〔Market Flash〕段ボール原紙は古紙価格高騰が継続、大手の価格政策に注目～ＳＭＢＣ日興

【12:40】段ボール原紙は古紙価格高騰が継続、大手の価格政策に注目～ＳＭＢＣ日興 　ＳＭＢＣ日興証券では紙パルプセクターに関して、段ボール原紙の市況は、3月末に向けて若干下方に修正された可能性が高く、在庫もやや過剰感があると推測している。一方、古紙価格が大幅に上昇していることから、中小段ボールメーカーを中心に、段ボール原紙の値上げを望む声が一段と高まっているとみている。ただし、値上げ局面における中小メーカーの影響力は限定的であるため、大手のレンゴー（3941）や王子ホールディングス（3861）の今後の動向が焦点と考えている。 【10:50】iPhone 8 の生産はゆっくり拡大へ～野村 　野村証券では、アジアの企業を取材した結果、米アップルの「iPhone 8」が、コンセンサス予想に対する上振れをもたらすとの見方をとっている。ただ、スペックや価格といった詳細が固まっていないことが18.9期第1四半期の部品供給の制約となることから、生産が本格化するまでには時間がかかるかもしれないとみており、量産は例年以上に遅れる可能性もあると考えている。部品の平均販価からは、iPhone 8 の価格が1,000 USドルに達すると示唆され、平均販価は野村想定の650 USドルを上振れる可能性が出てきたとのこと。野村では18.9期のiPhone 8 の出荷台数を、コンセンサスの2.4億台を上回る2.55億台と予想している。 【10:15】中国の予想外の貿易赤字は投資需要の急増を示す～みずほ 　みずほ証券では、2月の中国の貿易収支が予想外の赤字を計上したとコメント。3年ぶりとなる貿易赤字は、輸入価格の上昇と輸入数量の急増の双方が主因とみている。輸入の強い伸びは、政府が支援する景気刺激策が引き続き中国の成長を短期的に支援するというみずほの見方を裏付ける内容と捉えている。同時に、中国の輸出品の高付加価値化が進むという好ましい変化も継続したとのこと。このほか、人民元為替相場の安定や、米国の中国向け輸出の大幅な増加、米国の対中貿易赤字の縮小といった傾向もみられ、これらは米中2国間の貿易関係に好材料になると考えている。 【9:35】弾劾決定の韓国、日韓関係はさらに悪化する可能性も～三菱ＵＦＪＭＳ 　三菱ＵＦＪモルガン・スタンレー証券では、韓国の憲法裁判所が10日に、朴大統領の弾劾訴追を妥当と判断し、大統領が即時失職したことを受けてリポートしている。次期大統領の最有力候補はムン・ジェイン野党候補で、他の追従を許さない支持率であるが、その外交スタンスはきわめて反日であるとのこと。自らの政党の議席数が足りず、国会内における様々な決定を下せないことが反日に走る理由と三菱ＵＦＪＭＳでは考えており、与えられた権力である対外的な関係の見直しを極端に主張するようになると予想している。そのため、日韓関係のさらなる悪化や、韓国に進出している日本企業への不利益の発生が想定されるとコメントしている。 【9:15】タイヤ業界はサイクルの転換点を迎えたか～大和 　大和証券ではタイヤセクターに関して、各社の配当利回りなどを考慮すれば、株価が大きく崩れる可能性は低いと想定しているものの、現状株価には原材料価格のピークアウトとタイヤ価格の値上げによる利益率の維持・拡大への期待が織り込まれたと考えている。また、中長期的な観点からは、2011年以降続いてきた利益率の拡大局面が一巡してきた可能性に注意したいとコメントしている。個別では、ブリヂストン（5108）と住友ゴム工業（5110）の投資判断を「2：強気」から「3：中立」に引き下げている。 【8:45】寄り前気配は三菱重、長瀬産、阪和興、栗田工が高い気配値 　主力株の寄り前気配では、三菱重(7011) +8.27%、長瀬産(8012) +5.09%、阪和興(8078) +2.60%、栗田工(6370) +1.93%、応化工(4186) +1.93%、東海理化(6995) +1.89%、日テレＨＤ(9404) +1.89%、大陽日酸(4091) +1.88%、日本ペ(4612) +1.78%、Ｊパワー(9513) +1.77%などが高い気配値。 　一方、東芝(6502) -7.17%、ＨＯＹＡ(7741) -5.02%、ＤＥＮＡ(2432) -4.67%、森精機(6141) -2.53%、住友ベ(4203) -2.22%、日通(9062) -2.11%、ＤＯＷＡ(5714) -2.07%、日油(4403) -1.56%、北国銀(8363) -1.53%、関西電(9503) -1.52%などが安い気配値となっている。