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明日の戦略
日経平均は年間で26%高、年明けは小売決算や米経済指標に要注目
東証プライムの騰落銘柄数は値上がり356/値下がり1194。東京エレクトロン、レーザーテック、ディスコなど半導体株の多くが上昇。富士通や村田製作所などハイテク株の一角に資金が向かった。銀価格は急落したが原油価格は上昇しており、INPEXや石油資源価格が上昇。日経新聞の再生医療に関する記事を材料に、セルシードや持田製薬に強い動きが見られた。新体制発足以降の進ちょくや今後のIRスケジュールに関するリリースが好感された大黒屋HDがストップ高となった。
一方、銀価格の急落を受けて直近で買われていた非鉄株が弱く、住友鉱山や東邦亜鉛が大幅安。中外鉱業やアサカ理研が急落した。ソフトバンクGは米企業の買収が好感されず2%近い下落。増し担保規制が入ったTORICOと津田駒工業が急落しており、津田駒工業はストップ安で終えた。
日経平均は50339.48円で2025年の取引を終了。11月に52636.87円まで上昇した後は上値が重くなったが、節目の5万円は上回った。昨年末の水準は39894.54円で、年間では10444.94円、率では26.2%の上昇となった。TOPIXは3408.97pで終了。昨年末の水準は2784.92pで、上昇率は22.4%。年末の12月26日に高値3436.75pをつけた。グロース250指数は675.21pで終了。昨年末の水準は644.18pで、上昇率は4.8%。高値803.42pは8月につけており、年間ではプラスを達成したものの、年後半は大型株の注目度が高まる中で厳しい地合いが続いた。
【来週の見通し】 一進一退か。2026年のスタートは月曜1月5日。8日にファーストリテイリングやイオンなど大手小売の決算発表が予定されているほか、週末9日には米12月雇用統計の発表がある。大発会は休場の間の海外市場の動向を大きく受けることになると思われる。また、米国では雇用統計より前にも注目度の高い指標の発表が多く、ドル円や米長期金利の振れ幅が大きくなる可能性がある。年初のご祝儀買いが入ることへの期待はある一方、ネガティブな材料が出てくれば米雇用統計を前にリスク回避の売りは出やすく、強弱感が交錯すると予想する。
【今週を振り返る】 軟調となった。年末スケジュールで立ち合いは2日。29日はプライム市場では値上がり銘柄が多かったが半導体株が弱く、日経平均は200円を超える下落。30日は銀など貴金属価格の大幅安を受けて非鉄株が弱く、連日で3桁の下落となった。日経平均は週間では410円の下落となり、週足では陰線を形成した。
一方、銀価格の急落を受けて直近で買われていた非鉄株が弱く、住友鉱山や東邦亜鉛が大幅安。中外鉱業やアサカ理研が急落した。ソフトバンクGは米企業の買収が好感されず2%近い下落。増し担保規制が入ったTORICOと津田駒工業が急落しており、津田駒工業はストップ安で終えた。
日経平均は50339.48円で2025年の取引を終了。11月に52636.87円まで上昇した後は上値が重くなったが、節目の5万円は上回った。昨年末の水準は39894.54円で、年間では10444.94円、率では26.2%の上昇となった。TOPIXは3408.97pで終了。昨年末の水準は2784.92pで、上昇率は22.4%。年末の12月26日に高値3436.75pをつけた。グロース250指数は675.21pで終了。昨年末の水準は644.18pで、上昇率は4.8%。高値803.42pは8月につけており、年間ではプラスを達成したものの、年後半は大型株の注目度が高まる中で厳しい地合いが続いた。
【来週の見通し】 一進一退か。2026年のスタートは月曜1月5日。8日にファーストリテイリングやイオンなど大手小売の決算発表が予定されているほか、週末9日には米12月雇用統計の発表がある。大発会は休場の間の海外市場の動向を大きく受けることになると思われる。また、米国では雇用統計より前にも注目度の高い指標の発表が多く、ドル円や米長期金利の振れ幅が大きくなる可能性がある。年初のご祝儀買いが入ることへの期待はある一方、ネガティブな材料が出てくれば米雇用統計を前にリスク回避の売りは出やすく、強弱感が交錯すると予想する。
【今週を振り返る】 軟調となった。年末スケジュールで立ち合いは2日。29日はプライム市場では値上がり銘柄が多かったが半導体株が弱く、日経平均は200円を超える下落。30日は銀など貴金属価格の大幅安を受けて非鉄株が弱く、連日で3桁の下落となった。日経平均は週間では410円の下落となり、週足では陰線を形成した。
