後場コメント No.5 アイホン、大阪チタ、トヨタ、JFE、富士フイルム、KHネオケム

2025/05/08(木) 15:31
★13:47  アイホン-後場急伸 今期営業益18%増見込む 前期は28%減
 アイホン<6718.T>が後場急伸。同社は8日13時40分、26.3期通期の連結営業利益予想を45.0億円(前期比18.0%増)に、年間配当予想を130円(前期は130円)にすると発表した。市場コンセンサスは44.2億円。
 
 米ドルやタイバーツに対して円高が進行することにより、営業利益の押し上げを見込む。想定為替レートは1米ドル148円、1タイバーツ4.3円とした。

 25.3期通期の連結営業利益は38.1億円(前の期比27.6%減)だった。会社計画は45.0億円。国内集合住宅市場の賃貸マンション向けリニューアルを中心に売り上げが増加し、売上高は過去最高となった。一方、研究開発費などの経費の増加や為替の影響により減益となった。

★13:57  大阪チタニウム-後場マイナス転換 東邦チタニウムが今期減益見通しで急落
 大阪チタニウムテクノロジーズ<5726.T>が後場マイナス転換。東邦チタニウム<5727.T>が8日13時に、26.3期通期の連結営業利益予想を43.0億円(前期比26.9%減)にすると発表したことが嫌気されている。

 東邦チタニウムは、上期(4-9月)まで航空機向けチタン需要の一時的な調整を見込んでおり、一般産業用途向けは通期で需要低迷が継続すると想定。前年より円高であることも踏まえて減益を見込む。東邦チタニウムは一時12%安となる場面があり、同業の同社も業績懸念から売りが出ている。なお、同社の決算発表は5月15日の予定。

★14:06  トヨタ-後場下げ幅拡大 今期最終益は35%減を見込む
 トヨタ自動車<7203.T>が後場下げ幅拡大。同社は8日13時55分、26.3期通期の連結純利益予想(IFRS)を3兆1000億円(前期比34.9%減)に、年間配当予想を95円(前期は90円)にすると発表した。市場コンセンサスは4兆1452億円。

 今期の想定為替レートは1米ドル145円、1ユーロ160円。今期のグループ販売台数見通しは1120万台としている。

 25.3期通期の連結純利益は4兆7651億円(前の期比3.6%減)だった。会社計画は4兆6304億円。自動車の連結販売台数は936万2000台となり、前の期に比べて8万台(0.9%)の減少となった。
 
 なお株価は、大幅減益計画を受けて発表後に下げ幅を広げたものの、その後、増配計画を手がかりにプラス圏に浮上するなど発表直後は売り買いが交錯した。足元では売り直されて下げ幅を広げている。

★14:06  JFEHD-後場マイナス転換 今期最終益18%減見込む 前期は54%減
 JFEホールディングス<5411.T>が後場マイナス転換。同社は5月8日14時に、26.3期通期の連結純利益(IFRS)予想を750.0億円(前期比18.4%減)にすると発表した。市場コンセンサスは1469.9億円。

 海外市況低迷の長期化や米国等各国の通商リスクの発現を想定した数量減、急激な円高進行による輸出の採算性悪化などにより、減益を見込んでいる。

 併せて発表した、25.3期通期の連結純利益(IFRS)は918.7億円(前期比53.5%減)だった。国内需要の低迷、中国による周辺国への廉価での輸出拡大が響いた。

★14:08  富士フイルム-後場急伸 今期営業益0.3%増見込む 前期は計画上回る
 富士フイルムホールディングス<4901.T>が後場急伸。同社は8日14時、26.3期通期の連結営業利益予想(米国基準)を3310億円(前期比0.3%増)に、年間配当予想を70円(前期は65円)にすると発表した。市場コンセンサスは3525億円。

 関税政策による影響は予想に織り込んでいないものの、サプライチェーンの見直し、経費の追加削減、商品・価格戦略の再構築などの対策を実施し影響を最小化することで、マイナス1.4億米ドルを基準に、プラスマイナス1億米ドルの変動幅を想定している。想定為替レートは1米ドル145円、1ユーロ155円とした。

 25.3期通期の連結営業利益は3302億円(前の期比19.3%増)だった。エレクトロニクス部門の半導体材料事業や、イメージング部門などを中心に増収となったことが寄与した。会社計画は3150億円。

★14:16  KHネオケム-後場急落 1Q営業益9%増も進ちょく遅れを嫌気
 KHネオケム<4189.T>が後場急落。同社は8日14時、25.12期1Q(1-3月)の連結営業利益は27.1億円(前年同期比8.5%増)だったと発表した。上期計画に対する進ちょく率は45%。

 機能性材料において、冷凍機油原料が中国やインドなど新興国向けに堅調だった。化粧品原料がインバウンド需要を追い風に伸びたことも寄与した。
 
 なお、株価は進ちょく遅れを嫌気した売りが優勢となっている。


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