〔Market Flash〕日経平均は反発 薄商いながら幅広い銘柄が買われ14500円台を回復

2014/04/18(金) 15:32
【15:30】日経平均は反発 薄商いながら幅広い銘柄が買われ14500円台を回復  18日の東京市場は反発。ウクライナ情勢の緩和期待からドル買い・円売りが進んだことを受けて、寄り付きから堅調に推移した。また、麻生財務相がGPIFに対する発言も好感され、日経平均は節目の14500円を回復した。ただ、欧米市場が今晩祝日で休場となるため市場参加者が少なく、低調な商いの中で後場にかけては伸び悩んだ。売買代金上位はソフトバンク、日本通信、三井住友、トヨタ、三菱UFJなど。業種別では、値上がりは金属製品、その他金融、ゴム製品、鉱業、サービスなど。値下がりはパルプ・紙、海運、陸運の3業種にとどまった。 【13:40】化学・繊維セクター トップピックは東ソー、三菱ガス化、東洋紡~SMBC日興  SMBC日興証券では、化学・繊維セクターのトップピックとして、東ソー(4042)、三菱ガス化学(4182)、東洋紡(3101)の3銘柄に注目している。東ソーはテクニカル要因に加え14.3・15.3期のEPSが市場予想を大幅に上回るとみること、三菱ガス化学はBT材料のモメンタム回復とメタノール市況底入れを見込むこと、東洋紡は新製品の市場浸透と訴訟終結を通じて16.3期にROE10%への変貌を視野に入れることを、それぞれの評価ポイントとして挙げている 。SMBC日興では、3社ともに年初来の株価パフォーマンスが低調なことも、短期的なリバウンド余地が大きいと見ている。 【13:25】電力需要、老朽火力の計画外停止による需給逼迫のリスクに注意~野村  野村証券によると、4月17日に開催された第5回電力需給検証小委員会では、原発全停止の前提で14年8月の供給予備率(供給力から最大電力を引いた予備力を最大電力で除した値)が9電力で4.6%と、適正水準である7~8%には届かないものの最低限必要とされる3%を上回るとの見通しを示したとのこと。なかでも関西電力(9501)、九州電力(9508)の需給が最も逼迫する見通し。野村では、政府は数値目標を伴う節電を要請しない可能性が考えられるが、老朽火力発電設備の計画外停止などにより需給が予想以上に逼迫するリスクがあると指摘している。 【12:55】TPP交渉の進展に期待、食品、小売関連に注目~大和  大和証券では、TPP交渉がヤマ場を迎えているが、4/23-25のオバマ大統領訪日において合意に向けて前進できれば、長期的に日本が成長軌道を取り戻すきっかけになると予想している。日本はこれまで自由貿易協定への取り組みの遅れが指摘されてきたが、日米を中心に幅広い地域をカバーするTPPで合意できれば、遅れをかなり取り戻すことが期待できると見ている。大和では、TPP交渉が合意すれば株式物色面でも多岐にわたってメリット、デメリットがあると見ており、短期的には輸出関連よりも輸入関連にメリットが出やすいと考えられることから、食品関連株や小売関連株などが目先の物色候補になってくると想定している。 【10:45】メディアセクター 決算の注目は電通とヤフー~SMBC日興  SMBC日興証券では、メディアセクターの14.3期決算および15.3期の会社計画に関して、電通(4324)とヤフー(4689)に注目している。電通は2013年3月にイージスの買収を完了し、グローバル・エージェンシーとしてのスタートを切った。決算発表などを通じてイージスとの連携によるシナジー効果が確認できるかが注目点とみている。また同社は15.3期よりIFRS(国際財務報告基準)に移行する予定であり、IFRSベースの営業利益は1000億円の大台に乗る可能性がある点にも注目している。ヤフーは、買収を発表したイー・アクセスとの連携による中長期的な戦略や短期的な収益インパクトなどが決算説明会で示されるかが注目点と指摘している。 【10:10】国内鋼材市況、厚板値上げはJFEにポジティブ~大手外資系証券  シティグループ証券では、日刊産業新聞など複数の鉄鋼業界紙が新日鉄住金(5401)が2014年度上期厚板ひも付き交渉についてトン当たり5000円の値上げを提示したと報じた件についてレポートしている。厚板は造船向けが主力の需要先となるが、ユーザーの受注回復に伴って同分野の鋼材受注数量が対前年比+20%程度増加するトレンドが続いている。高炉メーカー側は2013年度まで低迷していた需要が反転するなか値上げに取り組み、自動車向けと比較して価格改善が遅れていた造船分野の採算性を伸ばす構え。市況は着実に上昇しており、主原料が下落するなか、ここからもう一段価格が上昇すれば、大幅なマージン拡大を期待させる材料とシティグループでは見ている。造船分野は新日鉄住金とJFE(5411)の2社で市場全体の約8割を占める市場で、シティグループでは、特に需要が強いとみられる造船向けおよびエネルギー向けで強みを有するJFEに注目している。 【9:30】ゼネコンの15.3期は採算改善ステージ、清水建設に注目~野村  野村証券では建設セクターに関して、ゼネコンでは大林組(1802)、西松建設(1820)で既に発表があったように、4月下旬から5月上旬にかけては14.3期の業績予想の修正が発表される可能性があると予想している。同2社の上方修正の発表を考慮すると、ゼネコン各社において、14.3期業績のダウンサイドリスクは払拭されてきたとみている。15.3期以降は手持ち工事の採算改善に伴い、建築の粗利率が改善するとみられるため、ゼネコン各社の決算発表は総じてポジティブな印象を株式市場に与えると野村では考えており、なかでも建築事業の比率が高い清水建設(1803)を「Buy」として推奨している。 【9:10】電線各社の業績は回復トレンド、古河電工の構造改革に注目~SMBC日興  SMBC日興証券では、非鉄・電線セクターでは、当面、相対的に電線各社の注目度が高まっていくと予想している。電線各社とも構造改革による収益力の回復や、自動車関連分野の業容拡大に加え、情報通信事業やエレクトロニクス分野での新製品の開発などの取り組みが奏功し、業績は順調に回復トレンドにあるとみている。SMBC日興では特に、古河電気工業(5801)の経営スピードが上がってきている点に注目している。 【8:45】寄り前気配はヒロセ電、SUMCO、武蔵銀、スルガ銀などは高い気配値  主力株の寄り前気配では、ヒロセ電(6806) +6.11%、SUMCO(3436) +5.08%、武蔵銀(8336) +4.28%、スルガ銀(8358) +4.05%、日梱包(9072) +3.74%、みらかHD(4544) +3.66%、関西ペ(4613) +3.45%、肥後銀(8394) +3.42%、東芝テック(6588) +3.12%、ニトリHD(9843) +3.02%などが高い買い気配値。  一方、メディパル(7459) -5.34%、リョーサン(8140) -5.29%、リンテック(7966) -4.44%、アルフレッサ (2784) -4.29%、ドン・キホー (7532) -3.56%、SMC(6273) -3.50%、ヤマハ(7951) -3.14%、JSR(4185) -2.91%、スクエニHD(9684) -2.64%、中国銀(8382) -2.51%などが安い気配値となっている。
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