| 指標 | 現値 | 前日比 | 騰落率 | 始値 | 高値 | 安値 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 為替(ドル/円) | 156.05 | +0.01 | +0.01% | 156.04 | 156.33 | 155.93 |
日経平均(日足)
後場概況
日経平均は続落 ブイキューブが急騰
大納会12月30日の日経平均は続落。終値は187.44円安の50339.48円。米国株安を受けて下落スタート。米商品市場で銀価格が急落するなどきな臭い動きが出てきたことから、序盤では下を試しにいった。300円超下げたところで売りが一巡し、安値は早い時間につけた。一方、下げ幅を2桁に縮めてくると戻りが鈍くなり、10時以降は小安い水準でもみ合う時間が長かった。後場に入って13時台半ばには一時プラス圏に浮上したが、買いは続かず。終盤にかけては改めての売りに押され、3桁の下落で取引を終えた。
東証プライムの売買代金は概算で3兆7400億円。業種別では鉱業、精密機器、海運などが上昇した一方、証券・商品先物、非鉄金属、その他製品などが下落した。投資有価証券売却益を計上見込みであることを発表したブイキューブ<3681.T>が、一時ストップ高となるなど急騰。半面、上場以降、非常に強い動きが続いていたパワーエックス<485A.T>が、一時4%超上昇したものの、引けでは15%を超える下落と大きく値を崩した。
東証プライムの売買代金は概算で3兆7400億円。業種別では鉱業、精密機器、海運などが上昇した一方、証券・商品先物、非鉄金属、その他製品などが下落した。投資有価証券売却益を計上見込みであることを発表したブイキューブ<3681.T>が、一時ストップ高となるなど急騰。半面、上場以降、非常に強い動きが続いていたパワーエックス<485A.T>が、一時4%超上昇したものの、引けでは15%を超える下落と大きく値を崩した。
前場概況
日経平均は続落 大黒屋HDがストップ高
30日の日経平均は続落。前引けは61円安の50465円。米国株安を受けて下落スタート。貴金属価格の急落を受けた非鉄株の下落を嫌気して、序盤では下げ幅を300円超に広げた。50100円台に入ったところで売り圧力が和らぎ、9時台半ば以降は値を戻した。前日終値に接近すると改めての売りが出てきてプラス圏には浮上できなかったものの、下げ幅を2桁に縮めて高値圏で前場を終えた。
東証プライムの売買代金は概算で1兆6300億円。業種別では石油・石炭、鉱業、銀行などが上昇している一方、その他製品、証券・商品先物、サービスなどが下落している。新体制発足以降の進ちょくや今後のIRスケジュールに関するリリースが好感された大黒屋ホールディングス<6993.T>がストップ高。半面、増し担保規制が入ったTORICO<7138.T>や津田駒工業<6217.T>が急落しており、どちらもストップ安まで売られる場面があった。
東証プライムの売買代金は概算で1兆6300億円。業種別では石油・石炭、鉱業、銀行などが上昇している一方、その他製品、証券・商品先物、サービスなどが下落している。新体制発足以降の進ちょくや今後のIRスケジュールに関するリリースが好感された大黒屋ホールディングス<6993.T>がストップ高。半面、増し担保規制が入ったTORICO<7138.T>や津田駒工業<6217.T>が急落しており、どちらもストップ安まで売られる場面があった。
今日の株式見通し
軟調か 銀価格の大幅安を嫌気して米国株は下落
東京市場は軟調か。米国株は下落。ダウ平均は249ドル安の48461ドルで取引を終えた。直近で強い動きを見せていた銀価格が大きく下落しており、リスク回避の売りに押された。ドル円は足元156円00銭近辺で推移している。CME225先物は大阪日中比と比べて円建てが125円安の50355円、ドル建てが15円安の50465円で取引を終えた。
本日は大納会となるが、米国株安を受けてさえない動きを予想する。日本でも直近で貴金属相場の上昇を手がかりに強く買われていた銘柄がいくつかある。今年のパフォーマンスがすこぶる良かった非鉄金属セクターの銘柄に厳しい展開が想定される。指数は前日同様に深押しするようなら下値は拾われるとみるが、場中はマイナス圏で不安定な動きが続くだろう。日経平均の予想レンジは50100-50600円。
本日は大納会となるが、米国株安を受けてさえない動きを予想する。日本でも直近で貴金属相場の上昇を手がかりに強く買われていた銘柄がいくつかある。今年のパフォーマンスがすこぶる良かった非鉄金属セクターの銘柄に厳しい展開が想定される。指数は前日同様に深押しするようなら下値は拾われるとみるが、場中はマイナス圏で不安定な動きが続くだろう。日経平均の予想レンジは50100-50600円。