後場コメント No.2 旭化成、アルコニックス、アテクト、キッコーマン、伊藤忠、日水

2021/11/05(金) 15:00
★12:43  旭化成-後場下げ幅拡大 通期営業益を上方修正も材料出尽くし
 旭化成<3407.T>が後場下げ幅拡大。同社は5日12時30分、22.3期通期の連結営業利益予想を従来の1900億円から2131億円(前期比24.1%増)に引き上げると発表した。市場コンセンサスは2124億円。

 半導体関連の電子材料製品や石化製品市況が想定以上に好調に推移した「マテリアル」を始めとして、全セグメントにおいて、足もと業績が想定を上回ったことから、前回予想を上回る見通し。

 22.3期上期(4-9月)の連結営業利益は1131億円(前年同期比47.4%増)だった。なお、上方修正後の会社予想が市場コンセンサスと同程度だったこともあり、材料出尽くしで売りが優勢となっている。

★12:48  アルコニックス-後場急落 通期営業益予想を上方修正も修正小幅で失望
 アルコニックス<3036.T>が後場急落。同社は5日12時30分、22.3期通期の連結営業利益予想を従来の85.0億円から87.0億円(前期は56.2億円)に上方修正すると発表した。「収益認識に関する会計基準」を適用するため、増減率の前年比較はできない。

 好調に推移するスマートフォンやIT機器向け半導体・電子部品関連需要と、2020年度後半以降に急回復している自動車需要により商社流通および製造の両セグメントが好調に推移している。グローバルな半導体不足などの影響も踏まえ、見通しを引き上げた。

 22.3期上期(4-9月)の連結営業利益は56.2億円(前年同期は24.6億円)だった。

 なお、上期の実績に対して通期見通しの引き上げが小幅にとどまったことが失望され、売りが優勢となっている。

★12:59  アテクト-後場急落 上期最終益2.9倍も材料出尽くし
 アテクト<4241.T>が後場急落。同社は5日11時30分、22.3期上期(4-9月)の連結純利益は1.1億円(前年同期比2.9倍)だったと発表した。通期計画に対する進ちょく率は74%。

 半導体資材事業について、巣ごもり特需を受けたスペーサーテープのおう盛な需要により、2021年1月から8カ月連続で過去最高水準となった。衛生検査器材事業が、コロナ禍において続く内食・デリバリーおよびテイクアウト需要によって上期単独で創業以来の過去最高となったことなども寄与した。

 しかし、株価は決算期待で上昇していたこともあり、材料出尽くしで売りが優勢となっている。

★13:08  キッコーマン-後場急落 通期営業益予想を上方修正も材料出尽くし
  キッコーマン<2801.T>が後場急落。同社は5日12時50分、22.3期通期の連結営業利益予想(IFRS)を従来の418億円から482億円(前期比15.7%増)に上方修正すると発表した。市場コンセンサスは478億円。

 上期(4-9月)は、北米、欧州、アジア・オセアニア地域を中心に規制が緩和され、外食需要が回復してきていることから想定を上回った。最近の業績動向も踏まえ、通期見通しを引き上げた。

 22.3期上期(4-9月)の連結営業利益は271億円(前年同期比22.2%増)だった。上期の会社計画214.5億円を上回った。

 なお、通期の見通しがコンセンサスをやや上回る程度となったため、株価は材料出尽くしで売りが優勢となっている。

★13:15  伊藤忠商事-後場下げ幅拡大 通期最終益予想を上方修正も利益確定売り優勢
 伊藤忠商事<8001.T>が後場下げ幅拡大。同社は5日13時、22.3期通期の連結純利益予想(IFRS)を従来の5500億円から7500億円(前期比86.8%増)に、期末配当予想を47円から63円(前期末は44円)に上方修正すると発表した。市場コンセンサスは6674億円。基礎収益が順調に積みあがっている状況を踏まえ、見通しを引き上げた。

 22.3期上期(4-9月)の連結純利益は5006億円(前年同期比98.3%増)だった。エネルギー関連事業および化学品関連事業での販売価格上昇や、傘下の日本アクセスにおける食料の取り扱い数量の増加、鉄鉱石価格および石炭価格の上昇などが寄与した。

 なお、このところ上方修正期待を織り込んで株価が上昇していた側面もあり、利益確定売りが優勢となっている。

★13:24  日本水産-後場急騰 通期営業益予想を上方修正 上期は2.0倍
 日本水産<1332.T>が後場急騰。同社は5日13時、22.3期通期の連結営業利益予想を従来の200億円から245億円(前期比36.1%増)に上方修正すると発表した。

 上期は新型コロナウイルスの影響を大きく受けた前期の反動需要から、海外の水産・食品事業に加え国内水産事業が好調に推移した。また国内養殖事業やチルド事業におけ
る体質強化の取組みが進みつつあることから、従来予想を上回る見通しとした。

 22.3期上期(4-9月)の連結営業利益は139億円(前年同期比2.0倍)だった。水産事業は国内外の養殖事業が改善し、水産物の販売も経済活動の回復に伴い改善が見られたほか、食品事業は欧米で家庭用・業務用ともに販売が堅調に推移した。


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