マーケット@ランダム-変異株の懸念はあるが、活気は戻りつつある

2021/11/29(月) 13:30
 新たに新型コロナウイルスの変異型「オミクロン」が確認され、従来型よりもワクチンが効きにくい恐れがあるなどの特徴が伝わりました。マーケットもリスクオフに急転し、世界的な株安につながっています。国内での変異株感染は今のところ確認されていないようですが、国主導の水際対策に任せるだけではなく、パンデミックを起こさないためにも引き続き個個人による感染防止対策も抜かりなく続けていきたいところです。  今のところコロナ収束とは言えない状況ではありますが、日本は10月に緊急事態宣言が解除されて以降、徐々に人の往来が増えていると実感します。11月28日の日曜日、買い物のために東京の錦糸町へ出かけましたが、東京の休日らしい賑わいを醸し出していました。錦糸町と言えば東京楽天地<8842.T>のお膝元ですが、楽天地ビルのほか丸井グループ<8252.T>の錦糸町店など各商業施設には、ごった返すほどではないものの多くの人が来店しており、活気が戻ってきている印象です。アルカキット錦糸町に入居している不二家<2211.T>の不二家レストランでは子連れの親子で賑わっており、店外では入店待ちの列ができる人気っぷりでした。  緊急事態宣言下では、化粧品・外食などが落ち込みましたが、この日のデパートの様相を見ると、落ち込んでいた分野の店ほど人の出入りが多い印象でした。だからと言ってコロナ前の業績にすぐに戻るわけではないと思いますが、飲食・百貨店・アパレルなどが発表する月次の売り上げが徐々に回復しているのは事実で、今後発表される10-12月の決算は着実によくなるだろうと実感できます。  一方で、今回のような変異型の登場、一部地域の感染再拡大などコロナ禍は続いており、空運・インバウンドなど回復の見通しが立たない分野もあります。しかし、休日の買い物や外食など、ちょっとした贅沢に関係する分野は、上述のように持ち直しがみられるにもかかわらず、アフターコロナ関連として株価は一緒くたに売られる傾向にあります。  緊急事態宣言の長期化を受けてアフターコロナ関連の9月までの実績はどこも厳しい結果となりましたが、10月以降は百貨店・外食など分野によって基調が変わってきているのは確かです。パニック的に大きく下げている今だからこそ、回復の早い分野に注目してみるのも面白いと考えます。
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