明日の戦略-23500円は割り込むも25日線上は維持、マザーズは調整色が強まる

2020/10/22(木) 16:40
 22日の日経平均は反落。終値は165円安の23474円。米国株安と円高進行を嫌気して下げて始まると、すぐに節目の23500円を割り込んだ。そこからしばらくは下値を探る展開。後場に入ると下げ幅を200円超に広げる場面もあった。23400円は割り込まず、13時を過ぎた辺りからは下げ幅を縮めた。しかし、取引終盤に売り直され、結局23500円を下回って終えた。マザーズ指数が4.5%安と大幅下落。マザーズ指数先物は後場にサーキットブレーカーが発動し、一時取引停止となった。東証1部の売買代金は概算で1兆7700億円。業種別では、非鉄金属、ゴム製品、パルプ・紙の3業種のみが上昇。空運や医薬品、電気・ガスなどが大きく売られた。上期決算速報値の内容が評価された今村証券がストップ高。半面、新株予約権の発行が嫌気された関通がストップ安となった。  東証1部の騰落銘柄数は値上がり388/値下がり1730。ファーストリテイリングや東京エレクトロンが逆行高。日本電産が上場来高値を更新した。月次好調の西松屋チェーンが大幅上昇。上方修正を発表したNOKやレッグスが急騰した。一方、マザーズ銘柄が売りに押される中、ジーエヌアイグループやBASE、メルカリなどが大幅安。アースインフィニティやヘッドウォータースなど直近上場株が弱く、アクシスはストップ安となった。ダイヤ改正で終電繰り上げを発表したJR東日本が3%超の下落。旅客機の削減観測が報じられたANAHDが4%超の下落と、運輸大手が厳しい下げとなった。  日経平均は反落。取引終盤には23500円台をいったん回復したものの、終値ではこれを下回った。ただ、25日線(23429円、22日時点)は安値(23436円)でも下回っておらず、テクニカルの節目は意識された。あすは米大統領選の討論会を取引時間中に消化する。きょう弱気に傾いた分、あすの売り圧力は限定的になるとは考える。ただ、今回も建設的な討論にはならない可能性があり、リスク回避姿勢が一段と強まる展開には警戒が必要。特に為替動向には注意を払っておきたい。弱いなりにも踏ん張りも見せた日経平均に対して、マザーズ指数は25日線を下回って終えた。この先、業績相場に突入することを考えると、マザーズ銘柄には売り圧力が強まる可能性がある。
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