前場コメント No.10 武田、ジーエヌアイ、北越紀州製紙、しまむら、石川製作所など

2017/04/24(月) 11:30
★9:48  武田-野村が目標株価引き上げ 消化器領域のパイプラインを再評価
 武田薬品工業<4502.T>が続伸。野村証券では、消化器領域のパイプラインを再評価。レーティング「Neutral」を継続、目標株価は5800円→6000円と引き上げた。
 売上高の業績予想を若干引き下げ。Entyvio、Ninlaro、Takecabの主力新薬群は16年4~12月期の実績をもとに、従来想定を上回る業績を予想。一方で、競争が激化するDexilant、認知機能改善のデータ記載が米国で認められなかったTrintellixなどの予想を下げるとした。
 消化器領域の薬剤にはいくつかの適応拡大の可能性があり、中でもTakecabのNERD(非びらん性胃食道逆流症)に注目。過去のP3臨床試験は失敗したが、失敗を踏まえたP3臨床試験が日本で実施されている。欧州でもNERD患者を対象としたPhase2試験が進行中。また、EntyvioのGVHD予防や皮下注射製剤の試験も重要なポイントとした。

★9:48  ジーエヌアイ-売り気配 モルガン・スタンレーMUFG証券に新株予約権割り当て 136億円調達
 ジーエヌアイグループ<2160.T>が売り気配。同社は21日、モルガン・スタンレーMUFG証券を割当先とする第三者割当で行使価額修正条項および行使許可条項付き新株予約権を発行すると発表した。
 BAB株式の取得費用や医療施設などへの委託費用などに充当。同社はモルガン・スタンレーMUFG証券に新株予約権を2万個(潜在株式数2000万株、当初行使価額679円)を割り当て、手取概算で135億8458万円を調達する。

★9:50  塩野義-続伸 脳での薬の働き「見える化」する技術開発
 塩野義製薬<4507.T>が続伸。22日付の日経新聞朝刊で、同社が脳の中での薬の働きを「見える化」する技術を開発したと報じられた。
 薬が反応する様子を画像化することで、動物実験によって高い精度で薬の効果や副作用が確認できるという。人の臨床試験(治験)のリスクを減らし神経系の新薬開発を効率化できる新技術にもなりそうだとされる。今後の業績拡大への貢献が期待され、株価は上昇している。

★9:56  北越紀州製紙-SMBC日興が目標株価引き上げ 18.3期はパルプ価格を注視
 北越紀州製紙<3865.T>が続伸。SMBC日興証券では、今18.3期はパルプ価格を注視するとコメント。投資評価「2(中立)」を継続、目標株価は685円→760円と引き上げた。
 前17.3期業績は原燃料コスト減少やパルプ子会社の連結効果などにより、会社計画を上回る増益を予想。今18.3期以降は、中国白板事業の利益改善や合理化効果などの増益要因に対し、円安進行に伴う原燃料コストの増加やパルプ市況軟化に伴うカナダ子会社の収益悪化などを考慮し、営業減益を予想。株価は割高な水準であるが、パルプ価格の上昇が短期的に株価を下支えすると考えるとして、セクター内相対評価に基づく投資評価「2」を継続。

★9:59  しまむら-5日ぶり反落 国内2000店超で「Suica」など電子マネーに対応
 しまむら<8227.T>が5日ぶり反落。22日付の日経新聞朝刊で、同社が国内2000店超で「Suica」など電子マネーに対応すると報じられた。
 年内に子供向け業態で対応し、3年以内に主力の「ファッションセンターしまむら」など全業態全店舗で使えるようにするという。広く普及する電子マネーでも支払えるようにして利便性を高めるとされる。しかし株価は前日までに4連騰しており、利益確定売りに押されている。

★10:04  石川製作所など-防衛関連が高い 朝鮮人民軍創軍85周年を控え 地政学リスク高まる
石川製作所<6208.T>、細谷火工<4274.T>、重松製作所<7980.T>など、防衛関連銘柄の一角が高い。
 北朝鮮の平壌を訪問していた韓国系米国人が北朝鮮当局に拘束されたとの報道や、安倍首相が24日にトランプ米大統領と北朝鮮問題に関して電話会談を行う方向で調整していると報じられていること。さらに、あすは朝鮮人民軍創軍85周年であることから、地政学リスクが意識されやすい状況となっており、防衛関連株に資金が向かっているもよう。


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