前場コメント No.11 キッコーマン、旭硝子、三菱UFJ、日立国際電気、日本郵船など

2015/04/28(火) 11:30
★10:08  キッコーマン-反落 今期営業益10%減を嫌気 東南アジアの競争激化
 キッコーマン<2801.T>が反落。同社は27日、今16.3期通期の連結営業利益が280億円(前期比10.4%増)になりそうだと発表した。市場予想(290億円)に届かない。
 海外については、しょうゆ事業を中心に今後も業績を伸ばす。欧州では新規市場を開拓することで、今後も2桁成長を果たす計画。アジアでは、国や地域に合った販売施策を展開する。
 併せて発表した前15.3期通期の営業益は254億円(前の期比6.4%増)で着地した。国内は消費増税の駆け込み反動減で振るわなかったが、海外が食料品卸売事業も好調に推移し、従来予想(247億円)を上振れた。年間配当は従来20円→24円(前の期20円)に引き上げ、今期も24円を予想している。

★10:08 旭硝子-続伸 自動車用補修ガラスの製造・販売のNordGlassを買収
 旭硝子<5201.T>が続伸。同社は4月28日午前、欧州での自動車用補修ガラス事業を強化するため、傘下のAGCオートモーティブ・ヨーロッパ社を通じて、ポーランドの投資会社Enterprise Investors社より、自動車用補修ガラスの製造・販売のNordGlass社(ポーランド)を買収することに合意したと発表した。
 欧州独占禁止法当局の承認が前提。自動車ガラス用補修ガラス事業における展開地域を拡充し、補修ガラス製造分野における欧州トップのポジションを確立することを目的として買収を行うものとした。

★10:13 大和ハウスリート-三菱UFJMSが目標株価引き上げ 割安感は薄い
 大和ハウスリート投資法人<3263.T>が小幅反発。三菱UFJモルガン・スタンレー証券では、ポートフォリオの質は評価するが相対評価で割安感は薄いと判断。投資判断「Neutral」を継続した。目標株価は45.00万円→51.00万円と引き上げた。
 公募増資を伴う物件取得および15.2期決算を反映してNAV評価を見直した結果、同REITの目標株価を引き上げ。「Dプロジェクト久喜Ⅲ」など公募増資により取得した近代的物流施設を評価。ただし、ポートフォリオの質について見方に変更はなく、ERV(Estimated Rental Value; 現在の相場賃料で全フロアを新規賃貸した場合の想定賃料収入)の上昇余地5%の前提を継続するとした。

★10:13  三菱UFJ-4日ぶり反発 前期純利益1兆円観測 邦銀として初の大台乗せ
 三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306.T>が4日ぶり反発。28日付「日経新聞」では、同社の2015年3月期の連結純利益が1兆円に達する見通しとなったと報じた。2年連続で過去最高益を更新し、邦銀として初の大台に乗せるとの観測が好感されている。
 国内企業としてもトヨタ自動車<7203.T>に次ぐ2番目の事例。融資先である国内企業の業績拡大に加え、ほかのメガ銀に先行して進めた海外事業での収益拡大が全体の利益を押し上げたとされる。市場予想は1兆353億円。

★10:17  日立国際電気-大幅反発 SPE受注はいったん調整も悪材料出尽くし 「買い」継続
 日立国際電気<6756.T>が大幅反発。ゴールドマン・サックス証券では、SPE受注はいったん調整も悪材料出尽くしと判断。投資判断「買い」を継続、目標株価を1870円→1900円と引き上げた。
 市場が恐れていた会社(減益)計画が公表され、SPE受注の短期ピークアウトが確認されたことで、悪材料はおおむね出尽くしたと判断。ここから先はむしろ「3D-NAND 投資の恩恵を最も享受しうる日系装置メーカー」として要注目。大幅増配(15.3期:従来予想20円→今回36円)が発表されるなど、懸案事項であった株主還元の面においても前進が見られたとした。

★10:19  郵船-3日ぶり反発  前期経常益34%増観測 米国向け伸び市場予想上振れ
 日本郵船<9101.T>が3日ぶり反発。28日付「日経新聞」では、同社の2015年3月期の連結経常利益が前の期比34%増の780億円前後になったようだと発表した。会社予想(720億円)や市場予想(748億円)を上振れる。日本やアジアから米国に輸出する自動車部品や住宅資材の荷動きが増え、航空貨物やコンテナ船の収益が改善し、業績をけん引したとされる。


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