後場コメント No.3 ナラサキ、システムサポ、三菱重、三菱ロジ、日伝、中山鋼

2024/05/08(水) 15:02
★13:21  ナラサキ産業-後場急騰 今期営業益7%増見込む 前期は7%増
 ナラサキ産業<8085.T>が後場急騰。同社は8日13時、25.3期通期の連結営業利益予想を32.0億円(前期比7.3%増)に、年間配当予想を105円(前期は105円)にすると発表した。

 事業環境の変化に的確かつ迅速に対応するとともに、グループの総合力を発揮することにより、さまざまな社会課題の解決に貢献できる場面が豊富にあるものと見込むという。

 24.3期通期の連結営業利益は29.8億円(前の期比6.5%増)だった。

 主力の電機関連事業では、生産設備分野で半導体・電子部品の停滞により需要が回復せず苦戦した。一方、機械関連事業では、農業施設分野、産業機械分野で効率化・省人化などの投資案件の受注が伸長。また、農業施設分野における加工設備などの大型案件の受渡しも順調に推移したとしている。

 併せて24.3期の期末配当予想を75円から105円(前の期末は75円)に上方修正すると発表した。年間配当予想も同額となる。

★13:24  システムサポート-後場マイナス転換 3Q累計営業益19%増 買い先行も利益確定売り
 システムサポート<4396.T>が後場マイナス転換。同社は8日13時、24.6期3Q累計(7-3月)の連結営業利益は14.1億円(前年同期比19.2%増)だったと発表した。通期計画に対する進ちょく率は80%
 
 中期経営計画で重点分野としているクラウドインテグレーション事業を中心に、新規および既存顧客の受注が好調に推移したことが寄与した。

 なお、株価は買いが先行したものの、利益確定売りに押されマイナスに転じている。

★13:37  三菱重工業-後場急落 今期最終益4%増見込む コンセンサス下回る
 三菱重工業<7011.T>が後場急落。同社は8日13時30分、25.3期通期の連結純利益予想(IFRS)を2300億円(前期比3.6%増)に、年間配当予想を22円(前期は200円)にすると発表した。市場コンセンサスは2489億円。

 今期の受注高は合計で5兆8000億円、設備投資額は1800億円を見込む。想定為替レートは1米ドル145円、1ユーロ155円とした。株式分割を考慮しない場合、配当予想は220円となるため、実質的に増配となる。

 24.3期通期の連結純利益は2220億円(前の期比70.2%増)だった。航空・防衛・宇宙セグメントをはじめ、全てのセグメントで増益となった。会社計画は1900億円だった。期末配当は従来予想の80円に対し120円(23.3期末は70円)に決定した。

 なお、株価は今期の見通しコンセンサスを下回ったことから、売りが優勢となっている。

★13:42  三菱ロジスネクスト-後場急落 今期営業益11%減見込む 前期は最高益も計画回る
 三菱ロジスネクスト<7105.T>が後場急落。同社は8日13時30分、25.3期通期の連結営業利益予想を380億円(前期比10.8%減)に、年間配当予想を24円(前期は20円)にすると発表した。

 先行きは不透明であるものの、フォークリフトを始めとする物流機器市場は、国内においてはコロナ禍前と同様の水準で引き続き堅調に推移している。海外においても堅調か地域によっては回復が見られつつある状況としている。

 24.3期通期の連結営業利益は426億円(前の期比2.9倍)だった。生産整流化により米州を中心に前の期を大きく上回る出荷となった。価格適正化も寄与し、過去最高益となった。会社計画は450億円だった。

★13:43  日伝-後場プラス転換 新中計を策定 株主還元を強化
 日伝<9902.T>が後場プラス転換。同社は8日13時、2024年度から2026年度までの3年間を計画期間とする「第4次中期経営計画」を策定したと発表した。

 数値目標として、2026年度に売上1500億円(23年度は実績値で1269億円)、営業利益は66億円(同58.1億円)をめざす。
 
 併せて、株主還元として、今期から中間配当を実施するとともに、株主優待制度を一部変更すると発表した。

 従来は継続保有期間の制限なしで、保有株数に応じてQUOカードを贈呈していたが、新たに継続保有期間1年以上の株主を対象に従来よりも増額してQUOカードを贈呈する。

 2025年3月31日を基準日とする株主優待より、変更後の制度を適用するとしている。

★13:43  日伝-後場プラス転換 100万株・30億円を上限に自社株買い 消却も発表
 日伝<9902.T>が後場プラス転換。同社は8日13時、100万株・30億円を上限とした自己株取得枠を設定すると発表した。取得期間は2024年5月8日~2025年3月24日。なお、上限株数を取得した場合の自己株式を除いた発行済株式総数に対する割合は3.29%となる。

 併せて、取得した自己株式の全株式を消却すると発表した。

★13:43  日伝-後場プラス転換 今期営業益5%増見込む 前期は8%減
 日伝<9902.T>が後場プラス転換。同社は8日13時、25.3期通期の連結営業利益予想を61.0億円(前期比5.0%増)に、年間配当予想を65円(前期は65円)にすると発表した。

 回復の兆しの見える半導体業界や生産拠点の国内回帰、自動車生産の回復などポジティブ要素を着実に捉え、勢いのある市場での活動に注力するとしている。

 24.3期通期の連結営業利益は58.1億円(前の期比7.6%減)だった。動力伝導機器分野、産業機器分野、制御機器分野のそれぞれで販売が伸び悩んだ。

★13:54  中山製鋼所-売り買い交錯 今期営業益13%減見込む 前期は10%減
 中山製鋼所<5408.T>が売り買い交錯。同社は8日13時、25.3期通期の連結営業利益予想を107億円(前期比13.2%増)に、年間配当予想を40円(前期は50円)にすると発表した。

 中計の最終年度の目標達成に向け、施策を着実に実行し、鋼材から加工品まで一貫した利益を高めつつ、適正な鋼材スプレッドの確保に努めるとしている。 

 24.3期通期の連結営業利益は123億円(前の期比9.7%減)だった。設備トラブルによるコストアップや労務費などの固定費増加などが響いた。
 
 併せて24.3期の期末配当を従来予想の23円に対して31円(前の期末は22円)に決定した。

 株価は、減益着地の決算発表を受け大きく下げる場面があったが、売り一巡後は切り返して急速に下げ幅を縮めており、強弱感が交錯している。


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