前場コメント No.5 日特塗、ユニチャーム、NISSHA、yutori、中外薬、積水化

2025/05/12(月) 11:30
★9:11  日本特殊塗料-買い気配 今期営業益39%減見込む 株主還元強化を好感
 日本特殊塗料<4619.T>が買い気配。同社は9日、26.3期通期の連結営業利益予想を27.0億円(前期比39.4%減)に、年間配当予想を110円(前期は90円)にすると発表した。

 新たに策定した中期経営計画における事業戦略(製品ポートフォリオの最適化、販売機会の最大化など)を徹底することで事業領域の拡大を進める。今期は塗料関連事業、自動車製品関連事業ともに減益の見通し。

 25.3期通期の連結営業利益は44.6億円(前の期比12.4%増)だった。製品などの販売価格見直しを含む売上高の増加に加え、原価低減活動・経費低減策に継続して取り組んだことが寄与した。期末配当予想を従来の38円から68円に引き上げた。年間配当予想は90円(前の期は46円)となる。

 併せて、中期経営計画(26.3期~30.3期)を策定したことも発表した。最終年度の営業利益は61億円、ROE10.0%以上をめざす。中計期間中の株主還元については、総還元性向70%(前中計は配当性向30%)、還元額を160~170億円(前中計は約47億円)とする。

 なお、株価は株主還元強化を好感した買いが優勢となっている。

★9:12  ユニ・チャーム-急落 1Qコア営業益23%減 一時的な戦略的マーケティング投資増加など響く
 ユニ・チャーム<8113.T>が急落。同社は5月9日、25.12期1Q(1-3月)の連結コア営業利益(IFRS)は290億円(前年同期比22.7%減)だったと発表した。コア営業利益は、売上総利益から販管費を控除して算出している。

 一時的な戦略的マーケティング投資増加の影響や前年の好業績の反動が響いた。

★9:13  NISSHA-急騰 1Q営業益20%増 コンセンサス上回る
 NISSHA<7915.T>が急騰。同社は9日、25.12期1Q(1-3月)の連結営業利益(IFRS)は15.1億円(前年同期比19.9%増)だったと発表した。市場コンセンサスは6.5億円。
 
 産業資材事業およびメディカルテクノロジー事業の需要が堅調に推移。医薬品向けで、企業買収による業績寄与が始まったことも寄与した。

★9:17  yutori-急騰 4月度の全社売上高2.7倍 春夏物の販売が好調に推移
 yutori<5892.T>が急騰。同社は9日、4月度の全社売上高は前年同月比2.7倍だったと発表した。前月は同2.2倍だった。

 気温の上昇とともに春夏物の販売が好調に推移。ブランド別では「9090」が引き続きけん引したほか、「her lip to」が売り上げを伸ばしたとしている。

★9:19  中外製薬-急落 トランプ米大統領 処方薬価格引き下げで大統領令に署名へ
 中外製薬<4519.T>が急落。トランプ米大統領が12日、米国の処方薬価格について、世界で最も薬価が安い国と同じ水準に引き下げることを義務づける大統領令に署名する意向を表明したことが材料。

 トランプ氏のソーシャルメディア「トゥルース・ソーシャル」への投稿から明らかになった。日本時間の12日午後10時に署名する予定で、薬価は30ー80%下がる可能性があるとしている。

 投稿を受けて、同社など医薬品関連に売りが出ている。武田薬品工業<4502.T>、第一三共<4568.T>、大塚ホールディングス<4578.T>なども大幅安となっている。

★9:20  積水化学工業-大和が投資判断を引き上げ ディフェンシブな成長力を評価
 積水化学工業<4204.T>が続伸。大和証券では、ディフェンシブな成長力を評価。投資判断は「3(中立)」から「2(アウトパフォーム)」に引き上げ、目標株価は2370円→2970円に引き上げた。

 大和では、FY24営業利益は1080億円(Y/Y14%増)と初の1000億円超えとなった点に言及。大和ではFY25の営業利益を1170億円(Y/Y8%増、為替前提140円/$)と予想。景気停滞による外需減少といった間接影響はリスクだが、影響は化学セクター内で比較的小さいと考えている。FY25で16期連続となる増配計画や、継続的な自己株式取得の実行力も評価している。


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