前場コメント No.9 クリレスHD、ワコム、ビザスク、プレナス、トライステージ、東エレク、ニコン

2021/01/15(金) 11:37
★10:54  クリレスHD-大幅続伸 通期営業損益予想を下方修正も悪材料出尽くし
 クリエイト・レストランツ・ホールディングス<3387.T>が大幅続伸。同社は14日、21.2期通期の連結営業損益予想(IFRS)を従来の62.0億円の赤字から92.0億円の赤字(前期は33.8億円の黒字)に下方修正すると発表した。

 上期以降は商況が回復する想定だったが、緊急事態宣言が再び発令された影響などから、収益回復の遅れを見込む。

 21.2期3Q累計(3-11月)の連結営業損益は92.3億円の赤字(前年同期は47.9億円の黒字)だった。上期(3-8月)は96.4億円の赤字だったので、3Q(9-11月)は4.1億円の黒字となった。

 なお、引き下げた通期見通しが3Q累計実績並みであることもあり、悪材料出尽くしで買い向かっている。

★11:07  ワコム-CSが目標株価引き上げ 構造的な教育関連の需要拡大に注目
 ワコム<6727.T>が反発。クレディ・スイス証券では、短期的なSAH、WFH需要の継続性と、構造的な教育関連の需要拡大に注目。投資評価「Outperform」を継続、目標株価は630円から1120円に引き上げた。

 営業利益予想を21/3期60億円→137億円(会社計画90億円)、22/3期70億円→115億円、23/3期90億円→139億円に上方修正した。短期業績はCOVID-19の感染拡大状況によって大きく変動する可能性が高いと考えている。21/3 期予想は上期でのCOVID-19によるSAH、WFH関連需要の上振れによる業績大幅上振れを反映したが、効果は下期も一部続くと予想。4Qは通常Galaxy Note 向けのペンの季節調整で収益性が悪化するが、タブレット PC 向けのペンの好調で下支えされると予想。22/3期については減益を予想も、23/3期は増益に転じると予想。ブランド事業のモデル更新なども売り上げ予想に織り込んでいる。



★11:11  ビザスク-大幅安 通期営業益を上方修正も3Q累計実績下回る 広告および採用費先行
 ビザスク<4490.T>が大幅安。同社は14日、21.2期通期の連結営業利益予想を従来の5500万円から9000万円(前期比25.9%増)に引き上げると発表した。

 法人クライアント向けのサービスが拡大しており、ビザスクinterviewの取扱高予想を引き上げたことなどから、前回予想を上回る見通し。

 21.2期3Q累計(3-11月)の連結営業利益は1.3億円(前年同期比2.1倍)だった。足元における広告の投資対効果が想定より高いため、広告宣伝費を追加計上しているほか、事業成長に向けた積極的な投資として採用活動もより一層強化し、採用費を追加で計上していることから、通期予想は3Q累計実績を下回る水準を計画している。

★11:12  プレナス-急騰 通期一転営業増益見込む ほっともっと事業が好調
 プレナス<9945.T>が急騰。同社は14日、21.2期通期の連結営業利益予想を従来の2.4億円から8.0億円(前期比2.3倍)に上方修正すると発表した。従来予想の31.0%減から一転大幅増益を見込む。

 ほっともっとにおける11~12月の既存店売上高が想定を上回ったほか、販管費の減少なども寄与したことで見通しを引き上げた。

 21.2期3Q累計(3-11月)の連結営業利益は1.9億円(前年同期比11.2%増)だった。若年層をターゲットとした商品の販売で継続的な取り込みを図ったことや、デリバリーの拡大、キャッシュレス決済の拡充などが奏功し、ほっともっと事業が大幅に黒字化したことが寄与した。

★11:18  トライステージ-急落 3Q累計営業益2.9倍も通期予想据え置き
 トライステージ<2178.T>が急落。同社は14日、21.2期3Q累計(3-11月)の連結営業利益は10.4億円(前年同期比2.9倍)だったと発表した。通期進ちょく率は83%。

 テレビ通販における販売効率が好調だったことで、主力のダイレクトマーケティング支援事業が伸長した。「ゆうメール」や「クロネコDM便」のダイレクトメール発送代行業務を行うDM事業の利益が大幅に増加したことも寄与した。

 なお、足元は決算期待で株価が上昇してきたこともあり、高い進ちょく率になりつつも通期予想を据え置いたことから失望売りに押されている。

★11:19  東京エレクトロンなど-大幅高 TSMC好決算 半導体関連は軒並み高
 東京エレクトロン<8035.T>など半導体関連が大幅高。14日に発表されたTSMC(台湾積体電路製造)の好決算が材料視されているようだ。

 4Q(10-12月)の純利益は1428億台湾ドル(前年同期比23%増)となった。また2021年の設備投資額は過去最高の250億~280億ドルを見込んでいる。ひきつづき半導体需要が堅調に推移するとの見方から、同社に買いが入っているようだ。

 そのほか、アドバンテスト<6857.T>、レーザーテック<6920.T>など半導体関連は軒並み高となっている。なお、東京エレクトロン、アドバンテストは1月28日、レーザーテックは2月1日に決算発表予定。


★11:28  ニコンなど-大幅高 キヤノンの再上方修正を好感し連れ高 リコー、エプソンも高い
 ニコン<7731.T>などが大幅高。キヤノン<7751.T>が20.12期通期の連結営業利益予想を上方修正したことから、同業他社も連れ高している。

 フルサイズミラーレスの新製品がけん引するカメラや、在宅需要が続くインクジェットプリンターなどが、特に利益面で計画を上回って推移したとしており、デジカメ事業をてがける同社は高いところで前日比3%高、リコー<7752.T>は同4%高、セイコーエプソン<6724.T>は6%高を付ける場面があった。


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