明日の戦略-29000円が遠のく大幅安、調整売りをこなして仕切り直しへ

2021/01/26(火) 16:54
 26日の日経平均は大幅反落。終値は276円安の28546円。まちまちの米国株を受けて下げて始まると、じわじわと下を試しに行く展開。ハイテク株の一角にはしっかりとした動きも見られたが、景気敏感株の多くが売りに押された。マザーズを中心に新興銘柄には大きく崩れるものも散見される中、指数は後場に入ると一番安。節目の28500円は割り込まなかったものの、安値圏で取引を終えた。  東証1部の売買代金は概算で2兆3100億円。業種別では電気・ガスや水産・農林、食料品などが上昇した一方、海運やゴム製品、非鉄金属などが下落している。前20.12期は営業赤字着地の見通しとなったものの、悪材料出尽くし感が強まったJUKIが急騰。半面、3Qの減益着地が嫌気されたオービックビジネスコンサルタントが大幅安となった。  東証1部の騰落銘柄数は値上がり830/値下がり1276。上方修正を発表した日本電産が商いを伴って上昇。前期の利益見通しを引き上げたキヤノン電子が急伸し、キヤノンにも連想買いが入った。3Q決算が好感された弁護士ドットコムや、上方修正や優待拡充を発表したナガワが大幅高。モメンタムの強い東電HDやツインバードが軟調相場の中で買いを集めた。  一方、ファストリやキーエンス、エムスリー、富士通など、値がさ株の多くが大幅安。景気敏感株が嫌われており、川崎汽船、日本郵船、商船三井の邦船3社や、日本製鉄やJFEHDなど鉄鋼大手が大きく売られた。トヨタ、日産自、スズキなど自動車株も総じて軟調。マザーズの弱さが際立つ中で、BASEが10%を超える下落となった。  日経平均は大幅安。きのう終値で昨年来高値を更新しており、決算ラッシュ前に29000円に乗せる展開が期待されたが、案外の動きとなった。ただ、指数が強めの下げとなった割には値上がり銘柄は結構多く、投資家のセンチメントが急速に悪化したと判断するのは早計か。決算反応が注目された日本電産は、0.6%高と小幅な上昇で終えたものの、買い気配で始まって4%超上昇する場面があった。序盤でしっかり決算を好感した動きが見られた点はポジティブ。高値圏にある銘柄が業績を確認してもまだ買えるようなら、全体としてのピーク感は高まりづらい。あすはFOMCの結果発表やテスラおよびアップルの決算を先に控えており、様子見姿勢が強まるだろう。きょうの安値は28527円までで28500円は割り込まなかっただけに、ここで仕切り直して再び上を試しに行きたいところだ。
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