後場コメント No.2  クスリのアオキ、スギHD、NEC、富士フイルム、HOYA、住友化

2020/10/22(木) 15:08
★12:51  クスリのアオキ-CSが投資判断引き上げ シェア拡大の回帰に期待
 クスリのアオキホールディングス<3549.T>が小幅高。クレディ・スイス証券では、シェア拡大の回帰に期待。投資評価「Underperform」→「Neutral」に引き上げ、目標株価は8800円を維持した。

 21/5期の営業利益を前期比1%増益の165億円(会社計画165億円)、店舗純増93、既存店販売は4.5%減収を見込んでいる。売上高は3162億円、売上総利益率28.9%、販売管理費を749億円と予想。上方リスクは、調剤部門の業界再編の進展による残存者メリットの享受、新型コロナウイルスによる食品需要の高まりで顧客流入が想定以上に継続することなど。下方リスクは、マクロ経済の悪化や市場成熟、人口減少に伴い企業間のシェア獲得競争が激化し、特に主要な北陸地域における収益性が低下することなどを挙げている。


★12:51  スギHD-SMBC日興が目標株価引き上げ 売上ハードルの低下を待つ
 スギホールディングス<7649.T>が続落。SMBC日興証券では、売上ハードルの低下を待つと指摘。投資評価は「2(中立)」を継続、目標株価は7400円から7600円に引き上げた。

 業績予想を見直した。固有の課題は新店の賃料等の販管費の増加ペースだった一方、21/2期2Qよりコスト抑制が見えてきたと指摘。残るは、(1)固有ではなく他社にも共通しうる調剤および医薬品売上構成比の高さゆえの、冬~花粉症シーズンの売上の弱さへの懸念、(2)その後の2020年コロナ特需ゆえの2021年での反動減。その後は、調剤が牽引し、業界内で相対的に高いSSS成長がドラッグストア業界内での相対的なカタリストになる可能性があるとみている。

★12:51  NEC-底堅い リコーと5G活用により製造業のDX加速 製造現場にSA型ローカル5G環境構築
 NEC<6701.T>が底堅い。同社とリコー<7752.T>は22日に、SA(Stand Alone)型ローカル5G環境をリコーインダストリー東北事業所に導入し、2021年4月から運用を開始すると発表した。

 リコーが2020年12月をめどにSub6(6GHz未満)帯域のローカル5G免許を申請のうえ、同社がネットワーク機器(コア、基地局など)を提供し、複合機やプロダクションプリンター、インク、トナーカートリッジなどを生産するリコーインダストリー東北事業所にSA型ローカル5G環境を構築する。これにより5Gの特徴である高速・低遅延・多数同時接続といった特徴を、既存のネットワークとは干渉しない無線周波数帯にて実現するとしている。

★12:57  富士フイルム-後場プラス転換 アビガン 中国展開へ 現地企業と提携で
 富士フイルムホールディングス<4901.T>がプラス転換。同社傘下の富士フイルム富山化学は22日、新型コロナウイルス感染症の治療薬候補「アビガン」を中国で展開するため、現地の製薬会社「安徽康レイ薬業(ケアリンク)」を提携先に選んだと発表した。

 共同通信が同日12時44分に報じた内容によれば、中国でのアビガンの輸入申請などを独占的に行うもよう。アビガンによる治療の選択肢を増やすため、共同で注射剤の開発も進めるとしている。

★13:07  HOYA-SMBC日興が目標株価引き上げ 「強い会社」がより強くなる局面
 HOYA<7741.T>が続落。SMBC日興証券では、「強い会社」がより強くなる局面と指摘。投資評価は「2(中立)」を継続、目標株価は10500円から13000円に引き上げた。

 21/3期1Q実績や事業環境などを踏まえ業績予想を修正。コア営業利益は21/3期1470億円、22/3期1880億円、23/3期2160 億円と従来予想の同1400億円、1860億円、2150億円から修正した。事業環境は逆風と順風が混在しており、COVID-19で短期はライフケアで厳しく、COVID-19の第2波到来のリスクシナリオは排除できないという。一方、高い危機対応力によるコスト対応でこのマイナス影響を最小限に抑え、情報通信事業では好調が継続していることから、経営力に対する信頼度はもう一段切り上がる局面を迎えるとみている。

★13:13  住友化学-反落 樹脂製蓄熱材「コンフォーマ」が高機能寝具の中綿に採用
 住友化学<4005.T>が反落。同社は22日に、開発した樹脂製蓄熱材「コンフォーマ」が、大手寝具メーカーの高機能掛け布団の中綿に採用されたと発表した。

 「コンフォーマ」は、相変化を利用して20~50度の範囲内の所望の特定温度域で熱の出し入れができるよう設計された繊維向け樹脂製蓄熱材という。
 繊維化した「コンフォーマ」を布団の中綿に使用することにより、周辺環境の温度変化に対し布団と人体との間の空気層を快適な温度に維持できるため、羽毛に代わる合成繊維の中綿設計に寄与する重要な素材として評価され、今回の採用に至ったとしている。しかし、株価へのポジティブな影響は限定的だ。


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