後場コメント No.3 日清食HD、三井倉HD、ダイトーケミ、富士通、東ソー、西松建、蝶理

2021/05/11(火) 15:07
★13:55  日清食品HD-後場急伸 今期営業益24%減~20%減見込むも自社株買いを好感
 日清食品ホールディングス<2897.T>が後場急伸。同社は11日13時15分、22.3期通期の連結営業利益予想(IFRS)は425億円~445億円(レンジ形式:前期比23.5%減~19.9%減)、年間配当予想は130円(前期は120円)と発表した。市場コンセンサスは488億円。

 海外子会社における為替レートは、106.06円/米ドル、13.68円/香港ドル、19.62円/ブラジルレアルとしている。

 21.3期通期の連結営業利益は555億円(前の期比34.6%増)だった。即席めん業界は巣ごもり需要の増加により各地域で販売が増加した。世界総需要は1100億食を超え、国内総需要も増加して過去最高となった。このなかで日清食品、明星食品、低温事業など各事業が好調だったことが寄与した。

 なお、同時に発表した上限120億円の自己株式取得が好感され、株価は買いが優勢となっている。

★13:55  日清食品HD-後場急伸 187万5000株・120億円を上限に自社株買い 割合は1.8%
 日清食品ホールディングス<2897.T>が後場急伸。同社は11日13時15分、187万5000株・120億円を上限とした自己株取得枠を設定すると発表した。取得期間は2021年5月12日~2022年3月31日。上限株数を取得した場合の自己株式を除いた発行済株式総数に対する割合は1.8%となる。

★13:58  三井倉庫HD-後場急落 今期営業益25%減見込む 前期は50%増
 三井倉庫ホールディングス<9302.T>が後場急落。同社は11日13時30分、22.3期通期の連結営業利益予想は132億円(前期比25.3%減)、年間配当予想は60円(前期は55円)と発表した。市場コンセンサスは151億円。

 今期は巣ごもり特需などによる取り扱いが減少する見通し。新拠点の竣工、稼働開始に伴う一過性の初期費用の発生、自動車関連の航空輸送取り扱い減少なども見込む。

 21.3期通期の連結営業利益は177億円(前の期比49.6%増)だった。巣ごもり消費拡大を受けた家電メーカー物流などの取り扱い増加、顧客のサプライチェーンの見直しおよび海上コンテナ不足による海上輸送からの切り替えの動きに伴う航空輸送の取り扱い増加、航空輸送の需給ひっ迫による運賃高騰などが寄与した。

★14:08  ダイトーケミックス-後場売り気配 今期営業益38%減 前期は78%増
 ダイトーケミックス<4366.T>が後場売り気配。同社は11日13時40分、22.3期通期の連結営業利益予想を9.0億円(前期比37.6%減)だと発表した。

 21.3期通期の連結営業利益は14.4億円(前の期比77.6%増)だった。半導体用感光性材料について、主力製品の需要の増加により、販売数量が増加したことが寄与した。

★14:16  富士通-みずほが投資判断引き上げ 国内ITサービスの改善基調継続を予想
 富士通<6702.T>が反落。みずほ証券では、国内ITサービスの改善基調継続を予想。投資評価は「アンダーパフォーム」→「中立」に引き上げ、目標株価は13700円から17800円に引き上げた。

 利益成長が停滞するという従来の保守的な見方を改め、主力のソリューションサービスは当面トップラインの安定成長と持続的な利益率改善が可能と判断。22/3期及び23/3期のソリューションサービスの営業利益予想を引き上げた。複数の生産性改善施策といった富士通の自助努力と好調な国内IT投資環境の相乗効果で当面は着実な業績拡大が期待でき、従来懸念していた「レガシーリスク」を十分吸収可能な水準まで高まっていると判断している。

★14:16  東ソー-後場下げ幅拡大 今期営業益6%増見込むもコンセンサス下回る
 東ソー<4042.T>が後場下げ幅拡大。同社は11日14時、22.3期通期の連結営業利益予想は930億円(前期比5.9%増)、年間配当予想は60円(前期は60円)と発表した。市場コンセンサスは981億円。

 引き続き事業環境の変化に対して迅速かつ柔軟に対応することで、収益確保に努めるとしている。前提条件として、国産ナフサ価格は4万5000円/キロリットル、為替レートは105円/米ドルとした。

 21.3期通期の連結営業利益は878億円(前の期比7.5%増)だった。ナフサなどの原燃料価格下落による影響が、販売価格下落の影響を上回ることで交易条件が改善したことが寄与した。

★14:30  西松建設-後場急騰 今期営業益横ばい見込む 今期年間配当予想80円増額
 西松建設<1820.T>が後場急騰。同社は11日14時、22.3期通期の連結営業利益予想を210.0億円(前期比0.2%増)だと発表した。

 土木分野の見通しは、政府建設投資は、「防災・減災」「国土強靭化」の対策が進められることから、前期比横ばいまたは微増での推移を予想している。

 21.3期通期の連結営業利益は209.5億円(前の期比17.2%減)だった。国内土木工事および海外工事において完成工事総利益が減少した。

 また、22.3期の年間配当予想を185円(前期は105円)にすると発表した。

★14:34  蝶理-後場急騰 今期営業益2.6倍見込む 前期は55%減
 蝶理<8014.T>が後場急騰。同社は11日14時、22.3期通期の連結営業利益予想は95.0億円(前期比2.6倍)、年間配当予想は84円(前期は37円)と発表した。

 住友商事<8053.T>傘下であるスミテックス・インターナショナルの子会社化は6月1日のクロージングを予定している。前期に計上した貸倒引当金繰入額の反動もあり、大幅な増益を見込む。

 21.3期通期の連結営業利益は36.6億円(前の期比55.4%減)だった。会社計画60.0億円を下回る着地となった。3Q以降は堅調に推移していたものの、貸倒引当金繰入額を販管費に追加計上したことが響いた。


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