前場コメント No.6 ミスミG、サイゼリヤ、持田薬、NANO、アダストリア、東電力HD

2024/04/03(水) 11:30
★10:16  ミスミG-SMBC日興が投資評価引き上げ 中国停滞リスクは織り込み済み
 ミスミグループ本社<9962.T>が大幅高。SMBC日興証券では、中国停滞リスクは織り込み済みで、景況感回復を待てるグロース銘柄と評価。投資評価を「2(中立)」→「1(アウトパフォーム)」に、目標株価を2600円→2900円へ引き上げた。

 SMBC日興では、担当アナリストの変更により投資評価を引き上げた。2023年以降、中国市場の減速や期待値を下回る会社計画を背景に株価も大幅調整した結果、バリュエーションはPERとPBRともに過去最低水準と指摘。24.3期会社計画未達を予想するほか、中国を中心に最終需要のけん引役がみられない点はやや物足りないとしているものの、魅力的なビジネスモデルが健在しているなかで株価は過剰に下落した水準とみており、景況感回復とともに株価は再度上昇すると予想している。

★10:21  サイゼリヤ-大幅反発 3月度の既存店売上高29%増
 サイゼリヤ<7581.T>が大幅反発。同社は2日、3月度の既存店売上高は前年同月比29.1%増だったと発表した。全店は同27.9%増となった。

★10:25  持田製薬-底堅い 中国におけるエパデールの販売に関する契約を締結
 持田製薬<4534.T>が底堅い。同社は2日、明治ホールディングス<2269.T>傘下のMeiji Seika ファルマ(以下Meiji)と、同社と住友ファーマ住友ファーマ<4506.T>の中国子会社で開発を進めている高純度EPA製剤「エパデールS」について、同国における販売に関する契約を締結したと発表した。
 
 同契約に基づき、同社は、Meijiが中国において本剤を販売するための独占的権利を許諾する。Meijiは、中国の提携パートナーを通じて、同剤の販売を行うとしている。

★10:35  NANO MRNA-ストップ高 副反応を軽減するmRNAワクチンの共同実証に成功
 NANO MRNA<4571.T>がストップ高。同社は3月28日、殻でくるまないmRNA(裸のmRNA)の皮内投与によるSARS-CoV-2ウイルスに対する霊長類でのワクチン効果の実証に成功したと発表した。

 ナノ医療イノベーションセンターの内田ラボ、東京都医学総合研究所、東京医科歯科大学、杏林大学らとの共同研究によるもの。mRNAワクチンは脂質性ナノ粒子(LNP)などの殻でくるまれて投与されているが、そのLNPが副次的有害事象を発生させている可能性が高いとされており、同共同研究で使用された「裸のmRNA」は接種部位にとどまるため、全身性の副次的有害事象は観察されなかったとしている。発表は3月28日だが、3日にナノ医療イノベーションセンターから開示されたことで周知が進み、きょう改めて買いが入っているようだ。

★10:37  アダストリア-3日続落 3月度の既存店売上高0.8%減 全店は0.6%増
 アダストリア<2685.T>が3日続落。同社は2日、3月度の国内既存店売上高は前年同月比0.8%減だったと発表した。全店は同0.6%増だった。

 同月は月を通して平年よりも気温が低く、上旬は販売が伸びなかったことが響いた。

★10:41  東京電力HD-続伸 IAEA、柏崎刈羽原発のテロ対策「継続的な改善確認」と伝わる
 東京電力ホールディングス<9501.T>が続伸。国際原子力機関(IAEA)が2日に、3月25日から実施していた東京電力柏崎刈羽原発(新潟県)でのテロ対策に関する現地調査を終了したと伝わったことが引き続き材料視されているもよう。

 2日14時30分ごろの時事通信報道によれば、調査チームの専門家は「防護システムのいくつかの分野で継続的な改善がなされていることを確認した。さらなる改善のための勧告と提言をした」などと語ったとしている。

 上記の内容が同日の大引け以降も各メディアにより報じられており、原発の早期再稼働への期待から買いが入っているようだ。電力株が軒並み上昇しており、関西電力<9503.T>、北海道電力<9509.T>、中部電力<9502.T>なども高い。


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