後場コメント No.3 住友化、トヨタ、CRI・MW、三井倉HD、神鋼線、アンジェス

2021/11/04(木) 15:02
★13:26  住友化学-野村が目標株価引き上げ 健康・農業関連の22.3期利益予想を増額
 住友化学<4005.T>が反発。野村証券では、健康・農業関連の22.3期利益予想を増額。投資評価は「Neutral」を継続、目標株価は600円→690円に引き上げた。

 医薬品事業の野村コア営業利益予想を上方修正。22.3期はコストの抑制に加え、子宮筋腫治療薬Relugolixの特許期間延長に伴って無形資産償却費が従来予想より小さくなる見通しであり、23.3期も同償却費は野村従来予想を下回るとみられることを織り込んだという。健康・農業関連事業では中国の電力不足による競合企業の生産抑制でメチオニン市況が上昇している点にも言及している。

★13:31  トヨタ-後場上げ幅拡大 通期営業益予想を上方修正 上期は3.4倍
 トヨタ自動車<7203.T>が後場上げ幅拡大。同社は4日13時25分、22.3期通期の連結営業利益予想(IFRS)を従来の2兆5000億円から2兆8000億円(前期比27.4%増)に上方修正すると発表した。市場コンセンサスは2兆9289億円。
 
 1Q(4-6月)の連結営業利益9975億円(前年同期比71.6倍)に対し、2Q(7-9月)は7500億円となった。
 
 22.3期上期(4-9月)の連結営業利益は1兆7474億円(前年同期比3.4倍)だった。

 なお、同時に1500億円を上限とする自社株買いも発表しており、株価はこちらも好感され買いが優勢となっている。

★13:33  トヨタ-後場上げ幅拡大 1.2億株・1500億円を上限に自社株買い 割合は0.86%
 トヨタ自動車<7203.T>が後場上げ幅拡大。同社は4日13時25分、1.2億株・1500億円を上限とした自己株取得枠を設定すると発表した。取得期間は2021年11月5日~2022年3月31日。なお、上限株数を取得した場合の自己株式を除いた発行済株式総数に対する割合は0.86%となる。

★13:34  CRIミドルウェア-急騰 同社ミドルウェアがバーチャルアバター制作支援ツール「Animaze」に標準搭載
 CRI・ミドルウェア<3698.T>が急騰。同社は4日、Holotech Studios(米国サンフランシスコ)が提供するバーチャルアバター制作支援ツール「Animaze」に、同社の音声解析リップシンクミドルウェア「CRI LipSync」が標準搭載されたと発表した。

 「Animaze」の持つウェブカメラからのモーショントラッキングと「CRI LipSync」による音声解析からのリップシンク技術で、より精度の高いバーチャルアバターを、法人だけでなく、個人でも使用可能になる。

 「メタバース(仮想空間)」において、自身の分身となるバーチャルアバターは非常に重要な立ち位置を占めることから、採用を機に、今後もさらなるユーザー層の拡大を見込むとしている。

★13:45  三井倉庫HD-後場上げ幅拡大 通期営業益予想を上方修正 上期は44%増
 三井倉庫ホールディングス<9302.T>が後場上げ幅拡大。同社は4日13時30分、22.3期通期の連結営業利益予想を従来の160億円から205億円(前期比16.1%増)に、年間配当予想を60円から70円(前期は55円)に上方修正すると発表した。従来の9.4%減から一転して増益を見込む。

 上期(4-9月)が想定を上回る実績となったことに加え、北米におけるコンテナ滞留などの現状を勘案し、コンテナ不足による海上輸送から航空輸送へのシフトの収束時期を年内(2021年12月)から年度内(2022年3月)に見直した。輸出入の回復に伴うフォワーディング業務、港湾運送業務の取り扱い増加も下期の業績予想に織り込んだ。

 22.3期上期(4-9月)の連結営業利益は116億円(前年同期比44.2%増)だった。上期の会社計画96億円を上回った。

 配当予想については、中間配当を従来予想の30円に対し35円に決定し、期末配当予想を30円から35円に引き上げるとしている。

★13:52  神鋼鋼線工業-後場急落 通期営業損益予想を下方修正 期末配当予想も減額
 神鋼鋼線工業<5660.T>が後場急落。同社は22.3期通期の連結営業損益予想を従来の7.5億円の黒字から4.0億円の黒字(前期は1.7億円の赤字)に、期末配当予想を30円から20円(前期末は10円)に下方修正すると発表した。鋼材を中心とした原材料価格や副資材価格などの高騰が響く。

 22.3期上期(4-9月)の連結営業損益は0.7億円の黒字(前年同期は3.3億円の赤字)だった。

★14:00  アンジェス-急落 国産ワクチン「先頭ランナー」いまだ最終治験進めず=毎日
 アンジェス<4563.T>が急落。毎日新聞電子版が3日、同社が大阪大らと共同で開発を進める「DNAワクチン」について、現在も最終段階の治験に進めていないと報じたことが材料視されているようだ。

 記事では、同社創業者であり森下竜一大阪大寄付講座教授にインタビューし、「DNAワクチンはメッセンジャー(m)RNAワクチンと比べて発熱や倦怠感が出にくく、安全性が非常に高いことがわかってきた。一方、(遺伝情報の通常の転写プロセスと同様に)やはり体内でDNAからmRNAにしなければいけないので、有効性に関しては、残念ながら今の用量では現状の米ファイザー製やモデルナ製には及ばないこともわかってきた」とのコメントを紹介。

 報道を受け、ワクチン開発の遅れを懸念した売りが優勢となっている。


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