決算寸評:聯邦製薬の17年12月本決算は黒字転換、本業は堅調

2018/05/25(金) 13:05
 ジェネリック中心の製薬会社、聯邦製薬(03933)このほど発表した2017年12月本決算は、売上高が前年比12.3%増の68億2700万元、純損益が前年の2億7200万元の赤字から8200万元の黒字に転換した。期末配当は1株当たり0.05元(前年はなし)。  17年から決算通貨を香港ドルから人民元に変更した。中間体や原薬の販売価格の上昇に加え、為替差益の計上(16年度:差損7800万元→17年度:差益3800万元)が投資不動産評価損の増大(16年度:1億2000万元→17年度:3億2700万元)を一部カバーしたことで黒字化を達成した。中間体部門の黒字化に加え、製剤がインスリンを牽引役に安定成長。5月発売のインスリングラルギン注射液「聯邦優楽霊」の期中の売り上げは2190万元に達した。  18年4月、子会社が製造した細菌感染治療薬のジェネリック、アモキシリンカプセル剤が中国当局の同等性審査を通過。市場シェア拡大と業績押し上げ効果に期待がかかる。17年末で39の新製品開発が進行中。経営陣は、中国本土の可処分所得の向上や高齢化、健康志向の高まりを背景に医薬品市場の成長を楽観視している。
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