明日の戦略-連日の3桁高で5日線も上回る、休場明けの米国株に要注目

2022/07/05(火) 16:31
 5日の日経平均は大幅続伸。終値は269円高の26423円。米国株は休場、欧州株はまちまちで、新たな手掛かりには乏しかったものの、寄り付きから200円を超える上昇。そこから上げ幅を300円超に広げて26500円台に乗せた。26500円より上を積極的に買い上がる動きは見られず、開始早々に高値をつけた後は伸び悩んだ。前場では緩やかに上げ幅を縮小。しかし、後場に入って26300円を割り込んだところでは盛り返した。上げ幅を広げて再び26400円台に乗せた後は、引けまで落ち着いた動きが続いた。  東証プライムの売買代金は概算で2兆4100億円。業種別では保険、鉱業、石油・石炭などが上昇した一方、海運、不動産、パルプ・紙などが下落した。国内ユニクロ月次を発表したファーストリテイリング<9983.T>が強い動きを見せており、後場一段高で4%を超える上昇。反面、前期の利益が計画に届かなかったクスリのアオキホールディングス<3549.T>が急落した。  東証プライムの騰落銘柄数は値上がり1007/値下がり749。グロース株の動きが良く、レーザーテック、エムスリー、メルカリなどが大幅上昇。新興グロースでもウェルスナビ、メドレー、フリーなど人気どころの銘柄が強い動きを見せた。原油高を材料にINPEXや石油資源開発が買いを集めたほか、大阪チタニウムと東邦チタニウムのチタン2社が急伸。決算が好感されたハイデイ日高が値を飛ばした。上方修正を発表したネクステージは買い先行からマイナス転換と値動きが荒くなったが、終わってみれば6%を超える上昇。前日大きく下げた直近IPOのエニーカラーやEDPがきょうは派手に上昇した。  一方、川崎汽船、商船三井、日本郵船の海運大手3社は、株高の流れに乗れず弱さが目立った。投資先の火災発生で事業運営に重要な影響が生じる可能性があると公表した大阪ガスが下落。月次が失望材料となったアダストリアやユナイテッドアローズが大幅安となった。東電HDは利益確定売りと押し目買いのせめぎ合いが続いたが、後場はマイナス圏での時間帯が長く、小幅に下落した。  日経平均は連日で3桁の上昇。きょう改めて強力な買い材料があったというよりは、きのうだけでは先週後半の下げ分を全く戻し切れていないため、まだ上昇余地があったという印象が強い。終値での26000円割れが7月1日の1日のみにとどまり、今週に入って26500円台まで水準を切り上げたことは、下振れへの警戒を和らげる。5日線(26342円、5日時点、以下同じ)も終値(26423円)で上回った。あすは休場明けの米国株の動向が大きく注目される。米国株が下落した場合には失望の反応が強めに出てくるかもしれないが、26000円台までで売りが止まるかが焦点となる。一方、米国株が上昇するなどして26500円を大きく上回るようなら、6月28日の高値27062円辺りまでは難なく戻してくる可能性がある。
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