ニューヨーク外国為替市場概況・1日 ドル円、続落
1日のニューヨーク外国為替市場でドル円は続落。終値は135.21円と前営業日NY終値(135.72円)と比べて51銭程度のドル安水準だった。世界的な金融引き締め加速で景気減速への懸念が高まると、ダウ平均が一時280ドル超下落。投資家がリスク回避姿勢を強め円買い・ドル売りが先行した。6月米ISM製造業景気指数が53.0と予想の54.9を下回ったことが分かると、米10年債利回りが一時2.7873%前後と5月27日以来約1カ月ぶりの低水準を記録。ドル円も134.79円付近まで下押しした。
ただ、そのあとはダウ平均が上げに転じたため、下げ渋る展開に。アジア時間に付けた日通し安値134.75円が目先サポートとして意識された面もあった。
なお、市場では米アトランタ連銀の「GDPナウ」が1日時点で4-6月期の米実質国内総生産(GDP)を前期比年率2.1%減と6月30日時点の1.0%減からさらに引き下げたことが話題となった。1-3月期の1.6%減(確定値)に続き、マイナス成長となっており、2四半期連続のマイナス成長となれば「テクニカルリセッション(景気後退)」となる。
ユーロドルは反落。終値は1.0414ドルと前営業日NY終値(1.0484ドル)と比べて0.0070ドル程度のユーロ安水準だった。欧州時間発表の6月ユーロ圏消費者物価指数(HICP)速報値が予想を上回ったことを受けて、欧州中央銀行(ECB)が金融引き締めを積極的に進めるとの見方が広がり、ユーロ圏景気の減速を警戒したユーロ売りが進んだ。米国株相場の下落を背景にリスク・オフのドル買いも入り、前日の安値1.0383ドルを下抜けて一時1.0366ドルまで下げ足を速めた。
ただ、6月15日の安値1.0359ドルや5月13日の安値1.0350ドルがサポートとして意識されると買い戻しが優勢に。米国株が持ち直したこともユーロ買い・ドル売りを促し、1.0433ドル付近まで下げ幅を縮めた。
ユーロ円は4日続落。終値は140.99円と前営業日NY終値(142.26円)と比べて1円27銭程度のユーロ安水準。ECBが金融引き締めを積極的に進めるとの見方から、ユーロ圏景気の減速を警戒したユーロ売りが先行。米国株が下落しリスク回避の円買いが入ると、23時30分過ぎに一時139.79円と日通し安値を更新した。
ただ、ダウ平均がプラス圏を回復し一時360ドル超上昇すると、投資家のリスク回避姿勢が後退。ユーロ円にも買い戻しが入り、141.13円付近まで下げ渋った。
本日の参考レンジ
ドル円:134.75円 - 135.99円
ユーロドル:1.0366ドル - 1.0486ドル
ユーロ円:139.79円 - 142.43円
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