ニューヨーク外国為替市場概況・5日 ドル円、4日続伸

2020/06/06(土) 06:04
 5日のニューヨーク外国為替市場でドル円は4日続伸。終値は109.59円と前営業日NY終値(109.15円)と比べて44銭程度のドル高水準だった。5月米雇用統計の予想外の改善を受けて円売り・ドル買いが優勢になると、一時109.85円と3月26日以来の高値を更新した。トランプ米大統領が「給与税減税を含む追加の景気刺激措置を通過させるよう、議会に要求する意向」を示すと、米国株が上げ幅を拡大。投資家心理がリスク選好に傾き、円売り・ドル買いが出た面もあった。  米労働省がこの日発表した5月米雇用統計では、非農業部門雇用者数が前月比250万9000人増と市場予想平均の前月比800万人減に反して大きく増加。失業率も13.3%と予想の19.8%より強い数字となった。米経済活動の再開で景気が回復に向かっているとの楽観論が広がり、株高と債券安が進んだ。ダウ平均は一時1000ドル超上昇したほか、ナスダックは過去最高値(終値ベース)を上回る場面があった。また、米10年債利回りは一時0.9555%前後と3月20日以来の高水準を付けた。  ユーロドルは8営業日ぶりに反落。終値は1.1292ドルと前営業日NY終値(1.1338ドル)と比べて0.0046ドル程度のユーロ安水準だった。アジア市場では一時1.1384ドルと3月10日以来約3カ月ぶりの高値を付ける場面もあったが、NY市場ではじり安の展開となった。足もとで相場上昇が続いたあとだけに週末を控えたポジション調整目的の売りが出たほか、予想外に改善した米雇用統計を手掛かりにユーロ売り・ドル買いが進んだ。5時30分前に一時1.1279ドルと日通し安値を更新した。  ユーロ円は10日ぶりに小反落。終値は123.71円と前営業日NY終値(123.74円)と比べて3銭程度のユーロ安水準。アジア時間に一時124.43円と昨年5月3日以来約1年1カ月ぶりの高値を付けたあとだけに利益確定の売りが出やすかった。引けにかけて一時123.63円付近まで下押しした。もっとも、ドル円の上昇や米国株高に伴う円売り・ユーロ買いも出たため、下押しは限定的だった。  カナダドル円は良好なカナダ雇用統計を受けて一時81.91円と2月28日以来の高値を付けた。カナダ統計局が発表した5月カナダ雇用統計では、失業率が13.7%と予想の15.0%より強い内容となり、新規雇用者数が28万9600人増と予想の50万人減に反して増加した。 本日の参考レンジ ドル円:109.05円 - 109.85円 ユーロドル:1.1279ドル - 1.1384ドル ユーロ円:123.54円 - 124.43円
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