後場コメント No.3 川崎船、OKI、クボタ、アイサンテクノロ、三菱総研、レーザーテク

2024/04/17(水) 15:03
★13:43  川崎汽船-急騰 IMF経済見通し 地政学リスクによるコンテナ輸送費上昇の可能性を指摘
 川崎汽船<9107.T>が急騰。国際通貨基金(IMF)が16日、四半期に1度の経済見通しを公表したことが材料。

 17日付の日本経済新聞の記事によれば、IMFは中東情勢の緊張などで原油が15%上昇し、コンテナ輸送費が2.5倍になるリスクシナリオを分析するなど、経済的なリスクに地政学問題を挙げている。前述したシナリオが現実となった場合、世界のインフレ率が0.7ポイント上がり、金融引き締めの長期化で25年に向け経済活動も落ち込む見通しになったとしている。

 IMFの分析を受けて、コンテナ輸送のONEを持分法適用会社にもつ同社ほか、日本郵船<9101.T>、商船三井<9104.T>に買いが入っている。

★13:44  OKI-4日ぶり反発 クラウドCRMソリューションに応対業務のAI自動支援機能を搭載
 OKI<6703.T>が4日ぶり反発。同社は17日10時、グループでソフトウェア開発・SIサービスを展開するOKIソフトウェアが、コンタクトセンター向けクラウドCRMソリューション「enjoy.CRMⅢ」に、マイクロソフトの生成AIサービス「Azure OpenAI Service」との連携による応対業務のAI自動支援機能を追加し、同日より販売開始すると発表した。
 
 同サービスでは、利用者が生成AIを意識することなく、対話を自動で要約し応対履歴の作成とオペレーターの応対評価まで行えるようになり、コンタクトセンターの業務効率化と顧客満足度の向上に貢献するとしている。

★13:58  クボタ-底堅い 大阪市水道局から「大阪市水道基幹管路耐震化PFI事業」を受注
 クボタ<6326.T>が底堅い。同社は17日、同社を含む企業グループが設立した特別目的会社が、大阪市水道局との間でPFI方式による「大阪市水道基幹管路耐震化PFI事業」に関する事業契約を締結し、事業を開始したと発表した。

 PFI方式は、施設の所有権を自治体が有したまま、公共施設などの建設、維持管理、運営などに民間事業者の先進技術や創意工夫などを取り入れることで、効率的かつ良質なサービスを提供する手法。

 契約金額は約525.5億円で、同社は水道基幹管路更新の計画・設計・施工までの一連の業務を担うとしている。

★13:58  アイサンテクノロジー-5日続落 NHKEテレ「サイエンスZERO」で同社製品の活用場面が放送予定
 アイサンテクノロジー<4667.T>が5日続落。同社は17日、NHK Eテレの科学番組「サイエンスZERO」において、同社製品「WingEarth」を用いた点群の利活用が放送されると発表した。

 放送日は4月21日。「未来のインフラ“3次元点群データ”最前線」放送回で取り上げられる予定としている。なお、株価は軟調な地合いから売りが優勢となっている。

★14:16  三菱総合研究所-続落 「EVワイヤレス給電協議会」設立を発起
 三菱総合研究所<3636.T>が続落。同社は17日14時、関西電力<9503.T>、ダイヘン<6622.T>、シナネンホールディングス<8132.T>傘下らと5社で、EVの普及を支える社会インフラとして、ワイヤレス給電を実用化し普及させていくため、EVワイヤレス給電協議会の設立を発起したと発表した。
 
 EVワイヤレス給電の社会インフラ化を推進するため、導入普及シナリオ、ロードマップの策定・提言や、実用化・普及に向けた実証実験の支援などの活動を行うとしている。

 なお、株価への好影響は限定的となっている。

★14:21  レーザーテック-急落 蘭ASMLが決算発表 市場予想を下回る
 レーザーテック<6920.T>が急落。オランダのASMLが日本時間17日14時に1Q決算を発表したことが手がかり。

 同期の売上高は52.9億ユーロとなった。市場予想である53.9億ユーロを下回った。2Qの売上高見通しは57億から62億ユーロのレンジをしており、市場予想の63.7億ユーロをこちらも下回った。これを受けて、同社にも売りが出ている。


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