前場コメント No.7 TBSHD、三菱ケミカル、JCRファーマ、大日本住友製薬、トクヤマなど

2019/08/20(火) 11:30
★9:06  TBSHD-SMBC日興が目標株価引き下げ 放送局の中では相対的に堅調
 TBSホールディングス<9401.T>が反落。SMBC日興証券では、放送局の中では相対的に堅調とみて、投資評価「2(中立)」を継続した。目標株価は2200円→1900円と引き下げた。
 資本効率の改善、特に政策保有株式の縮減に対する株式市場の関心は高い。同社およびTBSテレビが保有する保有目的が純投資以外の目的である投資株式は前19.3期末で合計3784億円と総資産の47%を占める規模。同社は18年11月に更新したコーポレート・ガバナンス報告書において政策保有株式縮減に対して、前向きに取り組む姿勢を示している。実際に前19.3期には保有株の一部売却を行っており、今期以降さらにその動きが加速するか注目されるとした。

★9:08  三菱ケミカル-三菱UFJMSが目標株価引き下げ MMAの市況下落などを織り込む
 三菱ケミカルホールディングス<4188.T>が小安い。三菱UFJモルガン・スタンレー証券では、メチルメタクリレート(MMA)の市況下落やその他樹脂製品、ニードルコークスの販売減を織り込むとコメント。投資判断「Neutral」を継続、目標株価は760円→730円と引き下げた。
 投資判断を「Neutral」とする理由は以下3点。(1)引き続き、MMAを主に石化製品需要の回復が見込めず、業績モメンタムが弱いこと、(2)グローバルの景気減速に伴う自動車、エレクトロニクス製品の需要減少により、機能商品事業における数量増効果が小さいと考えられること。一方、(3)同社は安定配当を重視しており、配当利回り5.6%(8/16終値ベース)は株価の下支え要因になると考えるとした。

★9:11  JCRファーマ-CSが目標株価引き上げ カタリストが株価上昇を主導するだろう
 JCRファーマ<4552.T>が変わらずを挟んで続伸。クレディ・スイス証券では、カタリストが株価上昇を主導するだろうとコメント。投資評価「OUTPERFORM」を継続、目標株価を7500円→8000円と引き上げた。
 今20.3期1Q決算を踏まえて通期業績予想を再点検し、引き続き強含み基調で推移することを確認とコメント。国内バイオの成功モデルであり、海外要因(円高、米国の高額薬価問題など)の影響は軽微であるため、買い推奨を継続。既存品による利益成長と、将来は開発中の複数の希少疾患治療薬の戦列化で業績拡大に弾みがつくと予想。注目のカタリストは、薬物を血液脳関門を通過させる独自技術J-Brain Cargoを応用した開発候補品の導出や創出。

★9:12  大日本住友製薬-MSMUFGが目標株価引き下げ 現状は反発上昇する材料に乏しい
 大日本住友製薬<4506.T>が小高い。モルガン・スタンレーMUFG証券では、現状では反発上昇する材料に乏しいと判断。投資判断「Underweight」を継続、目標株価は1900円→1650円と引き下げた。
 2023年のLatuda特許切れ問題は解決されないまま。会社が中期計画(2019~22年)の柱の1つとしていた抗癌剤napabucasin(BBI-608)のすい臓がんPh3は7月に中止。再生医療プロジェクト(wAMDなど)も遅れ気味。期待のSEP-363856(Latuda後継品)の発売は2023年以降。不確実性の高いSB623(脳梗塞)以外に株価材料は乏しい。
 SB-623は、10月28日の2Q発表までには、脳梗塞Ph2bの詳細解析と今後の開発方針がアップデートされる見通し。パートナーのSanBioは9月19日に2Q説明会を開催予定と注目。

★9:16  トクヤマ-みずほが目標株価引き下げ ややスローダウンも成長シナリオは不変
 トクヤマ<4043.T>が続伸。みずほ証券では、ややスローダウンも成長シナリオは不変とし、投資判断「買い」を継続した。目標株価は3600円→3200円と引き下げた。
 業績予想を下方修正。苛性ソーダの海外市況の下落によるスプレッドの縮小や半導体市場の低迷による電子工業用高純度薬品の出荷伸び悩みなどが背景。みずほでは、従前より(1)多結晶シリコン以外にも窒化アルミニウム粉末や電子工業用高純度薬品など高シェアな製品を数多く有している、(2)苛性ソーダや塩化ビニル樹脂の価格改定による収益性の向上、(3)メガネレンズ材料や歯科材料など身近な製品を提供するライフアメニティーの伸長を柱とする成長シナリオを描いてきたとコメント。現状、ややスローダウンする格好だが、多結晶シリコンの値戻しや出荷増、放熱材料である窒化アルミニウム粉末の需要増、ファインケミカルや歯科材料などおおむね順調に推移しており、増益基調ならびに来21.3期以降の最高益更新の見方に変更はないとした。


日本株の最新ニュース
マーケットデータ
日経平均 37,934.76 +306.28
TOPIX 2,686.48 +22.95
グロース250 644.61 +4.49
NYダウ 38,239.66 +153.86
ナスダック総合 15,927.90 +316.14
ドル/円 156.56 +0.92
プレミアム銘柄の最新情報
ページTOPへ