前場コメント No.1 東京海上、グロバルリン、ABEJA、MS&AD、BlueMeme、ヴィッツ

2025/05/21(水) 11:30
★9:00  東京海上HD-売り気配 今期最終益12%減見込む 前期は52%増
 東京海上ホールディングス<8766.T>が売り気配。同社は20日、26.3期通期の連結純利益予想を9300億円(前期比11.9%減)に、年間配当予想を210円(前期は172円)にすると発表した。市場コンセンサスは1兆0596億円。

 市場金利および株式相場については、主に国内は2025年3月末、海外は24年12月末から大きくは変動しない前提。為替レートについては、25年3月末から大きくは変動しない前提としている。

 25.3期通期の連結純利益は1兆0553億円(前の期比51.7%増)だった。会社計画の1兆円を上回った。政策株式の売却加速に伴い有価証券売却益が増加した。海外子会社において、好調な保険引受や円安の影響で正味収入保険料が増収したことも寄与した。期末配当は従来予想の81円に対し91円に決定した。

★9:00  東京海上HD-売り気配 7000万株・1100億円を上限に自社株買い 割合3.6%
 東京海上ホールディングス<8766.T>が売り気配。同社は20日、7000万株・1100億円を上限とする自己株式の取得を行うと発表した。
 
 取得期間は5月21日~10月31日。上限株数を取得した場合の自己株式を除いた発行済株式総数に対する割合は3.6%。今期の自己株式の取得については、現時点では年間を通じて2200億円を実施する方針。期中の市場環境や株価の状況などを総合的に勘案して、機動的に実施するとしている。

 なお、株価は同時に発表した決算を受けて売りが優勢となっている。

★9:01  グローバルリンク-売り気配 株式の売り出しと自社株買いを発表
 グローバル・リンク・マネジメント<3486.T>が売り気配。同社は20日に、110万株の売り出しおよび上限16万5000株のオーバーアロットメントによる売り出しを行うと発表した。発行条件は5月28日~6月5日のいずれかの日に決める。売り出し人は代表取締役社長の金大仲氏。

 売り出しに伴い代表取締役社長の金大仲氏の議決権数所有割合は55.66%から48.78%に下がり、親会社以外の支配株主に該当しなくなる。今回の親会社以外の支配株主の異動により同社は法人税法上の特定同族会社に該当しなくなるため、留保金課税の対象外になるとしている。

 併せて、18万株・3億円を上限とした自己株取得枠を設定すると発表した。取得期間は売出価格等決定日に応じて定まる売り出しの受渡期日の翌営業日(売出価格等決定日の6営業日後の日)から2025年12月30日まで。なお、上限株数を取得した場合の自己株式を除いた発行済株式総数に対する割合は1.12%となる。

★9:01  グローバルリンク-売り気配 通期最終益を上方修正 増配も発表
 グローバル・リンク・マネジメント<3486.T>が売り気配。同社は20日に、25.12期通期の連結純利益予想を従来の38.0億円から41.0億円(前期比20.1%増)に引き上げると発表した。

 株式の売り出しの実施に伴い、親会社以外の支配株主の異動が見込まれ、同社は法人税法上の特定同族会社に該当しなくなるため、留保金課税(特定同族会社の特別税率)の対象外となる予定。これにより、25.12期における法人税額が3億円減少し、純利益が3億円増加する見通しとなった。

 また、25.12期の期末配当予想を72.5円→77.5円に修正した。年間配当も同額となる。

 併せて株式の売り出しも発表しており、株価は売りが優勢となっている。

★9:01  ABEJA-買い気配 JAXAから宇宙船内で利用可能な音声認識システム構築を受託
 ABEJA<5574.T>が買い気配。同社は20日、宇宙航空研究開発機構(JAXA)より委託を受け、国際宇宙ステーション(ISS)の「きぼう」日本実験棟内に搭載された自律飛行型カメラロボットの最新モデル「Internal Ball Camera2」において、音声で操作できる音声認識システムを構築し基幹技術の実現可能性を実証したと発表した。

