明日の戦略-3日間で1000円を超える上昇、材料難の週末も売り圧力は限定的か

2020/11/26(木) 16:37
 26日の日経平均は大幅に3日続伸。終値は240円高の26537円。まちまちの米国株を受けて小幅に下げて始まったが、寄り付きを安値に早々にプラス転換。切り返した後は上を試す動きが続いた。前場では26500円を前に足踏みしたが、ナスダック高を手掛かりに主力ハイテク株が強く、高値圏を維持。後場に入って14時を過ぎたあたりからは買いに勢いがつき、上げ幅を200円超に広げて26500円台を回復した。  東証1部の売買代金は概算で2兆4700億円。業種別では、騰落率上位はその他製品、情報・通信、精密機器、下位は空運、保険、電気・ガスとなった。NTT西日本との共同実験参画や、サービス導入事例発表などが刺激材料となったブイキューブが急騰。半面、新株予約権の発行が嫌気されたニーズウェルは、売りが殺到してストップ安比例配分となった。  東証1部の騰落銘柄数は値上がり1299/値下がり791。グロース向きの地合いの中、任天堂やソフトバンクGが大幅上昇。日本電産や東京エレクトロン、村田製作所など大型ハイテク株が買いを集めた。エムスリーやメドピアなど医療関連で成長期待が高い銘柄なども大幅高。優待拡充を発表した大戸屋HDや、今期見通しが好感された片倉工業が急伸した。ジーンズメイトはアニメ「鬼滅の刃」のコラボ商品に関するリリースを手掛かりにストップ高。本日新規上場のジオコードと、上場2日目のMITHDは、どちらも買いが殺到して初値は持ち越しとなった。  一方、きのう急騰した日本航空が8%近い大幅下落。三菱UFJや三井住友など銀行株が弱く、東京海上やT&Dなど保険株が大きく売られた。全体が一段とリスクオンに傾く中、東京ガスや中部電力などディフェンシブ株は敬遠された。東京都の時短要請を受けて、イオンファンタジーやHIS、247などレジャー関連が売られており、富士急行や相鉄、京王など私鉄株が軒並み安となった。  日経平均は大幅上昇。ダウ平均は3桁の下落となっており、横ばいでも十分強いと言えるくらいであったが、200円を超える上昇で26500円台に乗せて終えた。ローソク足では、きのうの陰線の実体部分をきょうの陽線がまるまる包んでおり、かなり買い方に勢いがある。今晩の米国株は休場で、あすは材料難が予想される。ただ、今週3日間の上昇幅は1000円を超えており、週間での上昇はほぼ確実。米国株もここに来てナスダックが史上最高値を更新するなど、ブル基調が強まりつつある。週末でも売りは手控えられ、高値圏を維持して週を終えると予想する。
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