前場コメント No.23 フジクラ、三菱電機、エディオン、TDK、セガサミーなど

2019/11/01(金) 11:31
★11:19  フジクラ-急落 通期営業益を下方修正 上期は60%減で着地
 フジクラ<5803.T>が急落。同社は10月31日に、20.3期通期の連結営業利益予想を従来の280.0億円から155.0億円(前期比44.0%減)に引き下げると発表した。市場コンセンサスは223.5億円。
 上期に引き続き光関連製品、FPCともに競争激化の影響が予想されることに加え、エネルギー事業部門および自動車サブカンパニーを中心に収益改善に向けての事業構造改善費用を計上する見込みであることから、前回予想を下回る見込みとなった。
 併せて発表した、20.3期上期(4-9月)の連結営業利益は57.7億円(前年同期比59.6%減)だった。上期の会社経計画は130.0億円だったので着地は下振れた。
 エネルギー・情報通信カンパニーの情報通信事業部門において、中国を中心に光関連製品の競争が激化した影響を受けたことおよび電子電装・コネクタカンパニーにおいてスマホ向けFPCの需要停滞、これに伴う競争激化の影響を受けたことが響いた。

★11:19  フジクラ-急落 上限1000万株・55億円の自己株取得へ 割合は3.49%
 フジクラ<5803.T>が急落。同社は10月31日に、上限1000万株・55億円の自己株取得枠を設定すると発表した。
 株主還元水準の向上および機動的な資本政策を遂行するため。取得期間は11月1日~2020年2月7日。上限を取得した場合の自己株式を除いた発行済株式総数に対する割合は3.49%となる。

★11:20  三菱電機-底堅い 株価がボトム圏のシクリカル銘柄 「買い」継続
 三菱電機<6503.T>が底堅い。ゴールドマン・サックス証券では、株価がボトム圏のシクリカル銘柄と注目。投資判断「買い」を継続、目標株価を1500円→1600円と引き上げた。
 2Q実績はGS予想/BBG予想並み、通期会社計画は、会社期初計画並みのBBG予想を下回り、GS予想まで下方修正された。10月31日前場は株価が前日終値近辺で推移し、後場は1%上昇、決算発表頃から下げに転じて終値は前日比1%下落(TOPIX同+0.1%)。場中の決算発表に対しては大きな反応はなく、下方修正は織り込み済みだったと判断。
 三菱電機経営陣の事業環境認識は、期初時点の楽観的な見方→現在は厳しい状況がおおむね続くとの見方に変化しており、費用抑制モードにすでに転換していると想定される。一方で、需要面ではまだまだ力強く反転する期待は持てず、また、5G関連については過大な期待を持つべきではないと指摘。それでも、サムスン電子の次世代有機ELの大型投資(1.2兆円)の恩恵などプラス面も見えてくる可能性がある。これらが相まって、業績が期待値に対して上振れをし始める局面に移行すると判断。

★11:22  エディオン-大幅高 上期営業益1%増 中間配当の増配も発表
 エディオン<2730.T>が大幅高。同社は10月31日、20.3期上期(4-9月)の連結営業利益が108億円(前年同期比1.2%増)だったと発表した。通期の会社計画183億円に対する進ちょくは58.5%。
 家電小売業界において、消費税率引上げ前の駆け込み需要の影響などにより、テレビ・洗濯機などが好調。また、リフォーム分野で、新しく導入したオリジナル塗料「ロイヤルeコートF」が好調に推移し、外壁塗装リフォームが大きく伸長したことも寄与した。
 また、20.3期の中間配当予想を16円から18円(前期は14円)に修正すると発表した。

★11:23  TDK-底堅い 電池大幅上振れ+センサー改善 「買い」継続
 TDK<6762.T>が底堅い。ゴールドマン・サックス証券では、電池大幅上振れ+センサー改善に着目。投資判断「買い」を継続、目標株価を12000円→12300円と引き上げた。
 上期営業利益は688億円とGS予想(599億円)を大幅に上振れ、通期計画1200億円(従来GS予想と同額)は据え置きとなった。大幅上振れの主因は、電池の大幅回復の継続(2Qは前四半期比+20%増収、OPM24.5%)。センサーも赤字改善が進んだ(1Q-70億円→2Q-55億円)。
 電池の大幅な上振れとセンサーの赤字改善の確認を素直にポジティブ評価。2Qの電池はやや出来過ぎとの印象もあるが、20年度も前年比2ケタ増収を会社側は狙うなど、ピークではないと判断。

★11:27  セガサミー-大幅反発 JPモルガンでは「2Q決算は着地上振れ 見通しも明るさ増す」
 セガサミーホールディングス<6460.T>が5日ぶり大幅反発。JPモルガン証券では、「2Q決算は着地上振れ、見通しも明るさ増す」と題したレポートを公表している。投資判断「Overweight」、目標株価1800円は継続した。
 2Q決算は営業利益(112億円/前年比+21%)とJPM予想(90億円)を上回り、好印象。また、今期最大のスイングファクターとして注目される「パチスロ北斗の拳天昇」の好調な受注(計画:3万台に対し、受注は倍増ペース)が確認されたほか、新たに年内にもう1機種投入されることが明らかとなった。計画上振れ期待が高まり、株価はさらなる回復に向かいそう。
 また、2Qの利益上振れをけん引したデジタルゲームでは、Apple Arcade向けのタイトル提供に伴う収益が計上さており、プラットフォーム間の競争激化が実際にコンテンツメーカーに利益をもたらした例ととらえることができる。今後同様の事象が他社でも起きる可能性はあり、セクター全体への新たなポジティブ材料として注目。


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