前場コメント No.6 スクロール、サイトリ細研、グロバル社、大末建、ヤマトHD、グリー

2024/05/09(木) 11:30
★9:11  スクロール-買い気配 今期営業益13%増見込む 前期は13%減
 スクロール<8005.T>が買い気配。同社は8日、25.3期通期の連結営業利益予想を60.0億円(前期比12.9%増)に、年間配当予想を48円(前期は42円)にすると発表した。
 
 策定した新中計に基づき、マーケットの拡大に挑戦し、提供価値を高めていくことで、既存の殻を破り、新たな企業体への進化をめざすとしている。

 24.3期通期の連結営業利益は53.1億円(前の期比13.2%減)だった。eコマース事業セグメントの急激な業績悪化のほか、事業リストラ・再編費用を計上したことも響いた。

★9:11  スクロール-買い気配 新中計を策定 26年度のROE13%めざす
 スクロール<8005.T>が買い気配。同社は8日、2024年度から2026年度までの3年間を計画期間とする中期経営計画を策定したと発表した。

 成長軌道への回帰、実効性のあるResponsibility経営の推進を二大重点方針に掲げ、各種施策に取り組むとしている。

 数値目標として、2026年度に売上高900億円(23年度は実績値で798億円)、ROEは13.2%(同11.2%)をめざす。

★9:12  サイトリ細胞研究所-ストップ高 そばじまクリニックと共同研究契約を締結
 サイトリ細胞研究所<3750.T>がストップ高。同社は8日、子会社のサイトリ・セラピューティクスが、そばじまクリニック(大阪府東大阪市)との間で、自己ヒト皮下脂肪組織から採取した非培養脂肪組織由来再生(幹)細胞(以下、ADRCs)を用いた治療方法および治療技術の開発を目的とし共同研究契約を締結したと発表した。
 
 同共同研究では、サイトリ・セラピューティクスのセルーション遠心分離器を用いて脂肪組織から採取した細胞について、関節症の治療を対象としたより有効な活用方法を検討するという。また、ADRCsのさらなる普及および活用機会の増大を目的とした研究も実施し、研究結果に応じて対象とする疾患を拡大していく予定だとしている。

★9:12  THEグローバル社-買い気配 前期最終益を上方修正 増配も発表
 THEグローバル社<3271.T>が買い気配。同社は8日、24.6期通期の連結純利益予想を従来の20.0億円から25.0億円(前の期比43.1%増)に上方修正すると発表した。

 出資する特定目的会社を通じた都心の大型の商業用ビルの取得、バリューアップ後の売却により、4Qにおいて、特定目的会社からの受取配当金21億400万円を計上することを踏まえた。

 併せて、配当方針の変更を発表し、配当性向30%以上(従来は20%以上)をめどに株主還元をめざすとした。
 
 変更に伴い、24.3期の期末配当予想を18円から27円(前の期末は無配)に上方修正すると発表した。年間配当予想も同額となる。

★9:13  大末建設-急騰 今期営業益64%増見込む 前期は16%減
 大末建設<1814.T>が急騰。同社は8日、25.3期通期の連結営業利益予想を26.0億円(前期比63.5%増)に、年間配当予想を89円(前期は70円)にすると発表した。
 
 「建築事業の強靭化」「高収益ポートフォリオの拡充」「経営基盤の次世代化」の3つの施策を実施し、収益性の改善・企業価値の向上をめざすとしている。

 24.3期通期の連結営業利益は15.9億円(前の期比15.7%減)だった。資材価格高騰に対する価格転嫁が進まなかったことなどが響いた。

★9:14  ヤマトHD-急落 今期営業益25%増見込むもコンセンサス下回る
 ヤマトホールディングス<9064.T>が急落。同社は8日、25.3期通期の連結営業利益予想は500億円(前期比24.8%増)と発表した。市場コンセンサスは645億円。

 中計の戦略に基づき、顧客の多様なニーズや期待に応えることで、営業収益を再び成長軌道に乗せるとともに、宅急便ネットワークの強靭化に向けた拠点戦略やデジタルテクノロジーの活用など、将来成長に向けた新たな施策を迅速に進めるとしている。

 24.3期通期の連結営業利益は401億円(前の期比33.3%減)だった。リテール部門での取り扱い数量の減少、法人部門での国際輸送の需要減少などが響いた。

 なお、業績見通しがコンセンサスを下回ったことで、株価は売りが優勢となっている。

★9:18  グリー-急騰 3Q累計営業益40%減も増配を好感 配当方針変更
 グリー<3632.T>が急騰。同社は8日、24.6期3Q累計(7-3月)の連結営業利益は45.6億円(前年同期比39.6%減)だったと発表した。市場コンセンサスは36.0億円。

 主力のゲーム・アニメ事業は小幅な減益となった。DX事業が大型案件終了の影響により軟調だったことや、投資事業における損失計上なども響いた。

 併せて、配当方針の変更を発表した。24.6期よりDOE(純資産配当率)3%程度(従来は2%程度)を確保しつつ、連結配当性向30%程度以上(同20%程度以上)での配当を実施する。連結配当性向は70%を上限とする。方針変更に基づき、従来未定としていた期末配当予想を16.5円(前期末は11.0円)に修正した。年間配当予想も同額となる。

 なお、株主還元の強化を受けて株価は買いが優勢となっている。



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