後場コメント No.1 川重冷、川重、帝人、カカクコム、アテクト、小野薬

2021/05/11(火) 15:07
★12:32  川重冷熱工業-後場買い気配 簡易株式交換で川崎重工の完全子会社に
 川重冷熱工業<6414.T>が後場買い気配。川崎重工業<7012.T>は11日11時30分、簡易株式交換により同社を完全子会社化すると発表した。

 この株式交換により、同社1株に対し川崎重工0.6株を割り当て交付する。効力発生日は8月1日の予定。これに伴い、同社は7月29日をもって上場廃止となる見通し。

 両社は2020年10月から今後の協業体制について協議をしてきたという。この結果、新市場区分への移行前に、株式交換により完全子会社化を実施することで親子上場の利益相反の懸念を解消すること、同社株式を流動性の高い川崎重工の株式と交換することで同社の一般株主に対して流動性を確実に提供することなどが適切と判断したとしている。

★12:34  川崎重工業-後場下げ幅拡大 今期営業損益300億円の黒字見込むも材料出尽くし
 川崎重工業<7012.T>が後場下げ幅拡大。同社は11日11時30分、22.3期通期の連結営業利益予想を300.0億円(前期は53.1億円の赤字)だと発表した。市場コンセンサスは237.5億円。

 航空宇宙システム事業において民間航空機の運航時間の回復に伴い民間航空エンジン分担製造品の採算が改善するほか、モーターサイクル&エンジン事業における売り上げの増加に伴う利益増加を見込んでいる。

 21.3期通期の連結営業損益は53.1億円の赤字(前の期は620.6億円の黒字)だった。航空宇宙システム事業、車両事業が低調だった。なお、株価は足もと上昇しており、材料出尽くしから売りが優勢となっている。

★12:38  帝人-後場プラス転換 今期営業益9%増見込む 前期は2%減
 帝人<3401.T>が後場プラス転換。同社は11日11時30分、22.3期通期の連結営業利益予想は600億円(前期比9.2%増)、年間配当予想は55円(前期は50円)と発表した。市場コンセンサスは563億円。

 自動車用途を中心とした回復や、ヘルスケアにおける「フェブリク」・CPAP販売増および武田薬品工業<4502.T>から承継した糖尿病治療薬の業績貢献を見込む。

 21.3期通期の連結営業利益は549億円(前の期比2.3%減)だった。繊維・製品事業における医療用防護具やIT事業が好調となり、ヘルスケア事業領域も薬価改定影響を受ける中で底堅く推移した。一方、マテリアル事業領域において自動車用途や航空機用途を中心として需要が低下したことが響いた。

★12:40  カカクコム-後場プラス転換 今期営業益29%増見込む 前期は計画下回る
 カカクコム<2371.T>が後場プラス転換。同社は11日11時40分、22.3期通期の連結営業利益予想(IFRS)を236.0億円(前期比29.0%増)だと発表した。市場コンセンサスは245.6億円。

 価格.com事業、食べログ事業、新興メディア・ソリューション事業およびファイナンス事業を通じて、既存のサービスの拡充や機能の強化を継続しつつ、新たなサービスを創出していくとしている。

 21.3期通期の連結営業利益は183.0億円(前の期比32.8%減)だった。会社計画の272.2億円から下振れた。食べログ事業などが低調だった。

★12:53  アテクト-後場上げ幅縮小 今期営業益85%増見込むも利益確定売り優勢
 アテクト<4241.T>が後場上げ幅縮小。同社は11日11時40分、22.3期通期の連結営業利益予想は3.0億円(前期比85.0%増)、年間配当予想は10円(前期は5円)と発表した。

 新たな中期経営計画を基に、新たな事業ポートフォリオの作成、より一層の選択と集中を行う。巣ごもり特需に対応するための半導体資材事業の増産、衛生検査器材事業のウィズコロナ・アフターコロナに対応した営業活動・生産体制構築などにも取り組む。

 21.3期通期の連結営業利益は1.6億円(前の期比3.1%増)だった。PIM事業が落ち込む一方、半導体資材および衛生検査器材の2大コア事業が下期から大きく伸びた。販管費の削減や生産効率化による原価低減なども寄与した。

 なお、株価は買いが先行したものの、決算期待などにより前場から大きく上昇していたこともあり、利益確定売りによって上げ幅を縮めている。

★12:55  小野薬品工業-後場下げ幅拡大 今期営業益7%増見込む 市場コンセンサス下回る
 小野薬品工業<4528.T>が後場下げ幅拡大。同社は11日12時、22.3期通期の連結営業利益予想(IFRS)を1050億円(前期比6.8%増)だと発表した。引き続きオプジーボの拡大を見込んでいる。市場コンセンサスは1141億円。
 
 21.3期通期の連結営業利益は983億円(前の期比26.9%増)だった。オプジーボの食道がんへの使用拡大が寄与した。なお、株価は今期予想が市場コンセンサスを下回ったことから、売りが優勢となっている。


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