〔Market Flash〕5月の世界粗鋼生産は伸び率が鈍化~SMBC日興

2017/06/27(火) 14:25
【14:20】5月の世界粗鋼生産は伸び率が鈍化~SMBC日興  SMBC日興証券では、グローバルの鉄鋼市況動向についてリポートしている。5月の世界粗鋼生産は前年同月比2.0%増、前月比(季節調整後)2.4%減であった。年率換算では16億8754万トンと、過去最高を更新した4月からは小幅に減少した。SMBC日興では、市況下落で生産にブレーキがかかったと推定している。中国が前年同月比1.8%増で、中国を除く他地域は2.2%増となったが、今後は伸び率の鈍化傾向が続くと予想している。ただし、原料価格の値下がりによって世界の鉄鋼各社の収益は改善傾向にあり、向こう数カ月間は、本格的な減産となる可能性は低いとみている。中国の鋼材市況は能力削減で反発しているが、国際市況が本格的な反発する可能性は低いと予想しており、高炉株の反転には、国内のベース鋼材価格の値上げなどの構造変化が必要と考えている。 【13:55】J-REITは投信からの資金流出が続き軟調~三菱UFJMS  三菱UFJモルガン・スタンレー証券では、6月の東証REIT指数は軟調な動きが続いていることについてコメントした。ファンダメンタルズは堅調であり、オフィスを中心とした賃料増額傾向、借入コストの低下傾向は少なくとも今後1年程度は続くと三菱UFJMSでは予想している。そのため、REIT全体ではDPSのダウンサイドリスクは限定的と考えている。また、足元の長期金利の低下トレンドも追い風要因とみている。しかし、J-REITを保有する投資信託からの資金流出超過が6月も続いていることが相場の重石になっていると指摘している。今後も、金融庁が問題視している「毎月分配型投信」に含まれるJ-REIT投信からの資金流出が収まる兆しが見られるまでは、積極的に上値を追いづらい相場展開が続くと考えている。個別の注目銘柄には、市況好調な広域渋谷圏のオフィスへのエクスポージャーの高い大和証券オフィス(8976)や、アクティビア・プロパティーズ(3279)などを挙げている。 【13:30】石油セクター 足元の製品需給はひっ迫傾向~野村  野村証券では、石油製品マージンの動向についてリポートしている。原油安に伴うタイムラグを除けば、6月のマージンは10.9円と推定している。過去1週間で円建てドバイ原油価格は1.0円下落したにもかかわらず、ガソリン、軽油の国内スポット価格はそれぞれ0.7円、0.5円上昇しており、足元の製品需給はややひっ迫していると推察している。原油価格、為替、製品スポット価格が足元の水準で推移した場合、7月のマージンは10.5円と試算している。7月は原油入着価格が前月比2.4円下落すると見られ、野村では、国内の石油関連企業がこの原油安をどの程度マージン改善につなげられるかを注視したいとしている。7月に上記マージンを達成できれば、前年7-9月期が6.6円と低水準であった反動もあり、17年7-9月期の石油精製の在庫損益を除く営業もしくは経常利益は、前年同期比で大幅増益に転じる可能性があると考えている。 【12:55】日本の労働需要曲線は実はかなり「水平化」している可能性~東海東京  東海東京調査センターでは、労働賃金に関するリポートで、労働市場のひっ迫は生産年齢人口の減少に伴う「労働供給不足」から生じていると考えられ、企業は賃金を上げてまでその人手不足を無理に解消しようとはしていない可能性があると指摘している。企業が先行きに十分な自信を持っていなければ、将来の景気後退・減速局面に備えて固定費をあまり増加させないことのほうが優先順位が高くなると考えている。賃金上昇に対する回避の姿勢が想定以上に強いとき、労働需要曲線は標準的な経済学のテキストが示す「右下がり」のものではなく、もっと「水平」に近いものになるとみており、そのような状況で今のように生産年齢人口が減少して労働供給曲線が左方にシフトしても、賃金上昇にはつながらないことを指摘している。 【12:40】SPEの4-6月期の受注は四半期比で減少も市況は強い~三菱UFJMS  三菱UFJモルガン・スタンレー証券では半導体製造装置(SPE)の受注動向についてリポートしている。日本半導体製造装置協会(SEAJ)は4月から受注の開示を止めているが、機械統計には半導体製造装置受注の項目があり、この機械統計の数値とSEAJの数値を比較すると、機械統計の方が一般的に高い数値となるとのこと。これは、機械統計にはFPD製造装置の受注数値も含まれているためとしている。4月の機械統計の受注は前年同期比16%増の1968億円となったが、三菱UFJMSではピークアウト感があるとみており、4-6月期の受注は四半期比で減少を予想している。しかし、市況は強く大きな減速にはつながらないと考えている。 【12:30】日本版「FANG」で単純に「ハイテク株」に注目するのは得策か?~野村  野村証券では日本版「FANG-like stocks」の探し方についてレポートしている。米国株の中でも一部のハイテク株は「FANG」と呼ばれ、より強い注目を集めており、強固な成長ストーリーがFANG株の投資家人気を支えている。ただ、同じハイテク株だからといって、単純に日本のハイテク株に注目するのは得策ではないと警鐘を鳴らしている。日本の株式市場の中で強固な成長ストーリーを探すのであれば、事業分野に注目するよりも、「強い経営者」への注目が有効と考えている。日本株式市場においては、「フ」ァーストリテイリング(9983)、「ア」インホールディングス(9627)、「日」本電産(6594)、ソフトバンク「グ」ループ(9984)がFANGと言えるだろうとした。 【9:15】ダンメモ、シンフォギアとグリータイトル好調続く~SMBC日興    SMBC日興証券ではゲーム関連に関して、2017年に入り国内スマホゲーム市場では、新作タイトルが多数配信され、同市場の活性化につながっているとコメント。直近で特に好スタートとなったものとして、グリー(3632)の子会社Wright Flyer Studios のRPGゲーム「ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか~メモリア・フレーゼ~」を挙げている。また今週にはグリーの子会社ポケラボがバトルRPGゲーム「戦姫絶唱シンフォギアXD Unlimited」を配信開始し、好発進となった。グリー以外での注目タイトルには、ミクシィ(2121)のタッグバトルゲーム「ファイトリーグ」を挙げているが、セールスランキングではまずまずのスタートも、ユーザーの評価が低い印象と指摘している。 【8:45】寄り前気配は淀川鋼、グリー、ADEKA、福山運が高い気配値  主力株の寄り前気配では、淀川鋼(5451)+17.46%、グリー(3632) +5.07%、ADEKA(4401) +4.23%、福山運(9075) +3.46%、NTT都市(8933) +3.44%、豊田合(7282) +3.39%、空港ビル(9706) +3.36%、武蔵銀(8336) +3.30%、ニッパツ(5991) +3.28%などが高い気配値。  一方、JT(2914) -4.65%、セイノーHD(9076) -4.08%、長瀬産(8012) -3.85%、アマダ(6113) -3.79%、太陽誘電(6976) -2.25%、東芝(6502) -2.08%、ローム(6963) -2.00%、日テレHD(9404) -1.98%、ケーズHD(8282) -1.60%、ニチコン(6996) -1.24%などが安い気配値となっている。
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