サンウェルズ－売り気配　難病向け老人ホームで不正か　訪問看護、過剰請求指摘も＝共同

　サンウェルズ<9229.T>が売り気配。共同通信は2日21時05分、同社が運営するパーキンソン病専門の有料老人ホーム「PDハウス」のうち複数のホームで、併設の訪問看護ステーションがホーム入居者への訪問について実際とは異なる記録を作り、不正に診療報酬を請求していたとみられることが運営会社の複数の現・元社員の証言で分かったと報じた。

　報道によれば、共同通信が入手した社内のマニュアルでは「1日3回」「複数人での訪問」を「必須で入力」となっており、「全社的に過剰な訪問看護で報酬を請求している」との指摘が内部から出ているようだ。同社は取材に対し「報酬の不正請求については過去に一部職員の知識不足で類似事例があったが、自主的に返還した。訪問回数や複数人での訪問は、主治医の指示に基づき適切に決めている」と回答したとしている。

　同社は3日8時55分、上記の報道について、そのような事実は一切ないとコメント。記事の見出し、ならびに記事に記載されている事実について、法的な根拠なく報道しており、同社の信用をき損していることから、訴訟を含めて法的措置を検討するとしている。