前場コメント No.1 エーザイ、免疫生物研究所、川崎重工業、ツルハ、住友重機械など

2019/09/18(水) 11:30
★9:00  エーザイ-大和が「5」へ2段階引き下げ レンビマ後への懸念が強まっていくと想定
 エーザイ<4523.T>が続落。大和証券では、レンビマ後への懸念が強まっていくと想定。投資判断を「3(中立)」→「5(売り)」、目標株価は6600円→3400円と引き下げた。
 従来、30.3期のAD治療剤群全体の売上高をバイオジェンとの合計で約5500億円、25.3期~30.3期の残余利益の平均成長率を年率0%と想定していた。しかし、服薬利便性の高いエレンベセスタットの貢献を見込めなくなったことで、31.3期に約3500億円、26.3期~31.3期を年率-40%の想定に変更。大和ではBAN2401だけで真の疾患修飾治療は提供できないと評価するとともに、2週ごとに約1時間の点滴静注という服薬負担の大きさも懸念。BAN2401がレンビマの特許満了(2026年)に伴う収益減を補う売上規模に達することは困難との見方を示した。

★9:00  免疫生物研究所-買い気配 「抗HIV抗体およびその製造方法」に関する特許を出願
 免疫生物研究所<4570.T>が買い気配。同社ならびに熊本大学、国立研究開発法人医薬基盤・ 健康・栄養研究所は17日、「抗HIV抗体およびその製造方法」に関する国内特許の共同出願手続きを完了したと発表した。
 遺伝子組換えカイコによる抗HIV抗体の製造に関して、その有効性が確認できたことから、当該製造方法の知的財産権を確保するため、特許出願に至ったとしている。

★9:00  川崎重工業-売り気配 ジェフリーズが「UP」へ2段階引き下げ 従来予想は楽観的すぎた
 川崎重工業<7012.T>が売り気配。ジェフリーズ証券では、投資判断を「BUY」→「UNDERPERFORM」、目標株価は3700円→2000円と引き下げた。
 これまで同社が車両事業における追加コスト計上を避けられるとし、今20.3期~来21.3期における利益回復基調を期待してきた。しかし、たび重なるコストの追加計上は、従来予想は楽観的すぎたことを意味すると判断。加えて、ジェフリーズと投資家との会話から、株式市場では同社のガバナンスおよび内部統制に対する不信感が高まっていると判明。車両事業でのコスト追加計上の可能性に鑑みて、同社の営業利益を今20.3期でコンセンサス対比で26%、来21.3期で同27%程度下回ると予想。株式市場では、これほどの下振れ余地がまだ織り込まれていないとみているとした。

★9:00  ツルハHD-5日ぶり反落 1Q営業益12%増も材料出尽くし
 ツルハホールディングス<3391.T>が5日ぶり反落。同社は17日に、20.5期1Q(5月16日-8月15日)の連結営業利益は126億円(前年同期比11.8%増)だったと発表した。上期の会社計画223億円に対する進ちょくは56.6%となっている。
 カウンセリングを主体とした接客サービスの徹底を継続して行うとともに、利便性の強化を図るため、食品売場を中心に既存店舗の改装を推進したほか、プライベートブランドにおいては、商品開発・販売体制を強化し、同社グループの新たなプライベートブランド「くらしリズム」「くらしリズムMEDICAL」への刷新と展開拡大を図ったことが奏功した。しかし、株価は決算期待で上昇していたこともあり、材料出尽くしで売りが優勢となっている。

★9:01  住友重機械-ジェフリーズが「HOLD」へ引き下げ 株価見直しは期待しにくい
 住友重機械工業<6302.T>が9日ぶり反落。ジェフリーズ証券では、投資判断を「BUY」→「HOLD」、目標株価は4600円→3300円と引き下げた。
 株価バリュエーションの割安感に加え、同社の今20.3期営業減益見込みがすでに株式市場に織り込まれたと、ジェフリーズでは主張してきた。しかし、その減益幅は最終的にジェフリーズの従来予想を大きく超える可能性が出てきた。油圧ショベル製品での競争激化は同社利益のけん引役である建設機械事業の今20.3期~来21.3期利益の足かせになり得る。予想期間において同社の造船事業での利益も弱含み推移する公算が大きい。このため、株式市場で同社株が見直されるのは少なくとも向こう6カ月間にわたって期待しにくいと考えるとした。


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