ニューヨーク外国為替市場概況・23日 ユーロドル、反発

2020/10/24(土) 06:04
 23日のニューヨーク外国為替市場でユーロドルは反発。終値は1.1860ドルと前営業日NY終値(1.1818ドル)と比べて0.0042ドル程度のユーロ高水準だった。欧州時間に発表された10月の独・ユーロ圏製造業購買担当者景気指数(PMI)速報値が予想を上回ったことを受けて全般ユーロ買いが強まった。高く始まったダウ平均が一時210ドル超下落するとリスク・オフのドル買いが入り1.1825ドル付近まで下押しする場面もあったが、下値は堅かった。引けかけては再びユーロ買いが優勢となり、5時過ぎに一時1.1865ドルと日通し高値を更新した。  なお、イタリアやフランスでは日別の新型コロナウイルス感染者が過去最多を更新したものの、相場への影響は限られた。米食品医薬品局(FDA)が前日に新型コロナ治療薬として、バイオ製薬のギリアド・サイエンシズの「レムデシビル」を承認したことで、市場ではワクチン開発の進展期待が高まっている。「米日用品・医療大手のジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)は新型コロナワクチンの臨床試験(治験)を近く再開する」との報道も伝わった。  ドル円は反落。終値は104.71円と前営業日NY終値(104.86円)と比べて15銭程度のドル安水準だった。ポンドドルの下落や米国株相場の失速でドル買い戻しが進み、一時104.88円付近まで持ち直す場面もあったが、アジア時間に付けた日通し高値104.94円を上抜けることは出来なかった。この水準はトランプ米大統領の新型コロナウイルス感染が判明して付けた2日の安値であり、重要な戻りの目途として意識される。米長期金利の低下なども相場の重し。  ユーロ円は3営業日ぶりに反発。終値は124.19円と前営業日NY終値(123.94円)と比べて25銭程度のユーロ高水準。独やユーロ圏の製造業PMIが良好な内容となったことで円売り・ユーロ買いが優勢となり、一時124.23円と日通し高値を付けた。  ポンドは頭が重かった。英国と欧州連合(EU)の将来関係を巡る交渉が最終盤に入る中、「フランスは英海域の漁業権について譲歩する意向を示している」との報道が伝わるとポンド買いが先行したものの、その後は一転下落した。市場では「25日まで行われる英EU交渉を見極める必要がある」との指摘があった。ポンドドルは一時1.3019ドル、ポンド円は136.37円、ユーロポンドは0.9107ポンドまでポンド安に振れた。 本日の参考レンジ ドル円:104.55円 - 104.94円 ユーロドル:1.1787ドル - 1.1865ドル ユーロ円:123.41円 - 124.23円
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