決算寸評:中国アルミの17年12月本決算、利益率改善で純利益3.7倍
中国アルミ(02600)がこのほど発表した2017年12月本決算は、売上高が前年比24.9%増の1800億8100万元、純利益が同274.2%増の13億7800万元だった。期末配当は見送る方針。
中国政府が進める供給側改革の進展を背景に主要製品の粗利益率が大幅に改善したことが好業績の主因。アルミナ部門は製品価格の上昇と販売量の増加で部門利益が3.6倍に拡大。一方、アルミ地金部門は原燃料価格の上昇が響いて62%減益となった。エネルギー部門は石炭価格の上昇や販売量の増加で38%増収となったが、前年に資産売却益を計上していた反動で部門赤字に転落。販売部門は28%増収も部門利益は小幅減にとどまった。
18年1-3月期決算(中国会計基準)は売上高が前年同期比11%減の366億7000万元、純利益は19%減の3億900万元。会社側は18年も供給側改革を追い風に業績改善に注力し、成長モデルの転換や収益力の向上を進めていく方針を示している。
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