 同社は宇宙船内のシミュレーション環境下における音声認識システムの動作確認を、エヌビディアが提供するエッジコンピューティングデバイスを用いて実証している。また、音声認識システムの構築においてはHuman in the Loop(人とAIの協調)を用いた。これにより、Int-Ball2の移動コマンディングに使用される単語や専門用語、アクセントなどを効率的に認識でき、精度の向上、高速化、軽量化を実現した。従来のシステムに比較して10分の1のサイズとなっており、宇宙船内のエッジデバイスに実装することが可能としている。

★9:02  MS&AD-3日続落 今期最終益16%減見込む 前期は87%増
 MS&ADインシュアランスグループホールディングス<8725.T>が3日続落。同社は20日、26.3期通期の連結純利益(IFRS)予想を5790億円(前期比16.3%減)に、年間配当予想を155円(前期は145円)にすると発表した。市場コンセンサスは8712億円。

 新規の自然災害(国内)に係る発生保険金(正味支払保険金と支払備金繰入額の合計)については、三井住友海上火災保険で790億円、あいおいニッセイ同和損害保険で550億円を見込む。市場金利、為替レート、株式相場ともに2025年4月末から大きくは変動しない前提とした。

 25.3期通期の連結純利益は6917億円(前の期比87.3%増)だった。保険引受収益の増加や経常費用の減少などが寄与した。

★9:02  MS&AD-3日続落 5000万株・850億円を上限に自社株買い 割合は3.3%
 MS&ADインシュアランスグループホールディングス<8725.T>が3日続落。同社は20日、5000万株・850億円を上限とした自己株取得枠を設定すると発表した。取得期間は2025年5月21日~12月23日。なお、上限株数を取得した場合の自己株式を除いた発行済株式総数に対する割合は3.3%となる。

★9:02  BlueMeme-買い気配 サーバーワークス系など4社で合弁会社設立へ
 BlueMeme<4069.T>が買い気配。同社は20日、ハイ・アベイラビリティ・システムズ(東京都港区)、サーバーワークス<4434.T>の CVC(コーポレート・ベンチャーキャピタル)であるサーバーワークス・キャピタル、リックソフト<4429.T>と共同で、ローコード事業などを行う合弁会社アルターデザインコンサルティングを設立すると発表した。

 今後、合弁の相手先との資本業務提携契約を締結し、子会社を設立する予定。同社の出資比率は57%となる。AIとローコードを組み合わせた新たな開発手法は、これまで多くのIT企業が持っていた「システムを作る高度なスキル」の民主化を加速させ、多くの企業においてシステム開発の内製化が進むことが予想される。この大きな技術革新において、「上流工程中心のシステム開発」という新たなシステム開発のニーズに対応するとしている。

★9:02  ヴィッツ-売り気配 株式の売り出しを発表 SNAなどは放出
 ヴィッツ<4440.T>が売り気配。同社は20日に、40万株の売り出しおよび上限6万株のオーバーアロットメントによる売り出しを行うと発表した。発行条件は5月28日~5月30日のいずれかの日に決める。売り出し人はSNA:15万株、Office Hat:10万株、武田英幸氏:5万株、大西秀一氏:5万株、森川聡久氏:5万株。

★9:02  ヴィッツ-売り気配 通期営業益を上方修正 中期経営計画の数値目標変更も発表
 ヴィッツ<4440.T>が売り気配。同社は20日に、25.8期通期の連結営業利益予想を従来の3.4億円から4.3億円(前期比53.0%増)に引き上げると発表した。

 ソフトウェア事業においては、外部リソースの積極的な活用、コストや付加価値に見合った受注額の見直しなどを進めた。センシング事業において、X線透過・CT装置など大型案件の需要が高く、販売が好調に推移したことも寄与する。

 併せて、中期経営計画(25.8期~27.8期)の数値目標を変更することも発表した。25.8期の中間連結会計期間における売上高、各段階利益が、当初の想定を上回るペースで順調に進ちょくしていることなどを踏まえた。27.8期の売上高目標は50.0億円→55.4億円に、営業利益目標は5億4000万円→6億0900万円に修正した。

 併せて、株式の売り出しも発表しており、株価は売りが優勢となっている。


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