〔Market Flash〕萎縮拡大をかなり織り込んだ可能性、保有株は慌てて売らずむしろ突っ込み買い~東海東京

2020/02/25(火) 14:05
【14:00】萎縮拡大をかなり織り込んだ可能性、保有株は慌てて売らずむしろ突っ込み買い~東海東京  東海東京では、NYダウの1日の下げ幅として、昨年の米中貿易戦争を悪材料とした下げをはるかに超え、今後の萎縮拡大をかなり織り込んだ可能性があると指摘。貿易戦争が激化した昨年5月と8月に下げ幅が大きくなったのはともに週初だったことから、今回も週初が下げ幅を大きくした可能性は大きいとみて、肺炎による経済萎縮のピークは3月と予想。これだけの世界的株安になったことで、財政と金融の両面で国際協調的かつ大規模な政策対応が動き出す可能性が大きいことから、市場が落ち着きを取り戻し、関心が4月以降の状況と政策対応に移る時期も近いと想定している。「保有株は慌てて売らず、むしろ突っ込み買いを検討したい」とコメントしている。 【13:20】JR各社で新幹線の減収影響が小さいのは九州と東日本~野村  野村證券では、2月21日時点の新型コロナウイルスによる影響について、JR各社で新幹線の減収影響が小さいのはJR九州、JR東日本とコメントしている。鉄道ではイベント、旅行、出張の自粛の影響を大きく受けるのは新幹線であると指摘。ビジネス利用の比率は東海道新幹線が70~80%、山陽新幹線が50~60%、東北新幹線と九州新幹線は40%程度であるという。また、20.3期鉄道収入に占める新幹線比率はJR東海が93%、JR西日本が52%、JR九州は36%、JR東日本が32%。仮に新幹線収入が10%減少した場合の20.3期予想の営業利益への影響度はJR西日本が23%、JR東海が19%、JR東日本が13%、JR九州が10%であるとした。私鉄ではホテルに加えレジャー施設が今回の影響を受けやすく、状況を確認したいと解説している。 【12:30】GDPのさらなる縮小でテクニカルリセッションがメインシナリオ~UBS  UBS証券では、今四半期(2020年Q1)にGDPのさらなる縮小を予想しており、テクニカルなリセッション (2四半期連続の縮小) がメインシナリオという。COVID19の発生は以下の4つの経路で日本経済を圧迫すると予想: 1) 中国人を中心とする外国人観光客の減少、2) および 3) サプライチェーン及び需要減少による中国 (および他のアジア諸国) との財の貿易の縮小、4) 内需への間接的な悪影響など。Q4比で季節調整済年率 1.0%の縮小を予想しているが、下方リスクが強いと指摘。実際、COVID-19による感染者数は増加を続け、 2月のPMI速報値は特にサービス業で大きく低下した点に注目している。 【10:45】昨夜の状況が半年間と異なるのは「投資適格クレジット指数」が崩れたこと~大和  大和証券では、大和の視点のレポートの中で、今回、市場が急転した背景として、(1)中国以外の複数地域におけるCOVID-19のアウトブレイク(集団感染)で新規感染者数増加の中心地が中国外に移転したこと、(2)北米PMIの大幅悪化により、米景気にも悪影響が広がる見通しとなったことなどを指摘している 昨夜の状況が過去半年間と際立って異なるのは、ついに「投資適格クレジット指数」 が崩れたことだという。平時であれば、金利低下は社債への資金流入をもたらすが、昨夜生じたのは米金利低下の中でのクレジット安(≒資金流出)であり、これは景気後退懸念への警告とコメント。現時点で景気後退に言及するのは行き過ぎであるとしながらも、比較的信用力の高い投資適格債のワイド化により、事態が新しいステージに突入した可能性が高まったことは事実と解説している。 【10:20】円安は業績の下支えも、コロナウイルスに伴う生産停滞やインバウンド減少が懸念~みずほ  円安は日本企業の価格面で業績の下支え要因になるとしながらも、数量面ではコロナウイルスに伴う生産停滞やインバウンド需要減少の悪影響が懸念されるため、日経平均は上値が重い展開が続くとみている。1月の訪日外客数は前年同月比1.1%減に留まったが、2月は大幅減になるのが確実と指摘。日韓関係の悪化を受けた韓国人、コロナウイルスの中国人に加えて、タイ保健省が国民に日本への渡航の延期を要請した点にも注目。タイ人は訪日外国人として5番目に多い国だったため、訪日外客数全体への悪影響が懸念されるとみている。
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