前場コメント No.8 トクヤマ、富通ゼネ、テクマトリックス、武田、大興通、レスターHD

2022/05/20(金) 11:33
★10:42  トクヤマ-もみ合い 疎水性シリカを中国で倍増へと報じられる
 トクヤマ<4043.T>がもみ合い。20日付けの化学工業日報は、同社が中国で乾式疎水性シリカの生産能力を倍増すると報じた。

 記事によれば、徳山化工(浙江省)に十数億円を投じて2基目となる設備を導入し、2023年8月の稼働開始を予定するという。一般工業、インフラ用途などで急拡大する現地需要に対し、供給力を高めるようだ。現地市場の継続的な高成長を取り込み、乾式疎水性シリカにおける現状2~3割のシェアを現5カ年中計の最終年度である25年度までに4割程度まで高めたい考えだとしている。

★10:44  富士通ゼネラル-野村が目標株価引き下げ 物流停滞の深刻な影響を受ける
 富士通ゼネラル<6755.T>が3日続伸。野村証券では、物流停滞の深刻な影響を受けると判断。投資判断「Neutral」を継続、目標株価を2500円→2300円と引き下げた。

 欧米やアジアを中心に空調機の力強い需要拡大が続いているが、短期的には物流混乱や費用増の影響が厳しい。中期的には世界的な脱炭素の流れを追い風に、先進国における省エネ規制の強化、新興国における普及率の上昇により、空調機の市場拡大が続くとの見方に変更はないと指摘している。

★10:53  テクマトリックス-反発 脳の健康状態を見える化するプログラムを3社連携で提供開始
 テクマトリックス<3762.T>が反発。同社は20日10時、連結子会社であるPSPが、ブレインヘルスケア領域の医療AIスタートアップのSplink(東京都千代田区)と、セントケア・ホールディング<2374.T>グループのミレニアとの3社連携により、脳の健康状態を包括的に見える化し、生活習慣の改善・予防促進までシームレスにつなげるトータル予防ソリューション「ブレインヘルスケア・プログラム」の提供を開始すると発表した。

 PSPがPHRを提供する医療情報管理アプリ「NOBORI」と、Splinkが提供する脳ドック用AIプログラム「Brain Life Imaging」、ミレニアが提供する簡易認知機能スケール「あたまの健康チェック」の連携により、患者自身が蓄積された記録を適宜スマートフォンで見直すことが可能になるとしている。

★11:08  武田薬品-SMBC日興が目標株価引き上げ 中期的なエンティビオの価値が織り込まれていない
 武田薬品工業<4502.T>が反発。SMBC日興証券では、中期的なエンティビオの価値が織り込まれていないと判断。投資判断「1(アウトパフォーム)」を継続、目標株価を4300円→4800円と引き上げた。

 SMBC日興では、エンティビオの売上高予想を上方修正。2032年までの後発品参入リスクが低いこと、米国での市場浸透率のアップサイドがあること、競合リスクが低いこと、を理由にエンティビオの売上高は伸長する余地が大きいと考えている。また、エンティビオの後発品参入リスクが現状では低いことが同社の株価に完全に織り込まれていないと指摘している。

★11:09  大興電子通信-大幅高 国産ロケット打ち上げ設備を大幅拡充へと伝わる 宇宙関連に物色
 大興電子通信<8023.T>が大幅高。政府が国産ロケットの打ち上げ設備を大幅に拡充する方針を固めたと伝わったことが材料視されているもよう。

 20日付けの読売新聞朝刊によれば、ウクライナ侵攻に伴う西側諸国の経済制裁に対抗し、ロシアが外国の衛星打ち上げを一方的に凍結する中、世界的にロケットと発射場が不足している事態に対応するという。きょうの政府・宇宙開発戦略本部で本部長の岸田首相が表明するとした。
 
 また、20日10時36分の日本経済新聞電子版記事によれば、岸田首相が「日本のロケット打ち上げ能力を抜本的に強化する」と正式に表明したほか、「複数の人工衛星を同時に高い頻度で打ち上げることを可能とするH3ロケットの実用化」をめざすと語り、米国とともに月面の有人探査をめざす「アルテミス計画」を推進することなども言明したとしている。

 同社は過去、小惑星探査機はやぶさの衛星追跡管制システムを開発した実績があり、航空宇宙関連として物色されているようだ。関連銘柄として、こうのとり6号機に太陽電池向け導電接合材を供給したデクセリアルズ<4980.T>、航空宇宙向けの軸受け(ベアリング)を手がけるNTN<6472.T>なども高い。

★11:09  レスターHD-反発 AI関連のIntelligence Designに出資
 レスターホールディングス<3156.T>が反発。同社は19日、SBIホールディングス<8473.T>傘下のSBIインベストメントと共同で設立したCVCファンド「Restar-SBI Innovation投資事業有限責任組合」より、Intelligence Design(東京都渋谷区)への出資を行ったと発表した。

 Intelligence Designの取り組みは全国の自治体を支えるインフラへの貢献をするとともに、同社との将来的な自治体向けビジネスの協業を通じて、さらなるサービス品質の向上や新たな価値提供、事業拡大が期待できるとしている。


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