前場コメント No.4 あおぞら、3Dマトリックス、ITM、旭情報、山崎パン、ハチバン

2024/05/02(木) 11:30
★9:06  あおぞら銀行-続伸 前期最終損益を下方修正も悪材料出尽くし
 あおぞら銀行<8304.T>が続伸。同社は1日、24.3期通期の連結純損益予想を従来の280.0億円の赤字から498.0億円の赤字(前の期は87.2億円の黒字)に下方修正すると発表した。

 繰延税金資産の算定にかかる将来所得の見積もり期間を見直し、繰延税金資産の一部を取り崩すこととした。これにかかる税金費用を計上することや、円安などによる与信関連費用の増加などから従来予想を下回る見通し。繰延税金資産を取り崩すことにより、将来の税金費用の負担軽減につながる効果があるとしている。

 なお、株価は悪材料出尽くしにより買い向かっている。

★9:09  3Dマトリックス-4日続伸 欧州で次世代止血材の製造販売承認申請
 スリー・ディー・マトリックス<7777.T>が4日続伸。同社は開発を進めている次世代止血材(TDM-623)について、同社の欧州子会社より、欧州の第三者認証機関に対し製造販売承認申請を行ったと発表した。
 
 TDM-623は、適用後に膨張せず、適用部位周辺の中枢神経を圧迫しないため、安全性の高い止血材として脳神経外科及び整形外科領域にて特に高い臨床ニーズがあると見込む。
 
 なお、現段階において、同件による通期業績予想への影響はないとしている。

★9:10  アイティメディア-反発 今期営業益3%増見込む 前期は24%減
 アイティメディア<2148.T>が反発。同社は1日、25.3期通期の連結営業利益予想を23.0億円(前期比3.2%増)に、年間配当予想を100円(前期は115円)にすると発表した。
 
 デジタルイベント収益、運用型広告収益については反転を見込む。外資系企業のマーケティング活動の鈍化の影響は継続するものと想定するが、各企業におけるAI領域への投資の成果が表れるに従い、改めてマーケティング活動も活性化に向かう見通し。
 
 24.3期通期の連結営業利益は22.3億円(前の期比24.0%減)だった。デジタルイベントや広告の減少が響いた。

★9:12  旭情報サービス-底堅い 今期営業益8%増見込む 前期は9%増
 旭情報サービス<9799.T>が底堅い。同社は1日、25.3期通期の営業利益予想を15.4億円(前期比7.5%増)に、年間配当予想を56円(前期は56円)にすると発表した。
 
 技術者の確保と育成に注力するとともに、アウトソーシング事業の拡大と上流工程への移行による高付加価値化に努める。加えて、DX推進に向けたITサービスの支援を強化するとともに、IT技術の進化に応じた新ビジネスの創出に取り組み、より一層の業容拡大を図るとしている。
 
 24.3期通期の営業利益は14.3億円(前の期比8.8%増)だった。
 
 ネットワーク事業において、アウトソーシング案件の取引拡大を図るとともに、顧客への提案活動を強化し、案件の早期受注に注力したことが寄与した。
 
 併せて24.3期の期末配当を従来予想の22円に対して34円(前の期末は22.5円)に決定した。年間配当予想は56円(前の期は43円)となる。

★9:13  山崎製パン-SMBC日興が目標株価を引き上げ 底上げされるグループ力
 山崎製パン<2212.T>が大幅反発。SMBC日興証券では、収益性改善が子会社にも波及、底上げされるグループ力と指摘。投資評価は「1(アウトパフォーム)」を継続、目標株価は4400円→4700円に引き上げた。

 子会社の収益が当初の想定以上に拡大すると予想。値上げや人流回復など一時的要因もあるが、この影響を除いても、低収益事業の収益力が確実に底上げされていると考えている。親会社が子会社の課題を認識しつつ、親会社主導で収益改善に必要な取り組みを強化していることが背景にあると指摘。一方、製パン事業は、単価ミックス改善を強く意識した商品戦略を推進。これまでの成果に満足せず、さらなる収益性改善を追求しており、下期も単価アップが見込めるとみている。節約志向が根強いなかパンの需要も当面は堅調。急速に進む円安の中、値上げ力の強い銘柄がより有利になるとコメントしている。

★9:13  ハチバン-急落 今期営業益7%増見込むも材料出尽くし
 ハチバン<9950.T>が急落。同社は1日、25.3期通期の連結営業利益予想を2.5億円(前期比6.8%増)に、年間配当予想を20円(前期は20円)にすると発表した。
 
 美味しく安心して利用できる「食」の提供に努め、それらの開発や提供を行う人財への投資を行うとしている。

 24.3期通期の連結営業利益は2.4億円(前の期比40.0%増)だった。人流回復による経済活動の活発化によって売上が回復したとしている。

 なお株価は、直近で決算期待から買われていたため、きょうは材料出尽くしとなり、売りが優勢となっている。


関連ニュース
日本株の最新ニュース
マーケットデータ
日経平均 38,102.44 -712.12
TOPIX 2,700.01 -46.60
グロース250 638.23 -0.50
NYダウ 38,589.16 -57.94
ナスダック総合 17,688.88 +21.32
ドル/円 157.67 +0.23
プレミアム銘柄の最新情報
ページTOPへ