後場コメント No.3 TAC、カネカ、ダイキン、参天薬、川重、西松建

2021/03/02(火) 15:04
★12:51  TAC-底堅い 「TAC テストセンター」サービス開始
 TAC<4319.T>が底堅い。同社は1日、試験会場の貸し出しから申し込み、運営管理などをパッケージ化した「TAC テストセンター」サービスを始めると発表した。

 新しい生活様式への変化により、感染症などによる不測の事態が生じても影響を受けにくいコンピュータを利用した試験実施のニーズが高まっているという。設置校舎は日吉校を除く全国21校舎で、318教室、1万4726席の収容ができるとしている。

★12:55  カネカ-みずほが目標株価引き上げ 機能性樹脂や頭髪用合成繊維の需要が回復
 カネカ<4118.T>が反落。みずほ証券では、機能性樹脂や頭髪用合成繊維の需要が回復と指摘。投資評価は「中立」を継続、目標株価は3500円から4100円に引き上げた。

 前回の営業利益予想に対して、21/3期で39億円、22/3期で32億円を増額。塩化ビニル樹脂の海外市況の上昇、機能性樹脂や頭髪用合成繊維の需要回復などが背景という。21/3期は、「アビガン錠」の原薬やPCR検査試薬の供給開始によりHealth Care Solutions Unit(SU)は前期比で28%増益を見込む一方、頭髪用合成繊維や発泡樹脂製品の出荷減によりQuality of Life SUが同24%減益と低調に推移する見通し。22/3期は、機能性樹脂や頭髪用合成繊維の需要回復、スマホ関連やCOVID-19関連の出荷増により2桁増益を予想している。

★12:56  ダイキン工業-東海東京が目標株価引き上げ 空気質・換気への意識高揚から空調事業が追い風
 ダイキン工業<6367.T>が反落。東海東京調査センターでは、空気質・換気への意識高揚から空調事業が追い風と指摘。レーティングは「Outperform」を継続、目標株価は23000円から25000円に引き上げた。

 空気質・換気への意識の高まりから、空調事業が追い風であることを踏まえ、営業利益を21/3期2500億円、22/3期3000億円、23/3期3400億円と予想。戦略経営計画「FUSION20」の目標は、21/3期売上高2兆9000億円、営業利益3480億円であったものの、コロナ感染症の影響による需要減少で計画未達に終わると判断。22/3期からは次期戦略経営計画「FUSION25」が実施されると予想している。

★12:56  参天製薬-三菱UFJMSが新規に「Neutral」 中国市場の変化が気がかり
 参天製薬<4536.T>が軟調。三菱UFJモルガンスタンレー証券では、中国市場の変化が気がかりと指摘。レーティングは新規に「Neutral」とし、目標株価は1500円に設定した。

 無菌点眼剤製造設備の整備等、眼科薬への参入障壁は高く、ユニークなポジショニングは堅持されるとみている。国内の主力品の多くは成熟化しており、また中国においての成長も大病院における集中購買の影響等で陰りが差してきたという。再参入する米国市場は世界最大の医薬品市場であり、今後投入予定のパイプラインの動向には長い目で期待している。中期的な収益成長は低めにとどまる見通しとコメントしている。

★13:00  川崎重工業-3日ぶり反発 中小型ガスタービン高効率コージェネレーションシステムの実証運転
 川崎重工業<7012.T>が3日ぶり反発。同社は2日、NEDO、丸紅<8002.T>系の丸紅ユティリティ・サービスと、ウズベキスタン共和国のフェルガナ市の実証サイトに設置した17メガワットの中型ガスタービン高効率コージェネレーションシステムの実証運転を1月から開始したと発表した。

 同実証事業では、すでに同地区のRK3熱供給所で2019年12月から7メガワットの小型のガスタービンコージェネレーションシステムを導入して実証運転中であり、これら2カ所の中小型のガスタービンコージェネレーションシステムで電力供給の分散化を図ることにより、従来遠方の大型発電所から送電していた地域へ近傍からの電力供給が可能になるとしている。

★13:02  西松建設-続伸 プラズマで培養液中のかび増殖抑制を確認
 西松建設<1820.T>が続伸。同社は2日、東北大学との共同研究により、プラズマによる培養液中の微生物(かび)の増殖を抑制する殺菌効果を確認したと発表した。

 同社は環境監視クラウドシステム「OKIPPA_Green」や植物工場などの施設園芸事業に関わる研究開発を行っており、かびの増殖抑制は安定生産のための課題だったという。
 
 施設園芸の栽培方式の一つである水耕栽培では、養成分の沈殿や作物の生育に影響を与えずに培養液中のかびを殺菌する技術の確立が期待されており、今回のプラズマを用いた殺菌技術では、特定条件下において植物育成への影響が少なく、培養注液のかび数を100分の1まで抑えることができたとしている。


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