後場コメント No.2　ウェルディッシ、フリー、プラスアルファ、ｙｕｔｏｒｉ、伊藤忠、日油

★12:53　 ウェルディッシュ－後場マイナス転換　決算期変更に伴い株主優待制度を一部変更
　ウェルディッシュ<2901.T>が後場マイナス転換。同社は6日12時30分、決算期（事業年度の末日）が8月末に変更されることに合わせ、株主優待制度を一部変更すると発表した。
　
　2025年8月期以降、所有株式数3000株以上の株主を対象に2万円相当の同社商品詰合せを、また、同対象の株主のうち毎年8月31日現在を基準日とした株主名簿において、決算期変更日以降3年以上継続保有（従来は1年以上）が確認された株主に、10万円分の食品・飲料・栄養補助食品など（有事にも活用可能な保存食や栄養サプリメント含む）を贈呈する。
　
　また、所有株式数300株以上で、8月31日時点および2月末日現在を基準日とした株主名簿において継続保有が確認された株主を対象に、続保有期間半年以上の場合は5000円ずつ年合計1万円分、2年以上の場合は1万円ずつ年合計2万円分のQUOカードを贈呈するとした。
　従来は、所有株式数600株以上で、3月31日現在、9月30日現在の株主名簿を基準として6000円ずつ合計1万2000円分のQUOカードを贈呈していた。

　併せて、未定としていた25.8期の期末配当予想を1円（前の期末は2円）にすることも発表した。

★12:54　 フリー－野村が目標株価引き下げ　今後の見方はほぼ変わらず
　フリー<4478.T>が急落。野村証券では、今後の見方はほぼ変わらずとし、投資判断は「Neutral」を継続、目標株価を3900円→3800円に引き下げた。

　野村では、25.6期3Q決算を受けて、業績予想、目標株価を更新。26.6期に関しては研究開発費と人件費が若干膨らむと見直し、調整後営業利益の見通しを引き下げた。AIエージェントサービスを発表しており、単価、数量面への寄与を今後注視していく段階とみている。

★12:56　 プラスアルファ－野村が目標株価を引き上げ　マーケティング費減少で今期上振れを予想
　プラスアルファ・コンサルティング<4071.T>が続伸。野村証券では、マーケティング費減少で今期上振れを予想。投資評価は「Buy」を継続し、目標株価は2400円→2500円に引き上げた。

　野村では、25.9期2Q決算を受けて、業績予想を更新。タレントパレットの市場開拓余地は未だ豊富であり、将来的には契約件数の増加、機能拡充を伴ったARPU上昇が牽引し、24.9期末を起点とすると29.9期までに売上高はCAGR15％、営業利益は同22％での成長を予想。強みを活かしながら営業活動を効率化させており、25.9期は会社計画利益を上振れすると予想している。

★13:00　 マーケット＠ランダム－熱中症対策が義務化　梅雨入り前に月次に影響も
　2025年6月1日に労働安全衛生規則の一部を改正する省令が施行されました。この改正は、「熱中症による健康障害の疑いがある者の早期発見や重篤化を防ぐために事業者が講ずべき措置などについて、新たな規定を設けるもの」となっています。
　近年、40度近くまで気温が上がる日が続出するなど猛暑が続いています。そのような状況を鑑み、上記の職場における熱中症対策を強化するための規則が施行されました。

　具体的には、「湿球黒球温度（WBGT）が28度以上または気温が31度以上の場所において、継続して1時間以上または1日当たり4時間を超えて行われることが見込まれる作業」を行うときは、「熱中症の自覚症状がある作業者」や「熱中症の恐れがある作業者を見つけた者」がその旨を報告するための体制を整備するとともに、関係作業者へ周知させなければなりません。
　また、熱中症の恐れがある作業者を把握した場合に迅速かつ的確な判断が可能となるよう、1.事業場における緊急連絡網、緊急搬送先の連絡先、所在地など、2.作業離脱、身体冷却、医療機関への搬送など熱中症による重篤化を防止するために必要な措置の実施手順の作成および関係作業者への周知が義務付けられます。

　熱中症対策を強化するための規則の施行により、一部に熱中症対策特需の動きがあるようです。
　ワークマン<7564.T>は6月2日、5月度の既存店売上高は速報値で前年同月比11.4％増だったと発表しました。気温の上昇に伴い、夏物商品が好調に推移。なかでも、熱中症対策の法的義務化にあわせてファンウエアなどが伸長したとしています。
　また、ユニフォームネクスト<3566.T>は、6月3日、5月度の売上高は速報値で9億9300万円（前年同月比10.4％増）だったと発表しました。熱中症対策の義務化の影響もありファン付き作業服の販売が売り上げをけん引したとしています。

　日本のほとんどがまだ梅雨入りしていませんので、夏本番はもう少し先になりそうです。熱中症対策に有用な商品というのは、ファン付き作業服以外では、経口補水液などの飲料やネッククーラーくらいしかすぐに思いつきませんが、まだまだありそうです。いまのうちから商品、そして銘柄を探してみるのも面白いと思います。

★13:07　 ｙｕｔｏｒｉ－大幅続落　伊藤忠と「SATUR」ブランドに関する販売特約店契約を締結
　ｙｕｔｏｒｉ<5892.T>が大幅続落。同社は6日13時、伊藤忠商事<8001.T>と韓国アパレルのSATUR（セター）ブランド事業に関する販売特約店契約を締結すると発表した。

　伊藤忠商事は、韓国法人ＲＥＣＩＰＥから輸入したセターの商標を付した商品を日本国内で独占的に輸入販売する権利を許諾されている。同社は今回の契約に基づき、伊藤忠商事より、ＲＥＣＩＰＥから許諾された上記権利に基づいて日本国内における本輸入商品の販売特約店として指定を受けた。これにより、同社はセター商品の広告・販売に取り組むとしている。

　なお、発表後に下げ幅を縮める場面もみられたが、その後は再び売りに押される展開となっている。

★13:07　 日油－野村が目標株価引き上げ　26.3期も最高益の更新を予想
　日油<4403.T>が3日ぶり反発。野村証券では、26.3期も最高益の更新を予想。投資判断「Buy」を継続、目標株価を2960円→3300円と引き上げた。

　野村では、26.3期の営業利益は前期比8％増の488億円を予想し、うち機能化学品で同8％増の321億円を予想。化粧品ODMを中心に界面活性剤で同10％増収を見込む点が増益の主因であるとしている。