今日の株式見通し－もみ合いか　ダウ平均は上昇も米長期金利上昇が重荷に

　東京市場はもみ合いか。23日の米国株はまちまち。ダウ平均とS&P500が上昇した一方、ナスダックは下落。ダウ平均は194ドル高の35813ドルで取引を終えた。前日22日はダウ平均が小幅に上昇した一方、S&P500とナスダックは下落した。ドル円は足元で115円10銭近辺で推移している。CME225先物は円建てが大証日中終値と比べて45円安の29745円、ドル建てが40円安の29750円で取引を終えた。 　バイデン大統領がＦＲＢ議長に関して、パウエル氏を再任すると発表。ハト派色が強いとみられていたブレイナード氏ではなかったことで、米10年債利回りは上昇した。この結果を受けて、直近2日間の米国市場では、金融株やエネルギー株には見直し買いが入った一方、ハイテク株は売りに押されている。東京市場でも景気敏感株には恩恵が見込まれるが、直近で騰勢を強めていた半導体株にはアゲインストの流れが予想される。また、バイデン大統領は石油備蓄を放出するとも発表。ただ、備蓄放出なら産油国は増産計画を見直すとの報道も出てきたことから、足元では原油価格が上昇している。これも景気敏感株には支援材料になる一方、グロース株を敬遠する要素となる。 　物色に濃淡が出てくることで、指数は上下に振れたとしても、それを修正する動きが出てくると予想する。本日24日は米国で10月耐久財受注や7-9月期GDP改定値など注目度の高い指標の発表があるほか、11月開催のFOMC議事要旨も公表される。米長期金利やコモディティ価格の動向を見極めたい状況でもあり、方向感は定まらないだろう。日経平均の予想レンジは29600円-29900円