明日の戦略-3桁上昇で23400円台を回復、マザーズも動意づきリスクオンの流れが強まる

2019/11/18(月) 15:56
 18日の日経平均は続伸。終値は113円高の23416円。先週末の米国株はダウ平均が28000ドル台に乗せるなど強い動き。ただ、東京市場では好材料を先取りして先週上昇していたことから、スタートはほぼ横ばいとなった。しかし、大型株が強く徐々に買いの勢いが強まった。23400円より上では心理的節目の23500円を前に伸び悩んだものの、後場に入っても概ね高値圏を維持。終盤にかけて買いが入り、終値で23400円を上回った。東証1部の売買代金は概算で1兆9000億円。業種別では騰落率上位は医薬品やその他製品、情報・通信、下位は繊維、石油・石炭、水産・農林となった。1棟499万円から購入できる投資用戸建賃貸住宅の販売を開始したと発表したフィットが後場に入ってストップ高まで買われた。半面、15日にストップ安となった東京ボード工業は売りが止まらず連日の大幅安となった。  東証1部の騰落銘柄数は値上がり1090/値下がり973。アドバンテストやレーザーテックなど半導体関連が大幅上昇。エーザイや小野薬品など薬品株の一角にも買いが入った。「ドラゴンクエストウォーク」のダウンロード数が1000万を突破したことを好感して、コロプラとスクエニHDがそろって大幅高。経営統合を正式発表したZHDとLINEが買いを集めた。足元のモメンタムが強い銘柄には短期資金が殺到しており、WASHハウスやレアジョブが連日のストップ高となった。一方、先週後半から売りが続いているZOZOが大幅安。高速取引に関する日経新聞のコラム記事を材料にSBIHDが後場に入って下げ足を強めた。先週、決算を受けて急伸したLIXILビバは一転して売りに押される展開。ファイナンスが嫌気されたメドレックスやチャームケアが急落した。  日経平均は続伸。場中はやや気迷いムードも見られたが、大引け間際に強い買いが入り、ほぼ高値圏で取引を終えた。東証1部の売買代金が2兆円を割り込むなど、商いが細っている点は警戒材料ではある。ただし、米国株の高値更新基調が続く中では売りは出しづらく、引き続き好地合いが続くと期待できる。きょうの上昇で5日線(23340円、18日時点)を上回っており、節目の23500円や8日の高値23591円も射程圏内に入ってきた。ここまで戻してきた以上は上述の水準を一気に超えておきたいところだ。きょうはマザーズ指数が1.8%高と動きの良さが目立った。ここまで出遅れ感が強かったが、リスクオンの流れが維持される中、そろそろ反転が見られるかに注目したい。このタイミングでマザーズ銘柄の動きが良くなれば、全体の商い活況にも一役買う可能性が高く、日本株のブル基調に勢いがつく可能性がある。
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