ニューヨーク外国為替市場概況・14日 ユーロドル、続伸
14日のニューヨーク外国為替市場でユーロドルは続伸。終値は1.2141ドルと前営業日NY終値(1.2081ドル)と比べて0.0060ドル程度のユーロ高水準だった。4月米小売売上高が予想を下回る内容だったことが分かると、米長期金利の低下とともに全般ドル売りが先行。5月米消費者態度指数(ミシガン大調べ)速報値が予想を下回ったこともユーロ買い・ドル売りを促し、23時30分前に一時本日高値となる1.2148ドルまで値を上げた。
前週末の4月米雇用統計後の反発水準である1.2152ドルが目先戻りの目処として意識されるとやや伸び悩んだものの、下押しも1.2132ドル付近にとどまった。
ドル円は小幅続落。終値は109.35円と前営業日NY終値(109.47円)と比べて12銭程度のドル安水準だった。NY時間に限れば値幅26銭程度のもみ合いに終始した。対欧州・オセアニア通貨などでドル安が進んだ影響を受けた半面、ユーロ円などクロス円の上昇につれた買いが入ったためドル円自体は方向感が出なかった。
ユーロ円は反発。終値は132.78円と前営業日NY終値(132.23円)と比べて55銭程度のユーロ高水準。米国株相場の上昇を背景に投資家のリスク選好意欲が高まり円売り・ユーロ買いが優勢になった。23時30分前に一時132.84円と2018年9月以来の高値を更新した。市場では「米インフレ懸念を背景とした米長期金利の上昇や世界的な株安が一服し、投資家のリスク回避姿勢が後退した」との声も聞かれた。
オセアニア通貨は堅調だった。ダウ平均が一時430ドル超上昇し、ナスダック総合も330ポイント以上上げたことを受けて、リスクセンチメントに敏感な豪ドルやNZドルに買いが入った。豪ドル米ドルは一時本日高値となる0.7787米ドル、豪ドル円は85.17円まで値を上げたほか、NZドル米ドルは0.7256米ドル、NZドル円は79.35円と日通し高値を更新した。
本日の参考レンジ
ドル円:109.19円 - 109.66円
ユーロドル:1.2071ドル - 1.2148ドル
ユーロ円:132.19円 - 132.84円
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