後場コメント No.5 三菱重、三菱ロジ、住電設、トピー、扶桑薬、クボタ

2025/05/09(金) 15:32
★13:40  三菱重工業-後場マイナス転換 今期最終益5.9%増見込むもコンセンサス下回る
 三菱重工業<7011.T>が後場マイナス転換。同社は9日13時30分、26.3期通期の連結純利益(IFRS)予想を2600億円(前期比5.9%増)に、年間配当予想を24円(前期は23円)にすると発表した。市場コンセンサスは3161億円。

 前期の土地売却や為替円安影響の反動、賃金アップを減益要因として織り込んだ。エナジー、防衛・宇宙を中心とした増収や、利益率改善、SPC持分法投資損益のリバウンドで増益を見込む。

 25.3期通期の連結純利益は2454億円(前の期比10.6%増)だった。売上収益はエナジー、プラント・インフラ、航空・防衛・宇宙の3セグメントにおいて前の期を上回った。特に防衛・宇宙が、航空機・飛昇体を中心に増収をけん引した。為替円安影響、土地売却なども寄与した。期末配当は従来予想の11円に対し12円(前の期末は12円)に決定した。

 なお、株価は今期見通しがコンセンサス予想を下回る結果となったことで、マイナスに転じている。

★13:47  三菱ロジスネクスト-後場急落 今期営業益59%増見込む 前期は計画下振れ
 三菱ロジスネクスト<7105.T>が後場急落。同社は9日13時30分、26.3期通期の連結営業利益予想を330億円(前期比58.9%増)に、年間配当予想を24円(前期は24円)にすると発表した。

 米国事業においては、関税政策による生産コストの悪化を製品価格に転嫁可能であることを前提とし、販売台数は10%の需要下振れ影響を想定した。想定為替レートは1米ドル145円。

 25.3期通期の連結営業利益は208億円(前の期比51.3%減)だった。会社計画270億円を下回った。米州での売り上げ減少に加え、エンジン認証遅延に起因する新型エンジンへの切り替えに伴う生産部品および製品の廃却損失、評価損の計上などの一時費用発生が響いた。

 なお、前期が計画を下回る着地だったほか、親子上場解消の思惑が外れたこともあり売りが優勢となっている。株価は決算発表直前に6%高となる場面があった。

★13:52  住友電設-後場マイナス転換 今期営業益0.6%増見込むも利益確定の売り
 住友電設<1949.T>が後場マイナス転換。同社は9日13時、26.3期通期の連結営業利益予想を180億円(前期比0.6%増)に、年間配当予想を156円(前期は146円)にすると発表した。市場コンセンサスは170億円。

 データセンター市場はさらなる拡大が見込まれ、企業の設備投資動向は、大都市圏の再開発やインバウンドの回復によるホテル需要などで引き続き堅調に推移すると予想する。また、電力分野では、再生可能エネルギー事業の拡大、それに伴う蓄電池事業や送電量の増加に対応するための幹線更新、増強工事を見込む。情報通信分野においても、IoTやAI実装などDXの進展によるデジタル社会の実現に向け、引き続き堅調な需要が期待されるとしている。

 25.3期通期の連結営業利益は179億円(前の期比42.5%増)だった。期末配当は従来予想の60円に対し86円(前の期は59円)に決定した。

 併せて、26.3期から29.3期を計画期間とする中期経営計画を策定した。数値目標として29.3期の売上高は2700億円(25.3期は実績値で2036億円)、経常利益は230億円(同189億円)、ROEは12%以上をめざす。成長投資は500億円、株主還元260億円を計画する。

 なお、株価は、決算発表前に期待買いが入っていたことから、利益確定の売りが優勢となっている。

★13:53  トピー工業-後場急騰 今期営業益32%増見込む 27円増配へ
 トピー工業<7231.T>が後場急騰。同社は9日13時30分、26.3期通期の連結営業利益予想を70.0億円(前期比32.1%増)に、年間配当予想を130円(前期は103円)にすると発表した。

 2025年度からスタートする新中期経営計画については、策定次第速やかに公表する。米国通商政策による影響は、関税負担によるコスト増加を織り込んだ。需要の減退による販売数量の減少などの影響は織り込んでないとしている。

 25.3期通期の連結営業利益は53.0億円(前の期比49.2%減)だった。国内鋼材需要の低迷、建設機械用足回り部品や自動車用ホイールの販売数量減少などが響いた。

★14:03  扶桑薬品工業-後場マイナス転換 今期営業益18%減見込む 前期は2.1倍
 扶桑薬品工業<4538.T>が後場マイナス転換。同社は9日13時40分、26.3期通期の営業利益予想を34.0億円(前期比17.7%減)に、年間配当予想を90円(前期は82円)にすると発表した。

 主力製品の増販や最低薬価引き上げなどにより増収を見込むものの、原資材価格の上昇などによる売上原価の増加や、研究開発費の増加などにより減益を見込む。

 25.3期通期の営業利益は41.3億円(前の期比2.1倍)だった。腎・透析領域において、供給力の増強によりマキサカルシトールシリンジが増収となったほか、透析剤なども堅調に推移したことなどが寄与した。

★14:07  クボタ-後場急落 1Q営業益40%減 北米の販売減など響く
 クボタ<6326.T>が後場急落。同社は9日14時、25.12期1Q(1-3月)の連結営業利益(IFRS)は616億円(前年同期比40.2%減)だったと発表した。機械部門での北米を中心とした販売の減少や、為替差損の増加などが響いた。市場コンセンサスは879億円。


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