後場コメント No.2 扶桑化学、資生堂、楽天、JUKI、スズキ、東ソー

2021/02/02(火) 15:05
★12:46  扶桑化学-いちよしが投資判断引き上げ もう一段上の成長余地を評価
 扶桑化学工業<4368.T>が大幅反発。いちよし経済研究所では、もう一段上の成長余地を評価。レーティングは「B」→「A」に引き上げ、フェアバリューを4000円→4900円に引き上げた。

 CMP(化学的機械研磨)スラリー材料であるコロイダルシリカは、先端品向けほど収益性は高いと推測している。TSMC(台湾)が発表したように、今後はロジック半導体で7、5、3nmの先端ゾーンが設備投資の中心になる模様であり追い風になると予想。また、21年はDRAMを中心にメモリ需要も強まるとの見方が多く、量的拡大に寄与するという。今第3四半期決算の動向などから、いちよしでは電材事業を中心に21.3期以降の業績予想を上方修正した。

★12:46  資生堂-JPモルガンが目標株価を引き上げ 構造改革に伴うコスト効率化の成果が早期に実現
資生堂<4911.T>が大幅続伸。JPモルガン証券では、構造改革に伴うコスト効率化の成果が早期に実現と指摘。投資判断は「Overweight」を継続、目標株価は8200円から8500円に引き上げた。

 3Q決算発表時にガイドした今期営業利益100億円の赤字から 150億円の黒字に転じた点を評価。日本と中国の売上が想定以上だったことに加え、グローバルでの経費削減効果が200億円以上計上された、と推定している。来期以降も業界一の利益成長の継続性を見込んでいる。20/12期業績予想を修正する一方、21/12期の予想を引き上げた。アジアパシフィック、米州、欧州のコスト効率化はパーマネント化する前提で、日本・中国はEC比率拡大とブランド投資を前提に、小幅修正に留め、営業利益は667億円→727億円に引き上げた。

★12:51  楽天-後場上げ幅拡大 携帯新プラン 武田総務相「法的に問題ない」
 楽天<4755.T>が後場上げ幅拡大。武田良太総務相が2日の記者会見で、同社が導入する携帯料金の新プランについて「法的に問題ない」と述べたことが材料視されているようだ。

 2日12時15分の日本経済新聞電子版によれば、武田総務相は「低中容量の領域において一層の低廉化を進めるもので、本格的な事業者競争が活発化してきた成果だ」とも述べたとしている。

★12:54  JUKI-大幅続伸 産業装置事業 来年度の売上高1.8倍にと報じられる
 JUKI<6440.T>が大幅続伸。2日付の日刊工業新聞は、同社が表面実装機(マウンター)や自動倉庫、検査機を含めた産業装置事業の売上高を22.12期までに20.12期比1.8倍に引き上げると報じた。

 記事によれば、世界的に半導体需要が伸びており、電子回路基板の製造に必要な表面実装機の引き合いが増加しているという。このことから、表面実装機を起点に自動倉庫など周辺機器を含めソリューション展開し収益力を高めるようだ。21.12期は前期比1.4倍に引き上げる想定としている。

★12:56  スズキ-続伸 ミャンマーの2工場停止 デンソーも=共同
 スズキ<7269.T>が続伸。共同通信は2日12時41分、同社がミャンマー国軍によるクーデターを受け、四輪車を手掛ける現地の2工場の稼働を1日午後に停止したと明らかにしたと報じた。

 記事によれば、約400人いる従業員の安全を確保するためのようだ。2日以降の操業は状況を見ながら判断するとしている。

 同様にデンソー<6902.T>も2日、ミャンマーの自動車部品工場の操業を1日午後から停止したと明らかにしたと報じた。再開時期は現地の状況を見て判断するもよう。なお、株価への反応は限定的だ。

★13:06  東ソー-後場マイナス転換 通期営業益を上方修正も材料出尽くし
 東ソー<4042.T>が後場マイナス転換。同社は2日13時、21.3期通期の連結営業利益予想を従来の600.0億円から780.0億円(前期比4.5%減)に引き上げると発表した。

 クロルアルカリ事業における主要製品の海外市況上昇などから、前回予想を上回る見通し。

 21.3期3Q累計(4-12月)の連結営業利益は506.0億円(前年同期比23.1%減)だった。なお、株価は好業績を織り込んで足もと上昇していたことから、材料出尽くしによる売りが優勢となっている。


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