明日の戦略-23000円台を回復し年初来高値を更新、商い増加で一段高への期待が高まる

2019/11/05(火) 16:33
 5日の日経平均は大幅反発。終値は401円高の23251円。東京市場が休場の間の海外市場にはポジティブな材料が多く、米国では主要3指数がそろって史上最高値を更新。為替市場でも円安が進んだことから、スタートから大きく水準を切り上げた。開始早々には上げ幅を300円超に拡大。地合いが一段と改善するなか、その後も高値圏を維持した。後場は先物主導で買いが入り、上げ幅を400円超に拡大。23300円台に乗せる場面もあるなど騰勢を強め、終値で年初来高値を更新した。東証1部の売買代金は概算で3兆0500億円と3兆円台に到達。業種別では全業種が上昇しており、騰落率上位は鉱業、パルプ・紙、金属製品、下位は電気・ガス、空運、不動産となった。上期で営業増益を確保した王子ホールディングスが後場急騰。半面、アシックスは3Q累計で通期の営業利益計画を超過したものの、見通し据え置きで材料出尽くし感が強まり、大きく売られる展開となった。  東証1部の騰落銘柄数は値上がり1743/値下がり356。TDKやSUMCOなどハイテク株が軒並み大幅高。建機のコマツと日立建機がそろって5%超上昇した。決算ではZHDが16%超上昇し、市場の注目を集めた。自己株取得を発表したヤマハや上方修正を発表した三井倉庫が急伸。通期見通しを引き上げた不二硝子やフライトHDはストップ高比例配分と買いが殺到した。富士フイルムはゼロックスによる富士ゼロックス株の売却観測が伝わり、取引終盤に買いを集めた。一方、今期営業赤字に転落する見込みとなった三井海洋開発と三井E&Sが急落。三井海洋はストップ安で終え、三井E&Sもストップ安をつける場面があった。下方修正を発表したコニカミノルタは10%超の下落。EduLabは大学共通テストの民間活用見送りを嫌気した売りが止まらず、ストップ安となった。  日経平均は大幅反発。外部環境が良好で高く始まることは予想されたものの、寄った後も上げ幅を大きく広げたことは特筆される。22500円を上回ってからは、高く始まってもそこから上値を伸ばすことが少なかっただけに、きょうの上げ方には意外感がある。物色を見ても、先週に決算で売られたアドバンテストやコマツなどが大幅高となった一方、先週に決算で買われた武田なども一段高となるなど、決算の良し悪しはいったん脇に置いたような動きが見られた。東証1部の売買代金は3兆円を超えている。今週は高値警戒感から上昇一服の展開を予想していたが、きょうの値動きやボリュームを見ると、ここから上昇が本格化しそうな雰囲気すらある。週初から非常に強い動きが見られたことで、あすは下げづらく上げやすい地合いを予想する。きょうは終値で23000円を大きく上回ってきたが、ここから24000円までは抵抗が少ない。海外で悪材料が出てこなければ、心理的節目の23500円はあっさり超えても不思議ではない。
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