〔Market Flash〕優位性が想定されるガイダンス後のリース株～野村

【11:00】優位性が想定されるガイダンス後のリース株～野村 　野村証券では、決算発表では18年度ガイダンスにおける輸出企業などの計画弱含みが懸念される中、過去のリスクオフ局面でリース各社の株価には、ディフェンシブ性が確認されていることを指摘している。またリースは、伝統的な汎用機器リースから、航空機、自動車などのリース、不動産、太陽光発電などの成長事業への多角化による収益性改善と資産増加が、持続可能な増益に寄与していることから、各社の18年度業績は、金融株の中でも手堅いと予想している。野村では、ノンバンクのサブセクターごとの投資順位を、リース、損害保険、消費者金融、生命保険、証券、カードとしており、リース各社の中では、芙蓉総合リース（8424）、日立キャピタル（8586）、東京センチュリー（8439）の順に推奨している。 【10:35】半導体製造装置市場は大幅調整には至らないと予想～ジェフリーズ 　ジェフリーズ証券では、4月までに発表された半導体および半導体製造装置（SPE）関連市場統計や、SPE各社への取材など踏まえ、半導体前工程装置（WFE）市場は、2018年は前年比+8％、2019年は-1％を予想している。株式市場ではSPE市場に対する警戒感が少なくなく、ジェフリーズでも足元のNAND投資は受注ベースですでに減速していると認識しているが、DRAMやロジックは堅調で、ファウンダリの投資も年後半からは回復すると想定している。市場は出荷ベースでは2018年後半～2019年にかけてやや調整するものの、大きな調整には至らないとみており、関連銘柄の現状株価は先行きに対して、やや過度に反応していると考えている。 【10:05】海運セクター　コンテナ船に楽観視は禁物～みずほ 　みずほ証券では、4月24日付けの日本経済新聞で、海運3社の19.3期経常利益が大幅増益になる見通しと報じられたことを受けてリポートしている。内容に関しては、おおむね予想線で、サプライズはないと捉えている。ただし株式市場では、19.3期のガイダンスリスクがなくなったことや、コンテナ船事業の統合効果（3年後をめどに最大1100億円）が増益要因として織り込まれたことなどを、短期的にはポジティブ視する可能性があると考えている。しかしみずほは、そもそも海運市況はボラタイルで会社予想の精度も低く、足元のコンテナ運賃市況は前年を下回って推移していることから、楽観視は禁物と指摘している。 【9:40】米国の長期金利上昇は日本株にはプラス要因の可能性も～三菱ＵＦＪＭＳ 　三菱ＵＦＪモルガン・スタンレー証券では、米国の長期金利が上昇して世界的に株価への影響が懸念されているが、今年は1～2月の状況とは異なり、株価が下落するリスクは低く、日本株にはプラス要因となる可能性があると考えている。年初はFRBに加え、ECBの金融政策の変更観測が長期金利を押し上げた面があるが、今回は景気拡大の継続や緩やかなインフレ観測が金利上昇の主因であるとみられる。三菱ＵＦＪＭＳでは、このような世界景気の回復期待に伴う長期金利上昇の場合には、米国株は上昇しやすいとコメントしている。また、米国の住宅や自動車の販売が堅調であることや、FFレートは実質ベースでは依然としてマイナス圏にあることなどから、長期金利の上昇が米国景気を悪化させる可能性は高くないと考えている。 【8:45】寄り前気配は中国銀、ネクソン、大塚ＨＤ、日立ハイテクが高い気配値 　主力株の寄り前気配では、中国銀(8382) +5.74%、ネクソン(3659) +4.98%、大塚ＨＤ(4578) +4.01%、日立ハイテク(8036) +3.81%、ケーズＨＤ(8282) +3.07%、ヒロセ電(6806) +2.91%、ＪＳＲ(4185) +2.81%、中外薬(4519) +2.63%、山崎パン(2212) +2.54%、クラレ(3405) +2.46%などが高い気配値。 　一方、大気社(1979)-18.83%、きんでん(1944)-11.78%、キヤノンＭＪ(8060)-10.64%、カシオ(6952)-10.01%、丸一管(5463) -8.08%、ＴＳテック(7313) -6.65%、コマツ(6301) -6.64%、山合銀(8381) -6.03%、山口ＦＧ(8418) -5.71%、日立建(6305) -5.47%などが安い気配値となっている。