後場コメント No9 大阪チタニウム、中外製薬、信越化学、FDK、東亜合成など

2014/07/30(水) 15:00
★14:30 大阪チタ-大幅反発 1Q営業益は上期見通し超過 コスト合理化や戻り入れ益が寄与
  大阪チタニウムテクノロジーズ<5726.T>が大幅反発。チタン大手の同社は29日、15.3期1Q(4~6月)の連結営業利益が13億円(前年同期比11.7%増)だったと発表した。上期見通し(8億円)を超過したことで買いが広がっている。
 主力のチタンの売り上げは振るわなかったが、コスト合理化の実施や棚卸し資産評価損の洗い替え法による戻り入れ益などが利益面で寄与した。

★14:36  中外製薬-CSが目標株価引き上げ 2014年末までに目標株価到達の可能性は十分あり
 中外製薬<4519.T>が続伸。クレディ・スイス証券では、2014年末までに目標株価到達の可能性は十分にあると想定。投資評価「OUTPERFORM」を継続、目標株価を3000円→3700円と引き上げた。
 同社はロシュとのアライアンス奏功、国内で最強の抗がん剤フランチャイズ、独自の抗体製造技術の確立、余裕のある財務体質といった好材料を輩出。足もとの業績は抗がん剤の伸長により、利益面は会社計画を上回って推移。主力品は抗リウマチ薬アクテムラ、抗がん剤のアバスチンとハーセプチン、骨粗鬆症治療薬エディロールなどが好調であり、新製品の抗がん剤パージェタとカドサイラ、骨粗鬆治療薬ボンビバの滑り出しも順調。会社計画は変更なく据え置かれたが、上方修正は必至との見方を示した。

★14:40  信越化学工業-JPモルガンが目標株価引き上げ 上期が業績のピークに
 信越化学工業<4063.T>が続伸。JPモルガン証券では、上期が業績のピークになると想定。投資判断「Neutral」を継続、目標株価を5400円→6000円と引き上げた。
 株価は4~6月期の好調、7~9月期の堅調見通しを反映した水準との見方を示しているが、下期の業績減速の可能性を踏まえると、ここからは下落リスクをより意識すべきだろうとコメントした。

★14:41 H2Oリテイル-大幅続伸 1Q営業益の上期進ちょく66% 売り上げ減を販管費抑制でカバー
 エイチ・ツー・オーリテイリング<8242.T>が大幅続伸。同社は29日、15.3期1Q(4~6月)の連結営業利益が29億円(前年同期比7.2%増)だったと発表した。上期見通し(44億円)に対する進ちょく率は66%となった。
 旗艦店の阪急うめだ本店は増税後に時計や宝飾品といった高額商品が落ち込んだが、販促費などの抑制で対応し営業増益を維持した。スーパーのイズミヤを6月に子会社化したのに伴い、特別利益として負ののれんを100億円計上したことが寄与し、純利益は前年同期比6.4倍の119億円となった。

★14:41  FDK-4日ぶり反発 薄型リチウム2次電池を開発
 FDK<6955.T>が4日ぶりに反発。30日付「日本経済新聞」は、同社がクレジットカードなどの小型カードに組み込める、厚さ0.4ミリメートルのリチウムイオン2次電池を開発したと報じた。来年度の量産を目指すとしており、業績寄与が期待されている。
 記事によれば、パスワードを表示する小型ディスプレーを搭載する新型カード向けなどにサンプル出荷を開始した。これまでも同サイズの電池を出荷していたが、充電可能な2次電池は初めて。欧米のクレジットカードのメーカーに採用を働き掛け、2015年度の量産を目指すという。

★14:44  オリエンタルランド-JPモルガンが目標株価引き上げ 1Q決算は堅調な内容
 オリエンタルランド<4661.T>が続伸。JPモルガン証券では、1Q決算は堅調な内容であり、足もとも好調を持続と判断。投資判断「Neutral」を継続、目標株価を15500円→18500円と引き上げた。
 1Q(4~6月期)営業利益は費用の期ズレを考慮すればおおむね市場の想定線の水準であったと考えるが、事前の日経報道(200億円強)を大きく上回ったほか、上期計画に対する進ちょく率は67%に達し、印象はポジティブ。また、テーマパーク事業は7月も好調を維持しており、株価は好調なモメンタムが続く見通し。
 足もとの動向を踏まえて業績予想を修正。地方客が多く来場し、ボリューム期となる8~9月の動向しだいでは、さらなる業績アップサイド余地も出てくるとの見方を示した。

★14:47  東亜合成-後場下げ幅拡大 2Q累計は17.9%営業減益
  東亜合成<4045.T>が後場下げ幅拡大。同社は30日14時、14.12期2Q累計(1~6月)の連結営業利益が61億円(前年同期比17.9%減)だったと発表した。合わせて通期業績の下方修正も発表しており、14.12月期の営業利益見通しを150億円から140億円に引き下げた。業績悪化が嫌気され売りに押されている。
 原燃料価格の上昇に対し、製品価格への転嫁が進まず利益を圧迫した。なお、配当予想に関しては中間、期末とも創立70周年記念配1円の増配を発表しており、従来予想の10円(中間5円、期末5円)から12円(中間6円、期末6円)となる見込み。


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