〔Market Flash〕米景気は1Q低成長は一過性、秋からの減速は一時的~三菱UFJMS

2017/05/30(火) 11:03
【11:00】米景気は1Q低成長は一過性、秋からの減速は一時的~三菱UFJMS  三菱UFJモルガン・スタンレー証券では米国景気に関して、1-3月期の低成長に関しては、イースター休暇の後ずれや、所得税還付遅延、天候不順、残存季節性など、一過性の公算が大きいとみている。ただ、在庫循環に基づく約2.5年周期の成長率循環からみて、今秋から2018年末にかけては「持続的減速」局面に入ると予想している。景気回復期4回目のこの減速局面で、直近3例ではバブル崩壊を伴う景気後退が発生したことを指摘している。景気先行指数が5月から構成10指標の過半が悪化する形で半年間に年率3.3%以上落ち込めば、2018年央から後退入りの可能性があるとみている。ただし、今回Fedは商業用不動産過熱に早めに対応し、利上げも慎重であることに着目しており、これに何らかの財政刺激があれば、景気後退は回避可能と考えている。 【10:35】ECBが年内に緩和縮小に着手すれば円安要因に~みずほ  みずほ証券のFXデイリーリポートでは、ドラギECB総裁が欧州議会で改めて緩和的な政策を継続する必要性に言及したことを受けてコメントしている。総裁は経済成長については改善の可能性を指摘しつつも、インフレが抑制されている点を指摘しており、タカ派のドイツ連銀ワイトマン総裁も、緩和縮小に着手するタイミングの検討は正当化されるとしながらも、現状は緩和的な政策が適切とした。年内にも緩和縮小の開始が予想されているECBだが、早ければ次回6月8日の理事会で実施されるとの見方は後退することとなったとみずほでは捉えている。ただ、政策の方向性はもはや追加緩和ではなく、方向転換のタイミングをはかる状況にあるとみている。ECBが想定通り年内にも緩和縮小に着手すれば、すでに利上げを実施しているFRBと、緩和政策の出口が見えない日銀との格差は一層鮮明となり、円安要因になると考えている。 【10:05】運輸セクターは費用方針が反映され企業間格差が出る~野村  野村証券では先週の運輸セクターの動向に関して、サブセクター内の株価パフォーマンスに企業間格差が出ていると指摘している。ANAホールディングス(9202)は日本航空(9201)に対してアウトパフォームが継続しており、JR大手3社では、東日本(9020)、西日本(9021)が東海(9022)に対してアウトパフォーム、海運株では、川崎汽船(9107)が日本郵船(9101)、商船三井(9104)をアウトパフォームしたとのこと。野村では、JR東海と日本航空のサブセクター内でのアンダーパフォームの主要因は、18.3期会社計画で両社ともコストを増やす方針を示したことが影響しているとみている。収入環境は好調だが、コストの変化が株価の格差を生んでおり、決算ごとに費用動向がこれまで以上に注意されることになると考えている。 【9:40】建設セクター 迎合・対決姿勢よりも対話姿勢が有益~三菱UFJMS  三菱UFJモルガン・スタンレー証券では建設セクターに関して、大林組(1802)の経営幹部が5月11日のアナリスト説明会において、自社株買いに対して慎重なスタンスを明確にしている点に注目している。 中期経営計画の中で、株主資本の充実や、大型投資を軸とする設備投資計画を公表しており、株主資本の充実と自社株買いは相反するものであるというのが会社側の考え方であるとしている。ただ、自社株買いそのものを否定しているわけではなく、株主資本の充実がはかられ、投資水準が下がってくる局面では有力な検討課題であると付け加えることも忘れなかったとのこと。三菱UFJMSでは、こうしたやり取りは、投資家に対する迎合姿勢、対決姿勢ではなく、「物言う経営者」として対話姿勢を示したものと評価している。また、アナリスト説明会後の株価に関しても、TOPIXを大きくアウトパフォームする結果となったことを紹介している。 【9:10】中国鉄鋼市場は需給改善が進む~SMBC日興  SMBC日興証券では鉄鋼セクターに関して、前週末に、Mysteelが集計する中国の鋼材流通在庫が3月上旬のピークと比較して38%減少したことに注目している。条鋼在庫の減少が先行したが、遅れて鋼板在庫も減少した。SMBC日興では、地条鋼の設備休止に加え、一部で粗鋼減産が行われたことが寄与したものと推定している。中国政府は6月下旬までに地条鋼の完全な停止を目標に掲げており、不需要期が到来するものの、需給改善は続く可能性があるとみている。一方、前週末に鉄鉱石在庫は過去最高を更新しており、鉄鉱石市況は下落基調が続くと予想している。持続性には注意したいとしているものの、製品市況高、原料安の流れはポジティブな印象とコメントしている。 【8:45】寄り前気配はダイセル、日テレHD、阪和興、大特鋼が高い気配値  主力株の寄り前気配では、ダイセル(4202) +4.11%、日テレHD(9404) +4.03%、阪和興(8078) +3.85%、大特鋼(5471) +3.75%、北国銀(8363) +3.64%、東亜合成(4045) +3.12%、エクセディ(7278) +2.78%、グローリー(6457) +2.70%、スズケン(9987) +2.65%、エア・ウォー (4088) +2.62%などが高い気配値。  一方、山九(9065) -4.03%、JSR(4185) -3.33%、ニチコン(6996) -2.66%、TSテック(7313) -2.51%、邦ガス(9533) -2.30%、TBSHD(9401) -2.07%、日通(9062) -2.06%、三菱Uリース(8593) -1.94%、ジャフコ(8595) -1.88%、島津製(7701) -1.77%などが安い気配値となっている。
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