ニューヨーク外国為替市場概況・6日 ドル円、小幅続落

2020/08/07(金) 06:04
 6日のニューヨーク外国為替市場でドル円は小幅ながら3日続落。終値は105.55円と前営業日NY終値(105.60円)と比べて5銭程度のドル安水準だった。新型コロナウイルス追加経済対策を巡る米与野党協議に注目が集まるなか、円買い・ドル売りが先行。米10年物国債利回りが一時0.5019%と過去最低を付けた3月9日以来約5カ月ぶりの低水準を付けたことも相場の重しとなり、前日の安値105.32円を下抜けて105.30円まで値を下げた。ただ、売り一巡後は買い戻しが優勢となり105.65円付近まで持ち直している。7月米雇用統計の発表を翌7日に控えて、方向感が出にくい面があったようだ。NY市場に限れば105円台半ばでのもみ合いだった。  なお、米政権と民主党指導部による追加経済対策法案を巡る協議が続くなか、トランプ大統領は「家賃未払いによる立ち退き猶予や失業給付金、学生ローン返済猶予や給与税減税などに的を絞った大統領令を策定している」と明らかにした。  ユーロドルは3日続伸。終値は1.1877ドルと前営業日NY終値(1.1863ドル)と比べて0.0014ドル程度のユーロ高水準だった。アジア時間に一時1.1916ドルと2018年5月以来約2年3カ月ぶりの高値を付けた反動で利食い売りなどが先行した。ユーロ豪ドルやユーロNZドルなど一部ユーロクロスの下落につれたユーロ売り・ドル買いも出て一時1.1818ドルと日通し安値を付けた。ただ、小安く始まった米国株が持ち直すとリスク・オンのドル売りが徐々に優勢に。米長期金利の低下に伴うユーロ買い・ドル売りも入り、1.1894ドル付近まで値を戻した。  ユーロ円は小幅に3日続伸。終値は125.36円と前営業日NY終値(125.28円)と比べて8銭程度のユーロ高水準。全般ユーロ売りが進んだ流れに沿って円買い・ユーロ売りが先行。米国株が下落して始まったことも相場の重しとなり、23時過ぎに一時124.67円と日通し安値を付けた。ただ、ユーロドルや米国株が持ち直すとユーロ円にも買い戻しが入り125.43円付近まで値を戻した。  トルコリラは対ドルで一時7.3103リラ、対ユーロで8.6710リラ、対円で14.40円と過去最安値を更新した。リラのオフショア・スワップ市場では今週、翌日物金利が1000%超えまで急騰し、トルコの金融市場は混乱。同国株式や債券は売られ、国の信用リスクを示すソブリンCDS5年物スプレッドは拡大した。金融市場の機能不全が嫌気されて、為替市場ではリラを手放す動きが本日も続いた。市場では「売りが売りを呼ぶ展開」との指摘があった。 本日の参考レンジ ドル円:105.30円 - 105.70円 ユーロドル:1.1818ドル - 1.1916ドル ユーロ円:124.67円 - 125.58円
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