〔Market Flash〕ドル安を前提として政策関連株中心の物色戦略が有効に~大和

2015/10/07(水) 13:01
【13:00】ドル安を前提として政策関連株中心の物色戦略が有効に~大和  大和証券のデイリーマーケットコメントでは、為替のドル安/円高を前提とした株式物色戦略の必要があると指摘している。円/ドルレートの8年サイクルからは2015年はピークのタイミングとなる上に、米FFレートの最初の引き上げ前後では円/ドルレートはドルピークを形成する傾向が強いとのこと。利上げができない状況になったとしても為替はドル安が見込まれる。10月の日・米金融政策はどちらも動かないケースが最も考えやすいが、そうした場合はドル高にはなりにくい。来年初からは本邦個人投資家の外貨に関するキャピタルゲインが課税対象となることから、個人の外貨資産売却も材料になる。再びリスクオフとなれば円高が懸念される一方、リスクオンで原油価格が上昇してもドル安となりやすく、いずれにしてもドル安/円高が想定される。足元、原油相場はこう着相場から動きが出始めているが、為替の円高気味の動きを前提とした政策関連セクターへのシフトが有効な物色戦略と考えている。 【10:50】日本株上昇のけん引役は景気敏感株にシフト?~三菱UFJMS  三菱UFJモルガン・スタンレー証券では、過去2~3週間、米国市場で景気敏感株のリターンが相対的に高いことに注目しており、日本でも今後数カ月間、景気敏感株が相対的に高いリターンを上げる可能性があると予想している。(1)相対的な割安感があり、業績下方修正の可能性はあるが、この認識が既に市場コンセンサスであること、(2)期間投資家が景気敏感株の組み入れ比率を下げたとみられ、今後の売り圧力が少ないと考えること、(3)原油価格下落は資源輸入国にとって中期的にプラス要因で、新興国景気が一段と下振れる可能性は懸念されるほど高くはないとみていること-などをその要因として挙げている。日本株投資では、業績安心感から内需関連株への期待が強いが、新興国関連を含めて景気敏感株の組み入れを高めることが望ましいと考えている。ただし、業績下方修正リスクが残るなか、銘柄選択は重要とコメントしている。 【10:30】海運セクター 上期耐えたが試練続く~バークレイズ  バークレイズ証券では海運セクターに関して、コンテナ・ドライバルク市況は依然厳しいが、バンカー安やタンカー市況に支えられ、上期決算は各社計画インラインでサプライズはなしと予想している。ただし、当初余裕があるとみていた川崎汽船(9107)が計画レベルにとどまる可能性があり、その場合ネガティブにみなされるリスクはあると指摘している。ポイントは下期見通しになるが、入り繰りはありながら経常利益計画自体に大きな修正はないと考えている。海運市況自体の不透明性は依然強く、今後も様子見スタンスが継続する可能性があるが、対TOPIX相対バリュエーションのスプレッド拡大や、バルチック海運指数の季節性による上昇、中国の経済政策などを背景に、リターンリバーサルには留意したいとコメントしている。 【9:50】不動産セクター 貸出態度DIが悪化、注意が必要~CS  クレディ・スイス証券では不動産セクターに関して、最新の日銀短観で不動産業(全規模)の貸出態度DIが12年9月以来、12四半期ぶりに悪化したことに注目している。不動産デベロッパーやJ-REITへのヒアリングでは良好な融資環境が続いているが、DIだけをみれば、邦銀の融資姿勢はこれ以上は緩和へ向かわない可能性がでてきたと考えている。今回のDI悪化を受け、趨勢として金融機関が貸出態度を厳格化し始めたとみるのは時期尚早としながらも、09年以降の不動産価格の上昇を可能にしたのは、量的緩和に伴う金利の低下と、都市部における不動産貸出残高の伸びであったことから、不動産向けの融資状況が厳格化され始めると、商業用不動産や分譲マンションの価格下落が始まる可能性があると指摘している。 【9:25】自動車セクター TPP批准はマツダ、三菱自、富士重に特に追い風~野村  野村証券ではTPP(環太平洋経済連携協定)大筋合意の自動車セクターへの影響についてリポートしている。TPPが批准されれば、日本から米国やカナダなどへの輸出関税が中期的に引き下げられ、FTA(自由貿易協定)で先行した韓国メーカーに対する不利も解消されることから、米国、カナダで事業を展開する日系完成車メーカーにとっては総じて追い風になると予想している。とりわけ、生産規模が限られ、大手3社に比べ日本からの輸出比率が高い中堅メーカーのマツダ(7261)、三菱自動車工業(7211)、富士重工業(7270)にとっては、採算改善と経営の自由度拡大が中長期で期待でき、特に恩恵が大きいと考えている。 【8:45】寄り前気配はスズケン、ホトニクス、小糸製、島忠などが高い気配値  主力株の寄り前気配では、スズケン(9987)+17.44%、ホトニクス(6965) +7.98%、小糸製(7276) +5.23%、島忠(8184) +5.00%、大陽日酸(4091) +4.99%、グローリー(6457) +4.80%、関西ペ(4613) +4.67%、ダイセキ(9793) +4.63%、荏原(6361) +4.61%、日梱包(9072) +4.60%などが高い気配値。  一方、キッセイ薬(4547)-14.56%、岩谷産(8088) -9.61%、ミツコシイセ (3099) -7.24%、カネカ(4118) -6.53%、住友重(6302) -6.43%、ニフコ(7988) -6.00%、ニチコン(6996) -5.40%、京阪電(9045) -4.76%、KDDI(9433) -4.28%、三菱電(6503) -3.90%などが安い気配値となっている。
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