明日の戦略-引けではしっかりプラスを確保、決算発表期間中はブル基調が継続か

2019/11/07(木) 16:41
 7日の日経平均は3日続伸。終値は26円高の23330円。米国株が小動きで手がかりに乏しいなか、スタートは小幅安。前場では強弱感が入り交じり、プラス圏とマイナス圏を行き来した。前場を8円安で終えると、後場はこう着感が強まる展開。トヨタが決算発表後にプラス転換しても連れ高することはなかったが、ソフトバンクGが売り直されても連れ安はせず、狭いレンジでのもみ合いが続いた。ただ、終盤にかけて強めの買いが入ってプラス圏に浮上すると、そのまま上昇を保って取引を終えた。東証1部の売買代金は概算で2兆3800億円。業種別では騰落率上位は精密機器、その他金融、非鉄金属、下位は海運、鉄鋼、石油・石炭となった。上期の増益着地が好感された森永乳業が後場プラス転換から上げ幅を拡大。半面、3Qの減収減益が失望となったノムラシステムコーポレーションが後場に入って急落した。  東証1部の騰落銘柄数は値上がり984/値下がり1070。上期が大幅増益となったオリンパスが15%超の上昇となり、市場の注目を大きく集めた。下方修正発表で悪材料出尽くし感が強まったシスメックスや、上期最高益更新観測が報じられたゼンショーHDが大幅高。下方修正発表のヤマシンフィルタは売りが先行したものの、切り返して6%超上昇した。直近で派手に動いた銘柄を蒸し返すような動きが見られ、三桜工業が大商いとなってストップ高。霞ヶ関キャピタルもストップ高まで買われた。一方、上期営業赤字のソフトバンクGが下落。売り気配スタートから4%超下げた後、値を戻す場面もあったが、戻りは鈍く引けでは2.2%安となった。通期の見通しが失望を誘ったSUMCOや、下方修正を発表した東海カーボンが大幅安。今期が大幅減益見込みとなったリンクバルはストップ安比例配分と売りが殺到した。ペプチドリームは空売り投資家の売り対象となっていると伝わったことから、大きく売られる展開となった。  日経平均は3日続伸。プラスの時間帯は短かったが、下げても売り崩すような動きがほとんど見られず、終日落ち着いた地合いとなった。ソフトバンクGやトヨタの決算反応が注目されたが、良くも悪くもこれらの値動きに指数が翻弄されることはほとんどなかった。あすは週末となるが、来週以降も決算発表がまだ控えていることを鑑みると、売りが急がれることもないだろう。テクニカル面をみると、今週はここまで5日線(23132円、7日時点)より上での推移が続いており、海外要因で売られたとしても、同水準がサポートになると期待できる。引き続き好地合いが見込まれるなか、週末一段高で23500円どころを目指す動きが見られるかに注目したい。
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